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2014年9月

2014/09/30

なぜなに Data Domain - 第三回 - Data Domain 重複排除レプリケーションで手軽にDR

第二回では Data Domain は「重複排除機能」によってバックアップデータを小さくして保存するということを紹介しました。これでストレージ容量、ラックスペースを削減したバックアップが実現できましたね。

企業の大切なデータもばっちり保護できます。

 

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しかし、まだ保護できていない部分があります。

 

地震、火災などの災害でサイトごと被害を受けた場合はそのサイトにあるData Domainも破損する可能性があり、データの復旧が出来ない可能性があります。そこで、近年特に注目されているのが「Disaster Recovery(DR)」と呼ばれる災害対策用のソリューションです。Data DomainのDR用の機能を持っています。

今回は Data Domain の災害対策用の機能である「レプリケーション」機能をご紹介致します。

 

 

■レプリケーションって?

レプリケーションとは、主に筐体間、システム間でデータを複製する仕組みです。Data Domain に限らず多くのストレージ製品やソフトウェアでもレプリケーション機能を持っています。

Data Domain には搭載されていませんが、レプリケーションと同じようにデータを複製する仕組みに「ミラー」があります。「ミラー」ではミラーを構成する筐体、システムでは常に同じデータを持っていますが、「レプリケーション」は常に同じデータを持っているとは限らないところが異なっています。また「ミラー」は常に同じデータを保持しますので、別筐体へミラーを行う場合は高速なネットワーク環境が必要になります。そのためDRには向きません。

 

■DRに最適なレプリケーション

Data Domain のレプリケーション機能は、DRを行うための最適な仕組みを持っています。ここではなぜ最適なのかを紹介します。

 

1. 双方向レプリケーションによるDRの最小構成が可能。

「東京サイトと大阪サイトがあった場合にどちらのサイトが被災してもデータ保護が行えるように両方のサイトで両方のデータを持っておきたい!!!」けっこうご相談頂きます。

もちろん Data Domain で対応可能です。Data Domain は双方向によるレプリケーションができますので、東京に1台、大阪に1台の最小2台構成で出来てしまいます。双方向レプリケーションが行えずに、4台必要な製品も意外とあったりします。

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2. 重複排除ストレージだからできるデータを最小単位でレプリケーション。

Data Domain はインライン型の重複排除ストレージです。レプリケーション時に相手側の Data Domain へ流れるデータ量も重複排除後のデータ(ブロック)となります。また、これから流すデータを相手側の Data Domain が持っていればそのデータは流しません。そのため、レプリケーション時に流れるデータを非常に小さくすることができます。

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3. 細い回線でもちゃんとデータを転送できます。

Data Domain は本番サイト、DRサイト間の回線が細くても問題ありません!レプリケーションの帯域制御を行うことができますので、細い回線でもレプリケーショントラフィックが回線を占有することなく動作します。帯域制御はスケジューリング可能ですので、夜間は帯域を大きくとり、日中は帯域を絞るということもできます。また「Low Bandwidth Optimization」というオプションで、より転送データ量を小さくする機能も持っています。

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4. レプリケーションの再同期は続きから再開。

Data Domain は、レプリケーションの途中でネットワーク断等でレプリケーションが一時途切れても、レプリケーションの続きから再開する仕組みがあります。他のストレージ製品のように「回線が途中で途切れたり、機器の再起動が必要になってレプリケーションが最初から。。。」ということもないので安心してレプリケーションすることができますね。

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5. レプリケーションの設定はお手軽設定。

Data Domain でのレプリケーション設定は手軽にできます。

基本的に以下の1画面で設定が終わってしまいます。GUIでトポロジを表示することもできますのでレプリケーション構成も一目で分かります。こちらは後からどんどん設定が変わったりした場合などに意外と重宝しますね。

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■まとめ

Data Domain のレプリケーションについて一度まとめてみましょう。

 

・双方向レプリケーションによる最小2筐体での2サイト保護ができます。

・重複排除,etc 技術によってデータを小さくしてから転送します。

・帯域制御で回線が細くても問題なし、スケジューリングも可能です。

・レプリケーションの再同期は前回の続きからできます。

・設定は1画面でのお手軽設定。

 

Data Domain のレプリケーション機能がDRに最適だということがお分かり頂けたかと思います。

 

ここからは Data Domain のレプリケーションをもう少し知りたい方向けです。Data Domain で構成できる構成例、レプリケーションの種類をご紹介します。

 

■Data Domain のレプリケーションの構成

Data Domain のレプリケーションは様々な構成を組むことができます。ここでは Data Domain のレプリケーションの構成例を紹介します。

 

1. 1対1のレプリケーション

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2. 1対多のレプリケーション

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3. 多対1のレプリケーション

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4. カスケードレプリケーション

 

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■Data Domain のレプリケーションの種類

最後に Data Domain のレプリケーションの種類を説明します。MTreeやPool等、他の機能と密接に関わっているものが多いので用途だけ紹介します。

 

Data Domain は用途に合わせて以下の4種類のレプリケーション機能があります。

1. Directory

2. Collection

3. MTree

4. Pool

 

1. Directory レプリケーション

Data Domain のレプリケーションを行う際の基本レプリケーションです。

Data Domain はバックアップデータの保存先としてCIFS, NFS 共有を提供していますが、CIFS, NFSのフォルダ単位でレプリケーションを行う時に指定します。

 

2. Collection

Data Domain 全体のレプリケーションを行います。

レプリケーション先の Data Domain はそのレプリケーションを受ける専用機になってしまいますので通常は使用しません。

 

3. MTree

Data Domain はバックアップデータの保存先をMTreeという単位に論理的に分けることができます。Windowsで言うところのドライブと思って頂ければと思います。Data Domain でクォータ設定を行う場合等にMTreeを分けますが、MTreeを分けることは基本的にありませんので通常は使用しません。

 

4. Pool

Data Domain はバックアップデータの保存先としてVTLとしても使用できますが、VTLのレプリケーションを行う時に指定します。

 

 

 

 

 

 災害対策は被災時の会社の存続に直結します。

災害は起きないのが一番ですが、Data Domain に限らず万が一被災してしまった場合に備えてデータ保護のご参考になればと思います。

 

それでは、次回も宜しくお願い致します。

 

担当 斉藤・吉田

2014/09/29

データベースのワークロードの特性とそのストレージアーキテクチャへの影響 - part 1

本ブログエントリーはPernixData社のテクノロジーエバンジェリストであるFrank Denneman氏のブログの翻訳版です。

本記事の原文はDatabase workload characteristics and their impact on storage architecture design – part 1で閲覧可能です。

ネットワールドのPernixDataに関する情報はこちら。本ブログのPernixDataの記事のまとめはこちら

PernixData FVPはデータベースの高速化によく利用されています。データベースは殆どの場合ブラックボックスなソリューションです。もちろん、明日保証がない程にリソースを消費するということは周知の事実ですが、ストレージ技術の観点からデータベースのリソース消費についての一般的な知見を述べることはできないでしょうか?私は製品ディレクタのBala Narasimhan氏にデータベース操作をより良く理解するためのいくつかの質問を投げかけ、FVPがどのようにビジネスで必要とされるパフォーマンスを提供するのに役立っているかを教えてもらいました。

Fig105


なぜ私がBala氏に聴いたかというと、彼はデータベースのテクノロジーについて豊富な経験を持っているからです。HPでカーネルメモリ管理のソフトウェアを書いたあと、彼はOracleへと移り、SGA、PGAメモリを担当していました。10Gにおける自動メモリ管理は彼が成し得たもっとも誇るべき成果の一つです。その後、彼はオープンソースのデータベースであるPostgresを、スケールアウトでき、データウェアハウスや解析に利用できる行リレーショナル・データベースに書き換えようとするスタートアップへと移ります。最近Bala氏は仮想化データベースのパフォーマンスのボトルネックを解消する(リンク先は英語)というWebセミナーを録画しました。Bala氏のTwitterアカウントはこちらです。データベースに関連するトピックスは広範囲に渡るため、より理解しやすくするために、この記事は小さな記事のシリーズに分割しています。

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安い?速い?スケールアウト?「ScaleIO」

EMC担当の石塚です。 
近々、EMCコミュニティネットワークのスレッドで、Mr.ChadのVirtualGeekが日本語翻訳されて掲載されるかも、とお話を聞きました。 Mr.ChadはEMCプリセールスエンジニアのトップの方なのですが、非常に面白い方で色々な企画に体当たりで取り組んでます、しかも当たり前なのかも知れませんが頭の回転も凄い! 特に相手が「自分に何を求めてるか」を感じ取る力が凄い!と勝手に思っております。 彼のようなエンジニア(上位の方にも関わらずきっちり“エンジニア”なんですよね)になりたいです。 ちなみにMr.ChadのVirtualGeekサイトはこちら(http://virtualgeek.typepad.com/)です。 

最近、ストレージを取り巻くニュースには必ずと言って良いほど「Software Defined Storage」と言うキーワードが付いて回ります。
その中でもIAサーバー(コモディティハードウェアと呼ばれることが多くなってますね)にソフトウェアをインストールして、ストレージサービスを提供する製品が多くなっているように感じます。 VMware社もvSphere5.5 update1 からVSANと言う機能をリリースし、このアーキテクチャを実装しました。 

しかしながら、個人的にはこの状況には少し疑問があります。
10年前くらいから同じような概念の製品が出始めていたと思いますが、サーバー間通信がネックになったり、複雑な処理のためにパフォーマンスへの影響が大きくて規模の大きなシステムなどに利用することは考えられませんでした。 そもそもキャッシュ保護(同期)やデータ保護どうすんの?と言う疑問もありましたし。 。 。  しかし、EMC社も他社の後塵を拝することを許すわけも無く、ScaleIO(スケール アイオー)と言う製品をリリースしました。 

ScaleIOはストレージサービスアプリケーションと言うのが的確な表現だと言える製品です。
サポートしているOSは多種多様で、VSANと同じくESXそのものにインストールして利用することもできますし、WindowsにインストールすればWindows用のSDSサービスが提供できます。 もちろん、各種Linuxにも対応しています。 OSそのものがカスタムされていて、ストレージサービスアプリケーションと合体してしまっている他の製品とは少しキャラクタが違います。 

ScaleIOをインストールしたホストはそのままアプリケーションサーバとして稼働することが可能です。
ScaleIO専用サーバを設ける必要が無い、と言うのがポイントです。 しかもスケールアウト前提なのでアプリケーションサーバを追加すれば、そのままストレージサーバも増強されると言うのが基本シナリオになります。 もちろん、CPU/メモリリソースが足りないだけであればIAサーバだけを追加すれば良いでしょうし、ストレージリソースが足りないだけならアプリケーションをインストールせず、ストレージサービスだけを追加することも可能です。 

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気になる「データの保護」ですが、必ず異なるサーバの異なるディスク間でミラー保護が構成されています。
どこかのディスクが1つ破損してももちろん問題はありませんし、ストレージサーバが1台停止しても、それ以外のサーバで提供が行えます。 また、ストレージのパフォーマンス影響のイベントであるリビルドもメインボリュームに影響無いそれ以外のディスクのみで行うため、影響は殆どありません。 パフォーマンスもScaleIOプロトコルと言う専用の通信方式を実装し、データ管理も独立して行うため、心配したサーバー間通信のオーバーヘッドは最小限に抑えられているそうです。 また、ボリュームごとのIOPS制御(IOPSリミッター)があるので、多種多様なアプリケーションサーバ群でストレージプールを共有するケースでも影響されずにサービスを提供することが可能です。 このアーキテクチャであれば採算がとれるまでスモールスタートし、そのまま超規模を想定しなければならないサービスプロバイダさんや、それに準ずるような大規模情報システム部門の方々には朗報なのでは無いでしょうか? 逆にあまり向かないのかな?と思うのはある程度の規模感で始めてそのまま収まるシステムだったり、定期的なバックアップやレプリケーションを義務化されているシステムだと思います。 それならシンプルに統合ストレージでレプリケーションやスナップショットを実装し、スケールアップで拡張する方が導入コストも管理コストも最小限に収められます。 EMCならVNXeとVNXシリーズの得意なシナリオです。

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ScaleIOには未熟な部分もありますが、その方向性は面白いと思います。
最少構成の4台からスタートして、そのまま大規模クラウド(1000台規模)まで成長できると思うと、その価値はまさに無限大ですね! ScaleIOと同じ方向を見ているVMwareのVSANですが、ライセンスがネックになっていたり(サーバ版だと別売りライセンス)、構成注意点(最少3ノードやSSD/Flashドライブが必須)があったりするようです。 現状では最大規模もそこまでではない(最大32ノードまで)とか。

興味が沸いたら是非弊社までご相談下さい!私も是非検証に協力したいと思います!!

2014/09/22

VMware NSXの営業向け資格を取得しましょう! (VSP-NV)

皆様、いかがお過ごしですか? ネットワーク仮想化していますか?

コレまでかなり情報の提供先が制限されていたVMware NSXの営業向けの認定資格であるVSP-NVがe-learningでオープンになりました。

例によって、ネットワールドはどこよりも早く「日本語」で本資格の取得ブートキャンプをご提供いたします。本資格に加え、VTSP-NV, VCP-NVを取得したメンバーを揃えることでVMwareパートナー様は「ネットワーク仮想化ソリューションコンピテンシー」も取得できるようになる見込みです。

ぜひふるってご参加を!

Vspnv

PernixData FVP 関連記事のまとめ

4月からこれまでにかなりたくさんの記事を翻訳してきましたが、どこから読んでよいかわからないというお問い合わせをいただくケースが出てきましたのでいわゆる「まとめページ」を作成いたしました。完全に記事と同期してアップデートするとは限りませんが、ぜひご活用いただければと思います。

他の情報源としては以下もご参照ください

日本語の情報源

英語の情報源

また、海外の事例の翻訳も開始し、事例のページを充実させはじめました。国内の公開事例も今後増えていきますのでご期待ください!!

    続きを読む »

    2014/09/19

    Backup Execでありのままにバックアップ/リストアしよう!

    皆さん、Backup Execという製品をご存じですか?Backup ExcelでもBackup Exileでもありません。Backup Execはバックアップソフトウェアですが、古くはSeagate Software社・VERITAS Software社からリリースされていた歴史のあるバックアップソフトのため、名前は聞いたことがあるという方もいるかもしれませんね。

    弊社では様々なバックアップソフトウェアを取り扱っておりますが、今回は6月にリリースされたばかりのSymantec社のBackup Exec 2014(以下、BE2014)をちょっとだけですが、ご紹介したいと思います。

    http://www.symantec.com/ja/jp/backup-exec

    ①  最新プラットフォームの対応

    旧バージョン(Backup Exec 2010 R3 SP3/Backup Exec 2012 SP2)もWindows Server 2012には対応していましたが、バックアップ対象(クライアント)のみで、バックアップサーバとしては対応していませんでした。また、システム(OS)を迅速に復旧するディザスターリカバリー機能(Intelligent Disaster Recovery Option[IDR] /Simplified Disaster Recovery Option[SDR])も未対応でした。

    BE2014では、Windows Server 2012/2012 R2に対応し、バックアップサーバとしてもご利用いただけるようになりました。これで、最新OSでもありのままに自由にバックアップできます。ただし、SDRはWindows Server 2012には対応したものの、Windows Server 2012 R2は未対応になりますので、ご注意ください。とは言え、間もなく?リリースされるサービスパックでWindows Server 2012 R2にも対応予定ですので、ご安心ください!

    *2014/09/18追記
    SP1がリリースされました。

    http://www.symantec.com/docs/TECH216178

     

    Os_2

    参考: http://www.symantec.com/docs/TECH196108

    ②  最新アプリケーションの対応

    旧バージョン(Backup Exec 2012 SP2)でもExchange 2013/SharePoint 2013には対応しておりましたが、残念ながら、データベースのバックアップからメールボックスやドキュメント単位のリストアを可能にするGranular Recovery Technology(GRT)には未対応で、データベース丸ごとのバックアップ・リストアしかできませんでした。

    BE2014では、GRTに対応し、Exchange 2013/SharePoint 2013でも柔軟なリカバリが可能です。更に、SQL Server 2014やDomino 9.0にも対応しましたので、最新アプリケーションもありのままにバックアップ・リストアできます。最新バージョンでも少しも怖くありません。

     

    ③  仮想環境の強化

    前バージョンのBackup Exec 2012で物理サーバ(Windows)をVMware/Hyper-Vの仮想マシンに変換する仮想変換機能が実装されていましたが、仮想変換機能は、物理の本番サーバに障害が発生し、すぐに代替機を用意できない場合などにダウンタイムを最小にする素晴らしい機能です。

    前バージョンでは仮想変換するには一度バックアップする必要があり、またフルバックアップのデータしか変換に使用できませんでしたが、BE2014では機能拡張され、バックアップをせずに直接変換する機能増分バックアップから変換する機能が追加され、ダウンタイムを更に短くすることが可能になりました。これで、物理サーバもありのままに仮想変換できます。

    Convert

    VMware vSphere 5.5対応としては、Backup Exec 2012 SP3で既に対応していましたが、vSphere 5.5 環境ではvStorage API を使用してバックアップする際に、仮想マシン上に構築したバックアップサーバにバックアップ対象の仮想マシンの仮想ディスクをマウントしてバックアップするHotaddモードには対応していませんでした。BE2014では内包しているVMware Virtual Disk Development Kit (VDDK)が5.1.2にアップデートされたことにより、 vSphere 5.5環境でもHotaddモードでバックアップできるようになりました。

    参考:http://www.symantec.com/docs/TECH212668

           http://www.symantec.com/docs/TECH211940

           https://www.vmware.com/support/developer/vddk/vddk-512-releasenotes.html

    ただし、下表のvSphere 5.5の機能はBE2014でも引き続きサポートしておりませんので、ご注意ください。

    Vs55


    ④  重複排除機能の拡張

    重複排除機能自体はBackup Exec 2010から実装されていましたが、BE2010:16TB →BE2012:32TBとストレージ容量が徐々に拡張され、今回のBE2014ではなんと!最大64TBまで拡張されました。(ストレージの容量によって、バックアップサーバに搭載するメモリ容量が変わりますので、サイジングの際は気を付けてください。)

    更に、重複排除エンジンがバージョンされ、オンラインでのデータ整合性チェックバックアップ・リストアの高速化クライアント重複排除のキャッシュ管理の向上などが施されています。

    また、NAS(Network Attaced Storage)のバックアップで使用されるNDMP(Network Data Management Protocol)でのバックアップは重複排除には不向きとされてきましたが、ファイルの中身を分析し、マップ情報を活用してファイルの境界でセグメント化するStream Handlerの搭載により、NDMPでも高い重複排除率を実現することが可能になりました。バックアップ先の容量が足りないと悩んでいたことが嘘のように、ありのままに重複排除してバックアップできます。

    ⑤  旧バージョンの機能の復活

    1つのジョブで複数のサーバをバックアップするマルチサーバーバックアップジョブと複数のジョブを一覧で表示するジョブモニターが搭載されました。昔のBackup Execを知っている方は「そんなの出来て当たり前でしょ?」と思うかもしれませんが、前バージョンの2012ではユーザーインターフェースがガラッと変わり、機能が無くなっていました。

    ところが、世界中の多くのユーザーからのリクエストにより、両機能が復活したのです!また、バージョン 12.5 からのアップグレードが可能で、バックアップジョブのマイグレーションも自動的に行ってくれます。既存のBackup Execユーザーにとっても使い安く、バージョンアップに最適なバージョンになっています。これで、旧バージョンからありのままにバージョンアップできます。

    Multiserver

    Jobmonitor

    バージョンアップの際には、下記の資料が参考になります。

    http://www.symantec.com/content/ja/jp/enterprise/other_resources/BE2014_how2upgrade.pdf

    ⑥  クラウドへの対応

    BE2014では、クラウドへのバックアップにも対応しました。AWS Storage Gateway VTLと連携し、オンプレミス環境のデータを Gateway VTLを介してAmazon S3 / Glacierにバックアップ可能です。

    参考:http://www.symantec.com/docs/TECH222428

       http://aws.amazon.com/jp/storagegateway/

    Amazon1

    AWS Storage Gateway VTLはVTLとなる仮想アプライアンスを用意しなければなりませんが、直接、クラウドにバックアップするソリューションと比べて、最適化されたデータ転送、Glacierとの連動、安定したバックアップ運用などのメリットがあります。災害対策ができないと悩んでいた方も既存の運用を保持したまま、ありのままにクラウドにバックアップできます。

    Amazon2

    上記以外にも、BE2014ではパフォーマンスの向上など細かなところでチューニングが施されていますので、まずは評価版をダウンロードして、ありのままに自由にバックアップしてみてください!

    評価版ダウンロード: https://www4.symantec.com/Vrt/offer?a_id=178569

     

    最後に、ファミリー製品としてBackup Exec 3600という製品もご紹介させていただきます。こちらはBackup Execをベースとしたアプライアンス製品です。

    http://www.symantec.com/ja/jp/backup-exec-3600-appliance

    重複排除機能の標準搭載に加え、エージェントが使い放題の非常にお得な製品です。ベースとなっているBackup Exec は2012になりますが、近々、2014にアップデートされますので、こちらもご期待ください!

    それでは、次回も宜しくお願い致します。

    バックアップ製品担当 臼井・磯前

     ※参考情報

     ・Symantec Backup Exec 2014カタログ

     ・Symantec Backup Exec 2014チラシ

     ・Symantec Backup Exec 2014エンドユーザー様向け 製品概要

     ・Backup Exec 2014 ソフトウェア互換リスト (SCL)

     ・Backup Exec 2014 ハードウェア互換リスト (HCL)

     ・Symantec Backup Exec2014 購入情報/価格表

     ・Backup Exec 2014 FAQ

    2014/09/16

    高速化層からプライマリストレージへ書き込みをデステージ(ステージ解除)する - パート2

    本ブログエントリーはPernixData社のコアチームエンジニアであるChethan Kumar氏のブログの翻訳版です。

    本記事の原文はDestaging Writes from Acceleration Tier to Primary Storage – Part IIで閲覧可能です。
    ネットワールドのPernixDataに関する情報はこちら

    本記事は「高速化層からプライマリストレージへ書き込みをデステージ(ステージ解除)する - パート1」の続編です。こちらもご参照ください。

    本シリーズのパート1でFVPのWrite-Backモードでのフラッシュメモリからプライマリストレージへの非同期データステージ解除について紹介しました。様々な状況でのデステージと非同期のでステージによって典型的なI/Oのワークロードのアプリケーションがフラッシュメモリ並みのレイテンシになる様子をお伝えしました。今回の記事では書き込みが多いワークロードに対して高速化を行った際に、非同期のデステージがどのようにパフォーマンスに影響するかどうかを議論していきます。

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    EMCストレージ群のパフォーマンスの頂点を塗り替える新世代ストレージ「XtremIO」

    EMC担当の石塚です。
    早くも暑さが穏やかになってスーツ姿も楽になったのは嬉しい限りなのですが、夏が満喫できずに終わるのも少し寂しいものです。。。

    さて、本日はEMC社が提供しているストレージ群の中に、最近加わった製品のお話です。

    EMCにはSymmetrixと言うまさに最高峰に位置するストレージがあります。 EMCがストレージハードウェアをリリースして以来、パフォーマンス、冗長性、データ保護機能、コスト(笑)の全てにおいて、どのEMC製品よりも上位に君臨してきました。 しかし、最近になって「パフォーマンス」の位置だけは別のストレージに譲り始めています。 それがXtremIO(エクストリームアイオー)です。

    Xtremio_logo_2

    XtremIOはオールフラッシュアレイと言う分野に存在しています。  これは搭載する全てのディスクドライブがフラッシュドライブ=SSDになっています。 「SSDにすればどのストレージでも早くなるでしょう」と言う突っ込みがありそうですが、それは半分正解で、半分ハズレです。 と、言うのも通常ディスクドライブ(HDD)を実装する従来型のストレージの場合、基本概念はディスクドライブの域をでません。 それではSSDの特性を考慮できていないのです。

    SSDの特性と言うのは、例えばランダムアクセスには強いが、シーケンシャルになるとそのパワーが発揮できなかったり、書き込み回数制限の耐久性などがあります。 最も問題なのは単体ドライブの容量の少なさが起因した容量確保かもしれませんが、これはそろそろSASディスク容量を超えるものが出てき始めているので時間が解決すると思います。。。 それらの特性を活かし、弱点を補うアーキテクチャがオールフラッシュアレイには必要になります。

    オールフラッシュアレイの場合、そのパフォーマンス指標はどの製品も10万IOPS以上、1ms以下の応答速度と謳っています。 普通、このパフォーマンススペックを聞いただけではピンときませんよね? 具体的な用途として仮想デスクトップ(VDI)環境で言えば、2500人ユーザを軽く対応できるレベル、と言うと分かりやすいと思います。 これをパフォーマンスだけで言えば非常に小さなサイズで実装することが可能になっています。

    上記のようなSSDの特性を考慮して、XtremIOではインライン重複排除を実装しています。 重複排除と言えばEMCの得意分野なのは周知のお話ですが、XtremIOは他の製品よりもさらに一歩先を進んでいて、重複排除系ストレージの注意ポイントである「ガベージコレクション」がありません。 「ガベージコレクション」とは、利用していないデータ(期限が切れたデータ)などを検知して、整理整頓する処理です。 この処理により、連続領域を確保したり同一エリアへの書き込み多発を排除するわけなのですが、ガベージコレクション中はパフォーマンスが大きく低下したり、そのほかの特殊機能(スナップショットなど)が利用できなくなったりすることが一般的です。 XtremIOは「予測可能なパフォーマンスを提供」するために、この問題の原因となる「システムレベルのガベージコレクション」を排除することに成功したのです!! そのアーキテクチャはそれだけにとどまらず、そもそもSSDにも極力アクセスしないように、キャッシュ上に全てのストレージ領域のデータマップ(どこにどのようなデータが存在するのか管理するマップ)を展開・管理しています。 これにより不要なSSDへのアクセスを排除できるのでパフォーマンスはさらに向上しています!

    Xtrem_spec

    EMCがこれまで旗艦としていたSymmetrixを退け、パフォーマンス分野においてのトップオブEMCになったXtremIO。 凄くないわけがないですよね!! 私はまだ検証したことがありませんが、ユーザーさん・パートナーさんからの声をキッカケに取り組んでみたいと考えています。 是非弊社担当営業、もしくは公式ホームページからお問い合わせください!!

    以下は余談ですが。
    ガベージコレクションは私も痛い経験をしたことがあります。 もし皆さんがオールフラッシュアレイや、そのほかの重複排除機能に準ずる機能を有するストレージなどを検証する機会があった際は、ガベージコレクションに類する処理をさせることを強くお勧めします。 そのためには製品ごとの閾値を上回るデータを保存することと、期間(時間)がポイントになります。 最近知ったのですが、このような検証の指針をIDCやSNIAがリリースしていました。 このドキュメントを知ったとき「もっと前に出して欲しかった!(T T)」と叫びたい気分でした。

    ではまた、次の投稿で。

    2014/09/08

    vSphere 5.5 上の SAP HANAのストレージIO要件

    本ブログエントリーはPernixData社のテクノロジーエバンジェリストであるFrank Denneman氏のブログの翻訳版です。

    本記事の原文はStorage I/O requirements of SAP HANA on vSphere 5.5で閲覧可能です。
    ネットワールドのPernixDataに関する情報はこちら

    VMworld開催期間中、vSphere 5.5上で動作するSAP HANAが本稼働環境でサポートされたことが大きく注目を集めました。SAP HANAはリアルタイム解析、リアルタイムアプリケーションの動作を実現するインメモリデータベースプラットフォームです。

    Best practices and recommendations for Scale-Up Deployments of SAP HANA on VMware vSphere」というホワイトペーパー内で、VMwareはvMotion, DRSそしてHAを仮想化したSAP HANAシステムでサポートすることを謳っています。これは素晴らしいことで、心震わされます。このようなデータベースプラットフォームを仮想化して動作させられるということは非常に大きなことです。仮想化インフラストラクチャによって提供されるモビリティや隔離によるメリットをついに利用することができるようになったということで、馬鹿げた、維持管理にコストとサポートに苦痛が伴う物理の構成を気にしなくても良くなったのです。

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