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2018/01/10

マルチクラウド時代のオブジェクトベースのストレージの再創造(Nutanix Acropolis Object Storage Service - AOSS)

本記事はNutanix社のオフィシャルブログの翻訳版です。原文を参照したい方はReimagine Object-based Storage in a Multi-cloud Eraをご確認ください。情報は原文の投稿時のままの情報ですので、現時点では投稿時の情報と製品とで差異が出ている場合があります。

当社のNutanix社製品についてはこちら。本ブログのNutanix関連記事のまとめページはこちら

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Fig329 *参照元: https://www.mckinsey.com/industries/consumer-packaged-goods/our-insights/inside-p-and-ampgs-digital-revolution

立ち止まって、雑貨屋やスーパーマーケットの棚にどれだけ多くの労力が製品の配置のために割かれているか、考えてみたことはありますか?購入してもらうために皆様の目を引くためだけにこれが行われているのです。そしてどこに製品を置くのか、ということはパズルのほんの一部に過ぎません。製品を拡充するということもまたもう一つです。新しい製品が継続的に製造されていく中で、棚の上では何千通りものコンビネーションが可能なのです。

デジタル世代において、異なる製品のコンビネーションを作って、「モック」の棚をフォーカスグループがみるというコストの高い手動のプロセスは本当に破壊されつつあります。プロクター&ギャンブルの例では、仮想化ショッピング棚野テクノロジーを用いて、異なるアプローチでこの手動のプロセスを取り除いています。アプリケーション開発者は膨大なデータとそれを迅速に分析する能力によってこの仮想化された棚をプログラムし、数分で新しいコンビネーションを打ち込んで表示することができます。これによって実際に一つ一つの製品を手動で並び替えること無く、数千に及ぶコンビネーションを検証、開発して知見を得ることができます。根本からプロクター&ギャンブル社は手動の手順を取り除いて自動化されたものに変え、時間の節約とコストの削減を実現しようとしているのです。

進行し続けるデータの成長に対処する

考えられないスピードでデータが成長しているということを我々は皆知っています。「仮想化ショッピング棚」のようなデジタルアプリケーションにおいては特にその傾向が強いです。ですが、それはいつ貴方がそうしたものを採用するのか、ということを告げているのです。IDCの予測によると2020年までにデータの成長は40ZBに到達し、そのうちの63%が非構造化データになるであろうとしています(*)。これは本当に大きな非構造化データであり、企業では現在複雑な、管理の難しい、拡張に制限のあるサイロにそのデータを保管しています。さらに、幾つかの企業では非常に巨大な量のデータを保管するためのファイル構造を検討し始めており、これはアプリケーション開発者にとっては必ずしもベストなソリューションとは言い難いものです。こうした人々はディレクトリ構造やパスを気にすること無く膨大な量のデータを保存、取り出しするためだけのシンプルな構造を探し続けています。パブリッククラウドはその伸縮性と使いやすさによってこうした課題の一部の解決に役立っていますが、セキュリティ、統制、そして大規模スケール環境での一貫した動作においてのコスト効率については埋めることができていません。これによって、非効率さが産まれ、ビジネスの俊敏性が損なわれています。エンタープライズにはデータ成長(テラバイトクラス)を消費、管理できる新しいパラダイムが必要とされており、更に幾つかのケースでは標準的なコンプライアンスを維持しながらそれを実現しなくてはならないのです。

Acropolis オブジェクトストレージサービス(AOSS - Acropolis Object Storage Service)

お客様がNutanixを採用し続けるにつれ、そのお客様は予測のできないデータ成長の課題を抱えることになります。望むと望まざるとそうなってしまうのです。Nutanixはこの問題を念頭に置き、Acropolis オブジェクトストレージサービス(AOSS- Acropolis Object Storage Service)という新しいオブジェクトベースのストレージサービスをリリースしました。この機能はエンタープライズクラウドOSの一部としてワンクリックの手順で展開することができるようになります。

Fig330

図: それぞれのニーズを満たす複数のストレージサービス

将来的に、仮想マシン、ファイル、ブロック、そしてオブジェクトサービスを単一のOSで動作させることができるようになります。この新しいサービスはマルチクラウド時代のために作られており、無限の規模でグローバルに統合されたオブジェクトベースのストレージです。アプリケーション開発者はS3互換APIストレージとして利用でき、必要とされる優れたパフォーマンスを提供することができます。

オブジェクトベースストレージの基本

過去これまでにオブジェクトストレージを使ったことがないということであれば、これはちょっと変に思えるかもしれません。ですが、実際には本当にシンプルです。少し詳しく見てみましょう :

  • オブジェクトストレージは通常のブロックまたはファイルシステムのストレージとは少し異なっています。オブジェクトストレージは従来型のディレクトリ構造のファイルシステムとは異なり、平坦なオブジェクトのリストを利用しており、ファイルは「buckets」に保存されています。オブジェクトはファイル名ではなくユニークなIDを利用して保存されています。これによってデータの保管とメタデータに必要とされるオーバーヘッドの総量を劇的に減らすことができます。
  • さらに、オブジェクトはメタデータと一緒に保管されており、高い拡張性を実現できます。オブジェクトはテラバイトやもっと小さなキロバイトのサイズで、単一のコンテナ内に何億というオブジェクトを保持することができます。アプリケーション開発社はオブジェクトにシンプルなS3互換APIコールを通して「GET」や「PUT」と言ったアクションを行うことができ、複雑なディレクトリ構造を気にする必要はありません。

Nutanix エンタープライズクラウド OSを利用することからのメリットとして、数千にも及ぶお客様が信頼するすべてのコアデータパスの効率性ー 圧縮、重複排除、イレイジャーコーディング ー、そしてそれ以外にも多くのものを継承することができます。複雑なサイロ構造のインフラストラクチャの購入、構築、管理そして、展開の時間を劇的に削減することができるのです。

Fig331

マルチクラウドの世界のためのAOSS

アプリケーションがパブリック、プライベート、分散クラウドをまたがるこの時代において、我々Nutanixはオブジェクトストレージソリューションを他にはないこの3つの全てのクラウドをまたがるものとして設計しました。

Fig332

図: パブリッククラウド、データセンタ、拠点そして戦略エッジにまたがるインフラストラクチャ

こうしたソリューションの主だった特性は :

  • グローバルなネームスペース (全てのクラウドで単一のネームスペース)
  • 無限の拡張性 (過去のアーキテクチャ上の制限を取り除いた)
  • ワンクリックのシンプルさ(意図を理解するデザインと誤解の生まれないデザイン)

グローバルネームスペース: マルチクラウドを念頭に置いたほんとうの意味でのグローバルなネームスペースというのが焦点です。これが故にNutanixソリューションはAOSSでS3 APIを採用しました。Nutanixクラスタとパブリッククラウドをまたぐストレージファブリックにおいて単一のネームスペースを提供します。それだけではなく、オブジェクトデータをNutanixクラスタに書き込むアプリケーションはクラウドをまたいでレプリケーション、階層化を行うことができます。これによって開発者はアプリケーションがクラウドの境界をまたいで動くという場合にもアプリケーションを書き直す必要はありません。

無限の拡張性: このソリューションは簡単に拡張できるため、使わないリソースのための導入の初期のコストを最小限に抑えることができます。もしもNutanixソリューションがコンピューティングやストレージのリソースが不足しそうだと予見されれば単にコンピューティング/キャパシティを非破壊的にクラスタで拡張し、仮想マシンリソースの再分配を行えばよいのです。これは劇的にパブリッククラウドとプライベートクラウドの間の障壁を低くします。

ワンクリックのシンプルさ: 複数のクラウドにまたがるため、管理はシームレスで簡単なものでなくてはなりません。膨大な量の非構造化データを保持しながら、拡張を行う唯一の方法はAOSSを単一クリック操作で展開し、アプリケーション開発者に迅速に利用させることです。NutanixエンタープライズクラウドOSはマシンインテリジェンスと自動化で多くのクリックを減らし、Prismからのワンクリックで運用をシンプルにするだけではありません。膨大な量のシステムデータから学習を行い、よくあるタスクを自動化して、すぐにアクション可能な知見を生成することで仮想化の最適化やマルチクラウドの管理、そして日々のタスクを後押しするのです。

どこでオブジェクトストレージを使うのが良いのか?

オブジェクトベースのストレージソリューションを様々なワークロードとともに効率良く使うためには様々な方法があります。例えばビッグデータ分析やデータウェアハウスアプリケーション、大規模なIoTセンサーデータなどです。私の好きな1つにフォーカスしてみましょう。法規制強制を行う当局が犯罪の解決のために監視のビデオにアクセスしたいとします。まず最初に必要となるのが監視データを常に録画しているカメラと定期的にそれをリアルタイムに引っ張り、分析を行ってその中に個人を発見するということを行います。数日や数ヶ月戻ってビデオを見るという必要性もあるでしょう。こうしたシステムは非破壊的に拡張できるバックエンドを必要とします。カメラの数やそこでキャプチャされるイメージの品質によってはこうしたカメラは数日で数テラバイトのデータを生成します。例えばロンドンを例に取ると422,000台のCCTVのカメラが有り(*)、いい解像度で毎秒20フレーム平均で録画を行えば、1ヶ月も立たないうちに0.5ペタバイトものデータが保存されることになります。

Fig333

*参照元: https://www.cctv.co.uk/how-many-cctv-cameras-are-there-in-london/

典型的な監視環境ではセキュリティビデオデータは入力デバイス(例:セキュリティカメラ)を利用し、リアルタイムアクセスのために保存され、その後事後プロセスで顔認識を実施します。これはとても複雑に聞こえますが、アーキテクチャレベルで掘り下げて、もっと柔軟に拡張可能な柔軟なシステムを利用しようとすれば、さほど複雑ではありません。

  1. カメラは情報をLinuxクライアントで動作しているアプリケーションに送信
  2. データを暗号化されたオブジェクトストレージのbucket(s)に保存、1週間ほどはデータがここに置かれる
  3. 事前処理のアプリケーション(ビッグデータ分析)が単一ネームスペース内をクロールし、このデータを使って顔認識機能を走らせる。最終的にデータの一部のみがもっと長期間保管するためのデータとして別のbucketへと移動される
  4. ストリーミングのアプリケーションがリアルタイム情報または事後処理を施されたデータにアクセスし、迅速に法強制当局を手助けする

Fig334これはNutanixのオブジェクトベースのストレージソリューションを拡張とコストの効率に利用するだけでなく、データのポータビリティを実現するためにも利用している優れたシナリオだといえるでしょう。開発者にパブリックとプライベートのデータセンタをまたがるグローバルなネームスペースがあれば、環境が小さく、見通しが難しい場合にはNutanix Calmを利用して、パブリッククラウドから初めるということもできます。拡張が行われ、環境がよくわかってくれば、アプリケーションを内部へと異動させ、同じ場所でS3互換のAPIを利用して同じデータを利用できるのです。アプリケーションを書き直す必要はありません。

これはほんの一つの例ですが、さまざまな業界オブジェクトベースのストレージは多くの異なるシナリオで効果的に利用されています。病院を例に取るとベンダーニュートラルなアーカイブ(レントゲン、医療技術、電子プライバシーアプリケーション(PACS))を実装したいと考えているようですし、メディア外車はより大きなイメージファイルの置き場所を必要としています。

次に皆様がスーパーマーケットへ行くことがあって、ショッピングの棚を見た際に、通路のコーナーに監視カメラがあるのに気がつくかもしれません、そのデータに何が起こっているのか?インテリジェントな知見を得るためにどれだけのデータが保存されているのか、考えてみて下さい。

製品提供時期

AOSSは現在開発中です。価格の詳細は適切なリリース日が近くなってからアナウンスされます。

新しいAOSS製品についてもっと興味がある?我々のプレスリリースにも目を通して下さい、また、objectstorage@nutanix宛にフィードバック下さい。皆様の護憲を心待ちにしております。

*参照元: IDC File- and Object-based Storage Forecast, 2016-2020

Forward-Looking Statements Disclaimer

This blog includes forward-looking statements, including but not limited to statements concerning our plans and expectations relating to product features and technology that are under development or in process and capabilities of such product features and technology, our plans to introduce product features in future releases, product performance, competitive position and potential market opportunities. These forward-looking statements are not historical facts, and instead are based on our current expectations, estimates, opinions and beliefs. The accuracy of such forward-looking statements depends upon future events, and involves risks, uncertainties and other factors beyond our control that may cause these statements to be inaccurate and cause our actual results, performance or achievements to differ materially and adversely from those anticipated or implied by such statements, including, among others: failure to develop, or unexpected difficulties or delays in developing, new product features or technology on a timely or cost-effective basis; delays in or lack of customer or market acceptance of our new product features or technology; the introduction, or acceleration of adoption of, competing solutions, including public cloud infrastructure; a shift in industry or competitive dynamics or customer demand; and other risks detailed in our Form 10-K for the fiscal year ended July 31, 2017, filed with the Securities and Exchange Commission. These forward-looking statements speak only as of the date of this presentation and, except as required by law, we assume no obligation to update forward-looking statements to reflect actual results or subsequent events or circumstances.

© 2017 Nutanix, Inc. All rights reserved. Nutanix, AHV, Acropolis Compute Cloud, and the Nutanix logo are registered trademarks or trademarks of Nutanix, Inc. in the United States and other countries. All other brand names mentioned herein are for identification purposes only and may be the trademarks of their respective holder(s).

記事担当者: マーケティング本部 三好哲生 (@Networld_NTNX

Ntc2017_2

随分長く引っ張りましたが、ニースで発表された内容は今回の内容でほぼ網羅できたと思います。最後にAOSSを持ってきました。ニースではNutanixは複雑性を排除するベンダーである、というメッセージが出されていました。もうデータセンタのインフラの複雑性は結構排除できたな・・・次なる一手はAI、コグニティブを利用して、複雑なデータ(非構造化データ)をビジネスに役立ててデジタル革命を起こそう!ということがメインの主張であったと思います。

今回のAOSSはその非構造化データを大量に溜め込み、AIやコグニティブで処理する前の中間として位置づけられるストレージであると考えています。中間ストレージ・・・であればやはりそれ専用のものを用意するのではなく、他のリソースとシェアし合いながら利用するなど一つ考えておくべきかもしれません。

なにより、AOSSは今後のNutanixの目指す先に必須の機能になると思います。