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2016/09/30

「お好きなメニューを選択ください」 - Veritas NetBackup マルチテナント機能

皆さまこんにちは。

今回はエンタープライズバックアップの定番、Veritas社(旧 Symantec社)のNetBackupのマルチテナント機能を紹介してみます。

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Veritas NetBackup についてよく知らないという方は以下のURLをご覧ください。

 

NetBackup で実現するバックアップ統合

http://www.networld.co.jp/product/veritas/pro_info/netbackup/

 

機能の紹介の前に、バックアップにおけるマルチテナントとは何ぞやというところをお話しします。

 

バックアップシステムのマルチテナント化は他のシステムのマルチテナントと同様、ひとつのシステムをテナントごとに論理分割して、複数の企業や部署に割り当てることができる機能です。テナントのユーザはまるで自分専用に用意されたシステムであるかのように操作することができます。

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各企業ごとに用意していたバックアップシステムをひとつに統合して、各企業は用意されたテナント内で自由にバックアップやリストアを行うことができます。その性質からグループ企業の統合バックアップ基盤やIaaSなどのサービスを提供しているプロバイダ向けの機能ですね。BaaS(Backup as a Service)として提供されます。

 

 

マルチテナント機能を有しているバックアップソフトウェアは意外と少なく、代表的なものはCommVault社のCommVault Software、Dell Technologies社(旧EMC社)の Avamar そして、今回紹介する NetBakup です。

それぞれの製品には各社の考え方の違いなど特長がありますがここでは NetBackup に絞って紹介します。

 

「NSS」と呼びます。

NetBackup のマルチテナント機能ですが、NetBackup Self Service が正式名称です。略称で NSS と呼びます。

Self Service ? と思われる方もいるかと思いますが、NetBackup のマルチテナント機能の性質をよく表した名称だと思います。

 

提供機能

NSSが提供する各テナントへの機能は非常にシンプルで、

  • テナントのユーザ自身によるスケジュールバックアップ設定
  • テナントのユーザ自身による主導バックアップ操作
  • テナントのユーザ自身によるリストア操作
  • テナントユーザへのバックアップ状況画面の提供

のみです。

 

「Self Service」という名

先ほど機能の名前がその性質をよく表しているという話しをしましたが、飲食店などの「〇〇はセルフサービスで」によく似ています。

NSSではテナントのユーザがスケジュールバックアップの設定操作を行いますが、自由に設定することはできません。予めNSSの管理者がバックアップメニューを用意しておいて、テナントのユーザは用意されたメニューから、自分の希望するメニューを選択します。

用意されたメニューをセルフサービスで選択する。さながら飲食店のビュッフェのようですね。

 

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「メニューを選択させる」メリット

メリットのひとつは運用の簡素化です。

基本的にテナントユーザが選択することで、バックアップシステム管理者とのやり取りが発生しません。管理者への申請にかかる時間やミスオペレーションなどの人為的トラブルのリスクを減らすことができます。

もちろん、間違って他の環境のサーバへリストアしちゃった、ということも防げます。

  

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もうひとつのメリットはテナントのユーザが難しいことを考えなくても良いことです!

通常、バックアップの設定を行う場合は主に以下のことを考えて設定しなくてはなりません。

 

  • バックアップ対象:対象サーバ、ディレクトリ、など
  • バックアップ手法:ファイルバックアップ、DBバックアップ、仮想マシンバックアップ、など
  • バックアップ種類:フルバックアップ、増分バックアップ、差分バックアップ、など
  • バックアップスケジュール:毎日 or 週次、開始時間、など
  • バックアップ保存期間:1週間、1か月、1年、など
  • バックアップデータ保存先:ディスク、テープ、など

 

NSSの場合はこれらを設定するのはテナントのユーザではなく、NSSの管理者です。

NSSの管理者がいくつかのバックアップ設定をテンプレートとしてあらかじめ用意しておき、テナントのユーザはバックアップを行うサーバを選択して、テンプレートの中から自分の要求にあったものを選択するだけです。

 

運用がシンプルということは、ドキュメントの用意や教育などのコスト削減も図ることができますね。

 

逆にバックアップを細かく指定したいという方には向いていません。

 

 

以降はNSSの画面ショットです。非常にシンプルで直感的に操作ができます。

  

 操作GUIはWebブラウザベースのGUIです。NSS管理者用の画面とテナントユーザ用の画面が提供されます。

 

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NSS管理者のダッシュボード画面です。NSS全体の状況がひと目で確認できます。

 

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テナントユーザのダッシュボード画面です。テナントに登録されているサーバのバックアップ状況が確認できます。

 

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サーバに対する操作はすべてここから行います。

 

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手動バックアップ操作は3 STEP!!!

 

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リストア操作も3 STEP!!!

 

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いかがですか? NetBackup は難しいと言われていますが、簡単に見えてきませんか?

NetBackup Self Service では

バックアップの変更やリストア時に申請を出している管理者様、申請の手間を省けます!!

サーバ管理者から申請を受け取っているバックアップ管理者様、オペレーションの手間を省けます!!

テナントごとに管理できるため、テナントのユーザは他の企業・部署のサーバはまったく見えません。

 

NetBackup Self Service で バックアップ管理者とユーザのWIN-WINの関係を作ってみませんか?

 

 

担当 齋藤・吉田