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2014年8月

2014/08/31

サンフランシスコより : Virtual Volumes(VVOL)とは? その3

先の記事ではブロックストレージとファイルストレージの両方についてVVOLの実装を難しくするそれぞれの原因があるという話を述べてきました。

その理由は「ストレージオフロード」であり、ブロックストレージからは仮想マシンの実体であるVMDKを理解できないこと、VMDKを理解しているファイルストレージであっても、アーキテクチャ的にブロックストレージのアーキテクチャを引きずっていることや、既存のファイルサービスとの互換性の実現などに難しさがあることを述べてきました。

今回はいよいよVVOLについて解説していきたいと思います。

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サンフランシスコより : Virtual Volumes(VVOL)とは? その2

前回の記事ではSoftware-Defined StorageとVVOLの位置づけについて解説しました。

つまりVVOLは「Sotware-Defined Storage」を実現しようとしながら、同時に「ストレージオフロード」を実現しようとしているということです。前回は後者のストレージオフロードが悩みの種でありそれはストレージのアーキテクチャへも影響を与える可能性があるからというところまで解説しました。

今回は従来のストレージやファイルストレージを簡単に紐解きながら、なぜそれが難しいのか見ていきます。

技術的に正確であることよりも、わかりやすいことを優先しているのと、各社がVVOL実装のために様々な努力を重ねていますのですべてが以下のままということはありません。一般論として見ていただければ幸いです。

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サンフランシスコより : Virtual Volumes(VVOL)とは? その1

実はすでに帰国してしまっているのですが、現地で書きためた最後の記事を投稿します。

現時点で公開されているVVOLはまだベータとしての位置づけで正式リリースになった場合には実際のものと異なる可能性があるので、その点はご了承ください。とはいえ、VVOLの開発の歴史は古く、その性質上エコシステムパートナーを広く巻き込んだものですので大きく変更はないと思っています。また、先のマイクロセグメンテーションの記事と同様、技術的に正確であることよりも、わかりやすいことを優先しての記載になります。

ちなみに余談になりますが、VVOLはPernixDataでCTOを努めておられるSatyam氏が指導させたプロジェクトとのことですので、こちらの記事もご参考ください。

前提知識も必要となると思っていますので、複数回に分けて解説していきたいと思います。今回はまずSoftware-Defined StorageとVVOLの違いについて解説します。

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2014/08/29

サンフランシスコより : マイクロセグメンテーションとは?

時差ボケもあり、うっかり寝てしまったので少し遅い時間の投稿になりますが、今回は予告通りBreakout Sessionを聞いた中からネットワーク仮想化分野の「マイクロセグメンテーション」について紹介させていただきます。

マイクロセグメンテーションとは?

マイクロセグメンテーションという言葉自身が登場したのは今回のVMworldからではなく、NSXの有効なユースケースとしてしばらく前からチラホラと聞くようになってきました。例えるとNSXにとっての「マイクロセグメンテーション」は、vMotionという製品にとっての「計画停止時間の削減」や「DRS(負荷の分散)」や「DPM(消費電力の削減)」というユースケースに当たります。仮想が物理を超えた瞬間がvMotionの登場でした。NSXも物理を超える素晴らしいソリューションなのですが、なかなかわかりにくいということで生み出されてきた言葉がマイクロセグメンテーションです。

それでは以下でマイクロセグメンテーションについて述べていきたいのですが、技術的に正確であることを優先して難しくなるより、直感的に意味がわかりやすいことを優先して述べていきたいと思います。(意味がわからない!という場合にはぜひご連絡ください!)

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2014/08/27

サンフランシスコより : VMworld Day 2

Day 2 General session

今日もGeneral Sessionが始まります。はじめに登壇したのはCTOのBen Fathi氏です。Ben氏は昨日のセッションを振り返ります。

  • EVO:RAIL
  • OpenStack
  • NSX
  • vRealize Suite
  • vCloud Air Network
  • Docker, Google, Pivotalとのアライアンス

これら全てについて言えるのはVMwareはORではなく、ANDのアプローチだよ、という点を話した後に、Sanjay Poonen氏にバトンタッチです。

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2014/08/26

サンフランシスコより:VMworld Day 1

皆さん、こんにちわ。今回は8月24日から28日まで米国はサンフランシスコにて開催されているVMworldに参加しておりますので、その様子を雰囲気だけになってしまうかもしれませんが、ほそぼそとお伝えして行ければと考えております。日本時間は現在すでに26日になっているところで24日からレポートがスタートするのか?と思われるかもしれませんが、24日はPartner Dayというパートナー向けのイベントとTAM DayというTAM(Technical Account Manager)が割り当てられている、いわゆるVMwareのパートナーおよび自社戦略と強くVMwareを結びつけて展開を行っているお客様向けのイベントで、ブログでその情報をお伝えしてもよいのか迷いましたので、思い切って、今回は一般のエンドユーザー様が参加される25日からのレポートとさせていただきます。

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2014/08/21

セッション STO3008-SPO - VAAIは好きですか?それではVMworldでFVPについて聞いてみると良いです。

本ブログエントリーはPernixData社のテクノロジーエバンジェリストであるFrank Denneman氏のブログの翻訳版です。

本記事の原文はSession STO3008-SPO – Love VAAI? Then you want to hear about FVP at VMworldで閲覧可能です。
ネットワールドのPernixDataに関する情報はこちら

今年のVMworldを首を長くして待っています。今年は私はセッションを一つだけ担当します。STO3008-SPO – Decoupled Storage: Practical Examples of Leveraging Server Flash in a Virtualized Datacenter。私はこのセッションをPernixDataのCTOであり、共同出資者であるSatyam Vaghani氏と一緒に担当できることをとても誇りに思います。

VMwareでまだ働いている際に、Satyam氏は今日皆さんのデータセンタが拠り所としているテクノロジーの数々を生み出し、始動させてきました。彼はまだVMwareがこれからリリースする予定のテクノロジーについてもそのスタートを担当していました。このセッションについて話合う中で、私は彼の口から業界の現在の開発の動向とそれらがどこへ向かっていこうとしているのかを聞くことが出来ました。そして、Storage Field Day 3 や SFD5 で既に彼の話を聞いたことがある人は、この話を聞きに行く価値があるということを既にお分かりでしょう。

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2014/08/20

遂に出た!FAS2500シリーズ!

皆さんこんにちは。

猛暑が続いておりますが、いかがお過ごしですか?

今日はそんな猛暑がもっと暑くなる内容をご紹介したいと思います。

もうご存知の方も多いと思いますが、実はみんな大好きFAS2000シリーズの最新後継機が7月にリリースされております。

今日はその最新機FAS25xxについてご紹介したいと思います。

まずはスペックはザックリこんな感じです。

下の図はFAS2240とFAS255xの比較になります。

Photo

メモリが3倍ですね。また、NVRAMの容量も増えております。

これでどのくらいパフォーマンスが上がるのか楽しみですね!検証結果等についてはまた後日掲載していきたいと思います。

もう一つFAS255xでの特徴的なポイントはUTA2というポートが搭載されております。

「UTA・・・(´・ω・`)?」

UTAとは、ユニファイド ターゲット アダプタの略のようでして、これ一つですべてのプロトコルをしゃべれる魔法のポートになります。

今までのFAS2240等ですとメザニンで10GbEthか8GbFCを選べるモデルだったのですが、「2000シリーズで両方頂戴!!」という人にはちょっと悩まされる構成でした。

UTAポートはそんな悩みを解消してくれるものになります。

下の図はFAS255xの背面図。

Cont2_4

このUTAポートは設定により用途(FC/10G)を切り替える事ができるのですが、

ONTAPからのコマンドは以下になります。

・cDOT

>system node hardware unified-connect

・7-mode

>ucadmin

使用用途は様々でして、10GEthにしてCIFS,NFS,iSCSI,FCoE、クラスタインターコネクト。。。

FCPにしてターゲットもしくはイニシエータにしてテープ繋げたり・・・

ワクワクしますねぇ・・・(・∀・)!

あ、でも対応しているSFPをちゃんと買ってくださいね!

では次にFAS2520の背面図ですね。

Cont3

FAS2520ではUTA2はなく、10GBase-Tが4つあります。

(なんでやねんw!とゆーツッコミが聞こえてきますね・・・)

ですのでFAS2520ではFCPは使えません。まぁFAS2220の後継機ですのでそうなりますよね・・・

10GBase-Tなので従来のSFP+が使えずNWスイッチを選びますが今後10GBase-Tは流行るかもですね!

あ、でもクラスタインターコネクトには使えますよ!2ノードクラスタ限定ですが・・・

んで、今回の目玉になります!

はい!ドン!!

Front

おぉぉぉぉぉ・・・・・か、カッコイイ・・・

この最新ベゼルで今年の夏の最新おしゃれ大賞を狙いましょう☆

では最後にちょいネタを・・・

皆様VSCはご存知でしょうか?

「Virtual Storage Console」略してVSCになります。

vmware+NetAppの環境で、vCenterにプラグインする事でNetAppを便利に管理やバックアップを行えるツールになります。

このVSCですが最新verの5.0がリリースされました!

主な重要変更点はWindows2012に対応した事とvSphereWebClientに対応したことですかね!

で、このVSC 5.0を早速試した所・・・うまく動かない・・・orz

インストールはできるのにサービスが開始しない・・・

とゆー事で色々調べた所バグがあるようでして以下の手順でうまく動きました。

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1. In a Command Prompt, run:
 "C:\Program Files\NetApp\Virtual Storage Console\bin\vsc ssl setup -generate-passwords"
 
 2. Start the Virtual Storage Console service.
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もしハマっている方がいましたら是非こちら試してみてください。
それでもダメな方は・・・サポートにお問い合わせくださいm(__)m

ではまた次回お会いしましょう!

by Cho-suke

2014/08/18

高速化層からプライマリストレージへ書き込みをデステージ(ステージ解除)する - パート1

本ブログエントリーはPernixData社のコアチームエンジニアであるChethan Kumar氏のブログの翻訳版です。

本記事の原文はDestaging Writes from Acceleration Tier to Primary Storage – Part Iで閲覧可能です。
ネットワールドのPernixDataに関する情報はこちら

フランク氏がFVPでサポートされている書き込み高速化ポリシーについてのいい記事を投稿しています。FVPでサポートされている2つの高速化ポリシーの導入として読んでいただくのに非常に良い内容になっています。記事に対するコメントとしてとある読者が「書き込みのデステージ」についての興味深い質問を聞いてきています。(訳注:Frank氏の英文記事原文のコメント欄を参照ください。)これに答えるためにはたった2行の返信欄では不十分でかなり深い洞察を必要とします。ですので、私はFVPのデステージャーについて複数のブログ記事シリーズで説明していこうと考えました。このブログはVMのデータをフラッシュから非同期ででステージしていく部分を例を上げて解説していきます。

ところで、この質問をしてくれた読者の皆さんに賞賛を送りたいと思います。書き込みの高速化のテクニックをとてもよく理解していなくてはこの質問はできません。帽子をとって皆さんへ、そしてFrankへ一礼したいと思います。

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2014/08/11

なんで第2世代のVNX/VNXeは超絶パワフルに進化したのか!?

EMC担当の石塚です。

先日のEMCForumにはお越し頂けましたでしょうか。 なにやらEMC 山野社長や弊社社長の森田までブースで楽しんでいたようです。 私は残念ながら業務の都合でまったく参加できませんでした。 RQの方とお話したかった。。。

さて、今回のテーマは「なんで第2世代のVNXとVNXeは超絶パワフルに進化したのか!?」です。 もちろん、CPUやメモリが増強されてるのも1つのキッカケですが、それだけで大幅に変化するとは思えません。 しかしVNX2シリーズとVNXe3200はそれぞれの前モデルと比べると、実際に処理能力が大幅に向上しています。 それは何故なのか!? この疑問を解消するため、少し技術オタクな領域に踏み込んでみたいと思います。

やっぱりCPUとメモリのスペックが上がったから? 本当にそれだけ??

 まずハードウェア的な要素としてはどのような変更があったのかもう一度おさらいしてみようと思います。

Vnxe_spec_3

Vnx_spec_3 ※VNXe, VNX共にCPU, メモリ容量はモジュール単位の数量

ご覧の通り、CPU自体のアップグレードは殆ど無く、そこまで劇的なパワーアップであるとは言えるのか疑問です。 と言うかクロック数自体は落ちていることに驚きます。。。 しかし、メモリは倍増しているので、ここはパワーアップに効いてきそうにも思います。 ですが、これだけでパワーアップするならパワーアップキットなどをリリースして、パーツリプレースしても良いようにも思います。
※モデルによってはキャッシュ増強キットがリリースされています。

そもそもストレージのパフォーマンスは何がポイントなのか?

個人的な経験談になりますが、ストレージのパフォーマンスは基本的にディスクの構成に依存していて、あまりCPUやメモリで大幅なパフォーマンス変化がありませんでした。 ディスク数が100個を超えるような大規模システムでは話は別ですが、 10個や20個程度であればCPUやキャッシュが全力を出す前にディスクパフォーマンス自体がボトルネックになるからです。 これは接続ネットワーク(FibreChannelやIPネットワーク)の帯域も同じことが言えます。 

これは例えると、高速道路をイメージすると分かりやすいと思います。

どんなに多くの整理員(CPU)が存在していても、沢山の料金所(接続ポート)があっても、多くの車線(帯域)があっても、荷物(IO)を運ぶ車の数(ディスク数)が少なければ渋滞(ボトルネック)はどこにも起きません。

しかし先日のVNXe3200のパフォーマンス検証にあるように、新シリーズのVNXとVNXeは同じディスク構成なのに圧倒的なパフォーマンスを発揮しましたので、ディスク数がパフォーマンスのボトルネックにならなくなっていることを示していると思います。 では、パフォーマンス向上がディスク数やハードウェアに影響されなくなったのであれば、何がポイントなのでしょう? そこで、ストレージのもう1つの構成要素であるソフトウェアに着目してみます。

VNXe2/VNX2のパワーアップのカギを握るMultiCore○○

スナップショットなどの保護機能や監視機能を除外すると、どの機能にもマルチコア○○(MultiCores○○)と言うキーワードが付いています。 これはVNXNextGenerationシリーズとVNXe3200のメーカーメッセージにある「MCx」と言うキーワードに集約されます。

MCxとはマルチコアCPUを「使い切る」ためのソフトウェアアーキテクチャを指しています。 マルチコアなんだから当たり前のように思うかもしれませんが、長い歴史を持つベンダーはこのマルチコア対応を必死に開発しているのが実情です。 完全にアーキテクチャを作り直せるなら話は別でしょうが、これまでの資産やユーザーとの関係を考えると引き継がなければならない「土台」があるため、既存のアーキテクチャに少しずつ改修を加えていくしかありません。 このため、これまでもマルチコア化はされていましたが「使い切る」ことは出来て無かったのが実情です。

しかし、MCx化された新シリーズではすべてのコアに対して「平準化」した負荷を割り当てることに成功しました!! 弊社検証で確認している旧シリーズとMCx化された新シリーズのCPUの利用状態が以下のグラフです。

Mcx_3

このグラフは全く同じ負荷を旧シリーズと新シリーズそれぞれに対して実行した結果です。 旧シリーズでは特定のCPUだけが忙しくて、「暇」になっているCPUがあります。 しかし、新シリーズではどのCPUも同じような負荷になっているのが分かると思います。 このようにマルチコアに完全対応したお蔭で、キャッシュアーキテクチャの大幅な変更が行えましたし、SSDのパフォーマンスをいかんなく発揮できるようになった、と言うのが今回のパフォーマンスアップのカギだった、と言うわけです。

私がこれまで経験していた「ストレージはディスク構成依存」と言うのも、実は特定の整理員(CPU)に偏ってただけなのかもしれませんね。(すべてのケースでは無いでしょうけど)

と、言うわけで「VNXNextGenerationとVNXe3200は完全マルチコア対応で超絶パワフル!」とまとめさせて頂きます。

ではまた次の投稿で。