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2016/10/14

VMware Cloud™ on AWS – 詳細

本ブログエントリーは以前はPernixData社のテクノロジーエバンジェリストとして勤務し、現在はVMware社のSenior Staff Architectを務めているFrank Denneman氏のブログの翻訳版です。 Frank氏について、詳しくはこちらもご参照ください。

本記事の原文はVMware Cloud™ on AWS – A Closer Lookで閲覧可能です。

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長きに渡る沈黙を経て、ようやく少しだけ、私がVMwareで何にフォーカスをしてきたかということをお話できるタイミングになりました。(この記事の内容はblogs.vmware.comに掲載した内容の再掲です。)

本日、VMwareとAmazon Web Services(AWS)は完全なVMwareのSoftware Defined Data Center(SDDC)を動作させることが可能なクラウドサービスをAWS上で提供開始するという戦略的なパートナーシップを発表しました。このサービスはvSphere、ESXi、VSAN、そしてNSXを含む皆様がよく親しんだ全てのエンタープライズツールが含まれています。この記事では新しいVMware Cloud on AWS(VMC)サービスの技術的なプレビューを行います、もうすぐリリースされるめちゃくちゃクールなこいつを覗き見していきましょう。

Fig001このアーキテクチャは言わずもがな、夢の取り合わせです。vSphereをこれまでに利用してきた管理者や設計者はアプリケーションを再設計することや、運用手順を再構成することなくAWSの俊敏性を活用することができようになるのです。vCenterが運用の中心となるプラットフォームになりますから、現在オンプレミスのvSphere環境で利用しているvCenterと連携して動作する全てのツールがクラウドのSDDC環境で動作するというのが一つの大きな目玉です。こうした何年もの月日を経て開発されてきたツールや機能が、今後はクラウドの間をワークロードが移動出来る環境で利用することが出来るようになり、その上、新しいレベルでのデータセンタの俊敏性までもが利用可能なのです。

つまり、サインアップを終えて、クラスタのサイズを選択すればご自身のSDDC環境が短時間で作成されるということです。VMware cloudはネイティブなESXが、次世代のAWSのベアメタルインフラストラクチャ上で動作しているということを強調(そして誤解を避けるためにも)しておきます。VMware cloudはAWSインフラストラクチャ上のvSphere ESXiホスト、VSAN、NSXを含むプライベートクラウドとして展開されます。これによって、エンタープライズワークロードがオンプレミスの環境と同じレベルのパフォーマンス、信頼性、そして可用性で今度はAWSアーキテクチャ上で動作するということになります。オンプレミスとクラウド環境の大きな違いはVMwareがVMware Cloud on AWSのインフラストラクチャを管理運用するということです。

Fig002

重要なので、これは完全なマネージドサービスであるということをしっかりとお伝えしておきます。つまり、VMwareがこれを支えるESXi、VSAN、vCenter、そしてNSXのインフラストラクチャをインストール、管理、維持するということです。パッチ適用やハードウェア障害の復旧というような一般的な運用はVMwareがサービス内で実施します。お客様はvCenterのパーミッションなどの権限を受け、管理的なタスクを行うことになりますが、パッチ適用などの特定のアクションについてはVMwareがサービスの一環として提供を行います。これはつまり、VMwareがAWSとのパートナーシップ内でインフラストラクチャのコア部分の面倒を見るということです。

VMware Cloud on AWSはスタンドアローン、ハイブリッドクラウド、そしてクラウド to クラウドの3つの環境で利用が可能です。ハイブリッドとクラウド to クラウドの環境ではvCenterはリンクモードを有効にして構成され、IT運用チームがSDDC環境を集中管理されたコンソールから一元管理できる状態で提供されます。NSXは様々な環境間のネットワークとセキュリティを一貫して俯瞰できるように拡張します。ただし、NSXは要件には含まれません! もしも現在NSXをオンプレミス側で利用していなかったとしてもVMware Cloud on AWSを利用することが出来、その場合にはNSXを利用するハイブリッドクラウドの機能を利用できないというだけです。ネットワークとクラウドにまで渡る機能によって、vMotionでワークロードを様々なクラウドに自在に出入りさせることが出来るようになっています。そう、読み間違えではありませんよ、現在のオンプレミスのvSphere環境からAWSへvMotionすることが出来るのです!

面白いコンセプトとしてイラスティックスケーリング(自在な拡張)があります。イラスティックスケーリングはIT設計者の直面するもっとも難しい課題であるキャパシティプランニングの解決に役立ちます。キャパシティプランニングの重要なポイントは現在と将来のリソース要件、障害復旧キャパシティ、そしてメンテナンスのためのキャパシティです。ワークロードのパフォーマンスと障害復旧のための予約キャパシティのCAPEXとOPEXの低減の適切なバランスを見つけ出すことは難しい問題です。イラスティックスケーリングがvSphereクラスタを俊敏性を備えた発電所へと変えると考えてください。時間のかかる調達を行い、プロセスを自身でインストールする代わりに、拡張性のあるITという考え方とAWSによって提供されるサービスのメリットを受けることが出来るのです。

ESXi4.0以降、vSphere HAはワークロードがクラスタ内の稼働中のホスト上で再起動する事を実現しています。しかし、ホストの不足が一時的なものではない場合、ホストのリソースは利用可能なホスト数の減少によって抑制を受けることになります。ESXiホストが不足している間にもホストのリソースが確保されるような自動修復機構をDRソリューション上に構築することも可能です。ホスト障害が検知された際に、自動修復はクラスタに自動的に別のホストを追加し、ワークロードのパフォーマンスが長期継続するホスト障害からの影響を受けないことを保証します。もしも(ハードウェアの)部分的な障害の場合、自動修復によってその機能不全のホストがクラスタから外れる前にVSANの必要な操作が行われることを保証します。

このフレームワークのもう一つのメリットはメンテナンス時にも同様にリソースを利用するということが出来るということです。メンテナンス運用の最中、クラスタのサイズが減ることはなく、ワークロードはリソースが減ることによる影響を受けずに、通常運用時と同じように動作継続することが出来るのです。

VMware Cloud on AWSサービスの一つの強みは管理者、運用チーム、そして設計者が既存のスキルセットとルールを利用してAWSインフラストラクチャを利用することが出来ることだと考えています。クラウドへワークロード動かす際に、そのクラウド流にプラットフォームを変更する必要も、仮想マシンの変換も、パッケージングの変換も、そして重要なポイントとして、過剰なまでの検証を行うこともなく、単に仮想マシンを移行させればよいのです。もう一つの強みは、AWSが取り揃えている優れた機能セットと現在のワークロードを組み合わせられるという点です。その結果、ITチームは自身のスキルセットを広大なAWSが提供しているサービスのカタログへと拡張していくことが出来るようになります。これによって、オンプレミスのプライベートクラウドと優れたAWSのパブリッククラウドサービスの両方でシームレス動作する環境を作り上げることが出来ます。

もっとご紹介したい素晴らしい機能がたくさんあるのですが、これについてはまた別の記事のために取っておきましょう。

VMworld

もし、今後リリースされるVMware Cloud on AWSサービスをもっと学びたいと思うのであれば、VMworld Europeで、ブレイクアウトセッションINF7849:VMware Cloud on AWS - a closer lookに参加してください。このセッションでAlex Jauchと私はもう少し深くこのサービスの詳細まで潜っていきます。もっと一般的な観点であればINF 7711 VMware Cloud Foundation on Public Cloudsのブレイクアウトセッションへご登録ください。

VMworld Europeでの私のMeet the Expertのスロットも少ないながら有りますので、もしもっとサービスにフォーカスした議論がしたいということであればご登録ください。

もし、ベータへ登録をしたいという場合にはこちらをクリックしてください:http://learn.vmware.com/37941_REG

記事担当者: マーケティング本部 三好哲生 (@miyo4i)

ちょっと本日バタバタしており、タイムリーに翻訳記事を公開できませんでしたが、なんと、Frankのアニキこんなことになっていたのですね! VMwareに戻って活発に活動しているようなのでとても嬉しいです。VMwareがAWS上で動く、まさにFrankさんが言うように「夢の取り合わせ」です。私個人的にはこのところ活動が多角化していたVMwareが本来のソフトウェアカンパニーとしてのイノベーションという原点に回帰したようにも思え、今回の発表はなんだか、心が熱くなります。まだまだ語るべきことがたくさんある!と言う雰囲気ですのでFrankさんの記事はタイムリーに翻訳をかけていきたいと思います。

また、上で紹介されているVMworld Europeですが、今年もネットワールドのメンバーが参加予定になっていますので、また現地からのレポートが届くかも!? 乞うご期待です!