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【Isilon/PowerScale】そうだ、InsightIQをアップグレードしよう!

皆様、こんにちは!
ネットワールドのストレージ担当の多川です。

少し前まで寒かったですが、すっかり春の陽気となりましたね。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、今日はInsightIQについて紹介していきたいと思います。
このページを開いてくださった方はInsightIQがどういった物かご存じかと思いますが、簡単に説明しますと、PowerScale/Isilonのパフォーマンスやファイルシステム情報を取得するためのソフトウェア製品です。
その昔はライセンスが必要でしたが、現在はPowerScaleを購入すると無償で利用できます。

OVA形式でも提供されているため、VMware環境への導入がお手軽です。
InsightIQとVMware環境のコンパチビリティは以下の通りです。

Isilon/PowerScaleを導入して暫くすると、利用中のバージョンのサポート期間が終了するアナウンス(EOSS)が出たりして、メーカーサポートを利用してOneFSのアップグレードをしてもらうことができますが、実はInsightIQはメーカーサポートでのアップグレード対象外なんです。
OneFSとInsightIQのコンパチビリティですが、見て頂くとわかるように現在のターゲットコード9.2ではInsightIQの最新版である4.1.4.60のみが対応バージョンです

気付かずにOneFSのみバージョンアップしてしまうとサポート外構成となってしまうため、ご注意ください。

ではInsightIQのアップグレードはどうすれば良いのか、確認したところこんな感じでした。
InsightIQのInstallation Guideに詳しく記載されていますので、作業の際はそちらをご覧ください。

https://dl.dell.com/content/manual65831563-isilon-insightiq-4-1-4-x-installation-guide.pdf?language=en-us&ps=true

手順としては、既存InsightIQでDatastoreをExportして、新規InsightIQでImportするという単純なものでした。

本来はInsightIQをアップグレードした後でOneFSをアップグレードすることで、サポート構成とすることができます。
今回はより現実味を持たせるため、あえてOneFSを先にアップグレードしてしまった場合でもアップグレードできるのかを検証してみました。
利用する環境は以下の通りです。

  • OneFS Simulator 8.2.1
    ⇒OneFS Simulator 9.2.1にアップグレード
  • InsightIQ 4.1.3.88
    ⇒InsightIQ 4.1.4.57デプロイ
     ⇒InsightIQ 4.1.4.60パッチ適用

OneFS 8.2.1とInsightIQ 4.1.3の環境を作りました。

InsightIQでPowerScaleの情報が取得できていることを確認し、FSAも有効にしています。

ここからは通常メーカーサポートで実施するOneFSのアップグレード作業です。
注意:今回は検証環境なので全ノード一気にアップグレードしてサービスのオフラインが発生する手順で実施しています!もし実環境で実施する場合はオプションを変更してください。

OneFSアップグレード中です。

再起動が完了するまで待ち、再度クラスタに接続して確認します。
コミットできる状態になっていれば次の手順に進みます。

新バージョンでコミットします。コミット完了まで少し時間が掛かるので、完了まで待ちます。

OneFSを9.2.1にアップグレードしましたが、InsightIQ 4.1.3でもそのまま情報は取得できているようです。
ただしNot Support構成ですのでInsightIQもアップグレードしてしまいましょう。

DatastoreをExportして情報を外部に保存します。
Export先はInsightIQのローカルか、NFS領域へExportが可能です。

今回は容量が少なかったためInsightIQのローカルにExportしました。
ZIPファイルで保存できますので、SCPを使って作業PCにコピーします。

ファイルを取得できたらInsightIQ 4.1.3はシャットダウンします。今までご苦労様でした。

InsightIQ 4.1.4.56をデプロイし、パッチを適用してInsightIQ 4.1.4.60を準備します。コンニチワ!
先ほどExportしておいたデータをInsightIQ 4.1.4.60にコピーしておきます。

Importしていきます。なお、Importの際はディレクトリを指定します
(ファイルを指定するとエラーになります)

指定したディレクトリ配下のファイルが表示されますので、Importするファイルを選択します。
このままモニタリングを開始するため、「Begin Monitoring」のチェックとPowerScale上のinsightiqユーザのパスワードを指定してImportします。

Import中・・・

Importが完了し、PowerScaleクラスタのモニタリングが開始されました。

今回の検証では、InsightIQのIPアドレスやパスワードの設定を変更して試してみましたが、特に問題なく設定できました。

考慮事項として、Export先が必要となる事です。今回は容量が小さかったので問題にならなかったですが、長年運用している場合は容量が大きく、ローカルに保存できない場合も考えられます。
その時はNFS領域にExportすれば良いので、モニタリング対象のPowerScale上のSystem Zoneに、一時的にNFS領域を構成することでExport先として利用するのが最もお手軽に思えました。

ちなみにNFS領域にExportしてみました。この場合は作業PCにコピーしてくる必要もありませんね。

如何でしたでしょうか?

仮想マシンの置き換えとDatastoreのExport/Importでアップグレード(というか移行)ができてしまいますので、もし新環境で失敗したとしても旧環境へ切り戻すこともできます
成功すれば旧環境は不要となりますので、削除してしまって問題ありません。

OneFSのアップグレードを控えている方は、事前にInsightIQのアップグレードもご検討ください。

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!次回もお楽しみに!ByeBye!

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