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2016/01/01

【連載】第6回 始めてみよう!CommVault Simpana データアーカイブ機能を活用してみませんか?

 

明けましておめでとうございます。本年も Simapan 関連の連載を続けて行きますので、どうぞよろしくお願いいたします。第5回では、Simpana の重複排除機能を利用した手法と、VMware 仮想マシンのリストア手法をご紹介しました。今回の第6回では、Simpana のデータアーカイブ機能をご紹介します。

 

今日、データの飛躍的な増大によって、企業は、いかにして日々増え続けるデータを管理するか様々な課題を抱えています。日々増加するデータに対して、従来の方法でバックアップを続けていけば、バックアップの取得に必要な時間と保管媒体の容量も同様に増え続けることは明らかです。

 

【データの増大に伴う管理者の課題】

  • 運用管理の複雑化
  • バックアップ時間の増加
  • データ復旧時間の増加
  • システム性能低下への懸念
  • コンプライアンス対策

 

増え続けるデータに対して、データ保護のために取得している定期的なフルバックアップは、更新頻度の低いデータを繰り返し保存することになり、非常に効率が悪いバックアップ運用を実施することになります。更新やアクセス頻度の低いデータに対して、アーカイブの仕組みを実装することによって、稼働系システム上のストレージからアーカイブ先となる 2次ストレージに対象データを移動し管理されますので、その結果、稼働系システム上のストレージ容量が削減されて、バックアップ時間の短縮が図れるようになります。

 

Simpanaのデータアーカイブ機能では、1つのタスク(ジョブ)の中で、バックアップおよびアーカイブの両方を定義することができます。保護対象のデータは、Simpanaの重複排除ディスクライブラリにバックアップされて、その後、アーカイブルールの条件に合致するデータが移動(削除)されます。アーカイブ後に生成される「スタブ」アイコンをダブルクリックすることにより、いつでもデータにアクセスすることができます。

 

【ストレージ有効活用のための Simpana データアーカイブ環境】

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【アーカイブデータにアクセスするための「スタブ」の表示】

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Simpana のアーカイブ対象には、ファイルシステム、メールボックス、及び VMware 仮想マシン等が含まれていますが、ここでは、NAS のデータアーカイブを説明させていただきます。NAS のアーカイブ方式としては、次の2種類が提供されています。

 

  • NAS ベンダー提供の API と連携した方式 (NetAppおよびEMC)
  • NAS ベンダー提供の API とは連携しない方式 (Isilon、HDS、等)

 

NAS ベンダー提供の API と連携する方式の場合、クライアント端末から NAS 上のファイルに対するアクセスが発生すると、NAS 側のAPI と連動して Proxy に対してファイルのリコール処理がトリガーされます。そのため、エンドユーザーの端末に Simpana のモジュールをインストールする必要がありません。また、端末からのアクセスは CIFS / NFS どちらもサポートされています。

 

【NAS ベンダー提供の API と連携する方式】

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NAS ベンダー提供の API と連携しない方式の場合、NAS 側の API とは連携しないため、ファイルのリコール処理はエンドユーザーの端末にインストールされたリコールドライバからトリガーされます。リコールドライバがインストールされていない端末からリコールを行うことはできません。また、リコールドライバは Windows にのみインストール可能です。NFS は対応しておりません。
いずれの場合も、NAS と Proxy との通信は CIFS 経由で行います。

 

【NAS ベンダー提供の API と連携しない方式】

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それでは、NetApp ファイルサーバ環境下のデータアーカイブの設定を確認していきましょう。

NetAppNetApp 自体にエージェントをインストールすることはできないため、NetAppの代わりに、NAS iDataAgent を実行するSimpanaサーバーをプロキシサーバーとして構成する必要があります。また、データのアーカイブ後に生成されるNetApp上の「スタブ」(ショートカット)からデータのリコール(戻し)に応答するためには、NetAppのFPolicyインターフェースを使用して、このプロキシサーバーの登録を事前に行う必要があります。

 

【NetApp 設定

  1. NetApp に ssh 接続でログインして、fpolicy create コマンドで「FPolicy」を作成します。

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  2. fpolicy create コマンドで作成した「FPolicy」を有効にします。

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  3. fpolicy vol コマンドで、「FPolicy」の監視対象となっているボリュームを確認します。

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NetApp 側の設定が完了した後、Simpana の NAS iDataAgent を使用する CIFS経由のバックアップと、NetApp上のデータのアーカイブを行うサブクライアント構成の設定を行います。

 

【Simpana NAS iData Agent 設定】

  1. Simpana Administration Console を起動し、管理ユーザー admin ユーザーでログインします。
  2. CommCell ブラウザの「クライアント コンピュータ」を右クリックし、 「新しいクライアント」 - 「ファイルシステム」 の順に展開し、「NAS」を選択します。

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  3. 「NDMP サーバーの追加」ダイアログが表示されたら、NDMP サーバーのホスト名および資格情報を入力して「検出」をクリックします。

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  4. ログインが成功し、NetApp 側の情報が取得できたことを確認したら、「OK」をクリックします。

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  5. CommCell ブラウザの「クライアント コンピュータ」ノード以下に NetApp が追加されたことを確認します。

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【Simpana CIFSベースのバックアップの有効化

  1. CommCell ブラウザに追加された NetApp ストレージを右クリックし、「すべてのタスク」 - 「ネットワーク共有のバックアップを追加する」を選択します。

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  2. 「ネットワーク 共有のバックアップを追加する」ダイアログが表示されたら、「OSタイプを選択」オプションで「Windows」を選択し、「プライマリ クライアント」にプロキシホストを指定して「OK」をクリックします。

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  3. 「File System」ノードが追加されたことを確認します。

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【Simpana NAS アーカイブの有効化

  1. 追加された「File System」ノードを右クリックして、「プロパティ」を表示します。

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  2. 「File System プロパティ」ダイアログが表示されたら、「アーカイブを有効にします」チェックボックスにチェックが入っていることを選択して「OK」をクリックします。

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アーカイブ対象のボリュームおよびアーカイブ ルールの定義を行います。

 

【Simpana サブクライアントの追加】

  1. アーカイブ対象のNetAppファイルサーバを展開して、「defaultBackupSet」ノードを右クリックし、「すべてのタスク」 - 「新しいサブクライアント」を選択します。

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  2. サブクライアント プロパティ」ダイアログが表示されたら、サブクライアント名を入力し、「ワンパス(onepass)を有効にします」のチェックボックスに✔を入れます。設定後、「コンテント」タブをクリックします。

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  3. 「コンテント」タブをクリックし、「パスの追加」をクリックします。
  4. 「複数コンテント追加」ダイアログが表示されたら、アーカイブ対象のパスを指定して「OK」をクリックします。

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  5. 「NT ユーザー権限の使用」ダイアログが表示されたら、NetApp ストレージにアクセスするためのユーザーを指定して「OK」をクリックします。
  6. 「サブクライアントのコンテント」リストにパスが追加されたことを確認します。

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  7. 「ディスク クリーンアップ」タブが表示されたら、「以下のルールを使用してアーカイブを有効化」のチェックボックスに✔を入れて、アーカイブ ルール(ここでは、値をすべて「0」に変更)を指定します。指定後、「ストレージ デバイス」タブをクリックします。

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  8. 「ストレージ デバイス」タブが表示されたら、ストレージ ポリシーリストから作成したストレージ ポリシーを選択して「OK」をクリックします。
  9. 「バックアップ スケジュール」ダイアログが表示されたら、「スケジュールしない」を選択して「OK」をクリックします。
  10. サブクライアントが追加されたことを確認します。

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  11. バックアップの実行後、アーカイブルールに合致するデータは、以下のように「スタブ」アイコンの表示(アイコンの左下にX印)に変わります。「スタブ」アイコンをダブルクリックすることで、適切なアプリケーション(今回は MS Office Word)からファイルが開かれて、オリジナルのファイルとして戻されます。

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以上の設定により、Simpana によるアーカイブの準備が完了しました。アーカイブ処理は、増分バックアップジョブの一部として処理されます。アーカイブのルールに合致するデータが稼働系システム上のストレージからアーカイブ先のストレージに移動されます。

 

稼働系システム上のストレージ上のアクセス頻度の高いデータは稼働系システム上で日々のバックアップとして保護され、アクセス頻度の低いアーカイブ済みデータは、Simpana の重複排除機能と併せて、アーカイブストレージの容量増加を抑制して、長期的に保管されますので、ファイルサーバのバックアップ時間に非常に時間がかかる課題を持つお客様は、バックアップに加えてアーカイブ機能の活用をぜひご検討ください!!

 

Edit by :バックアップ製品担当 松村・安田

 

【過去の記事】

メーカのサイト:
Simpana早わかり講座

CommVault Simpana:番外
クライアントPCのバックアップ バイナリ作成編

導入編:

【連載】第1回 始めてみよう!CommVault Simpana インストール編
【連載】第2回 始めてみよう!CommVault Simpana インストール後の作業とバックアップ編
【連載】第3回 始めてみよう!CommVault Simpana VMwareバックアップ編
【連載】第4回 始めてみよう!CommVault Simpana VMwareバックアップ応用編(1)
【連載】第5回 始めてみよう!CommVault Simpana VMwareバックアップ応用編(2)とリストア
【連載】第6回 始めてみよう!CommVault Simpana データアーカイブ機能を活用してみませんか?

製品紹介編:

第一回、最新!データ統合管理ソリューション CommVault Simpana のご紹介!
第二回、データ統合管理ソリューションCommVault Simpana 基本構成
第三回、データ統合管理ソリューションCommVault Simpana Backup
第四回、データ統合管理ソリューションCommVault Simpana Deduplication
第五回、データ統合管理ソリューションCommVault Simpana SnapShot Management
第六回、データ統合管理ソリューションCommVault Simpana Virtualization