皆さんこんにちは!
ネットワールドのストレージ担当の片山です。
今回はHPEクラウド製品ではイチオシ!?のクラウドソリューションであるHPE Cloud Volumes(以後HCV)の製品紹介になります。動作検証も行っていますので次回以降も是非ご覧ください!
まずはHCVの製品紹介になります。どのような製品かといいますとHPE社独自のクラウド上にマルチクラウドに対応したストレージ(内部的にはHPE Nimble Storageを利用)を提供するマルチクラウド対応のストレージサービスになります。
HCVの操作感としては管理ポータルサイトへユーザーのアカウント/パスワードでログインして構成や管理をしていくのですが、シンプルなUIを提供しており直感的にクラウドストレージの管理ができます。
ちなみに、HCVへのログインやボリュームの作成などは以下のイメージで非常に簡単にボリュームを作成することができます!
次にHCVを「どうやってオンプレミス環境と組み合わせて使うの?」という疑問がでてくるかと思います。
一番シンプルな使い方はオンプレミス環境のHPE Nimble Storageのレプリケーション先(DR先)として利用する方法があるかと思います。以下の図をご覧ください。
既にオンプレミスに導入済みのNimble Storageから直接HCV上のレプリカボリュームにレプリケーションを実行できます。(もちろん設定も簡単!)
また、そのレプリカボリュームを他のクラウド上でも接続して利用できる「Block Volume」といわれるボリュームに変換することで、AWSやAzureその他クラウドにもHCV上のボリューム接続をしてすぐに利用することができます。
Nimble Storageに関していえば、NOS 5.0.6.0以降でインターネットに接続可能であればすぐに利用できる点とHCV上のレプリカボリュームからオンプレミスのNimble Storageの逆同期することも可能です。特にNimble Storageとの親和性が高く非常に使いやすい機能であるかと思います。
また、まだ未対応なHPE製品群への連携も順次対応していく予定です。SimpliVityに関していえば動作検証を行っていた際は未対応だったのですが現在は対応をしています。
次にエコパートナーであるバックアップソフトウェアとの相性も非常に良くメジャー系のバックアップソフトにもほぼ対応してきています。そのためバックアップとしてもクラウドを活用できる選択肢の一つになるのではないかと思います。(その上でマルチクラウドに対応)
一般的にDR用としてデータセンターの契約やストレージを追加購入しDR環境をオンプレミスに作るのための莫大なコストをかけず、HCV上をDR先として利用することで初期コストを抑えたり色々と用途が考えられそうです。
もちろん、クラウドストレージへのバックアップだけであれば、各クラウドベンダーが提供するオブジェクトストレージサービスがあると思いますが、HCVについてはマルチクラウド対応ということで、AWSであったりAzureであったりGCP、その他にもクラウド環境にもボリュームを接続して利用することができるためマルチクラウド環境に非常に適したクラウドストレージかと考えます。
次にHCVもクラウドストレージということで、課金体系がどのようになっているかについてはやっぱり皆様が非常に気になる点かと思います。
以下にありますようにバックアップ用のボリュームとして考えた場合、ネットワーク帯域やIOPSについては課金されず、実際にレプリケーションされた実使用量(予約容量)だったり、バックアップであれば重複排除済みの容量のみ課金というコストを抑えるための仕組みがHCVでは非常に利用しやすい点なのかなと思います。
<課金対象の例>
Nimbleのレプリケーションターゲットとして利用する場合 →レプリケーションストア
バックアップ製品などでバックアップ先として利用する場合 →バックアップストア
- 容量金額や課金体系につきまして最新情報をご参照ください。(2021年3月時点)
- 他のクラウドサービスと接続した場合、別途各クラウド上の課金が発生します。
以上、マルチクラウド対応ストレージのHCVについて簡単に製品紹介をしてきましたが、いかがだったでしょうか?次回以降はネットワールドで動作検証を実施していますので是非、ご覧いただければと思います!
HCVについて4回の連載を予定しています。以下もご覧ください!
4)HPE社のマルチクラウドストレージ(HPE Cloud Volumes)を検証してみた!(AWS連携編2)
3)HPE社のマルチクラウドストレージ(HPE Cloud Volumes)を検証してみた!(AWS連携編1)