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【Dell Blog】OME CloudIQ PluginでPowerEdgeをリモート管理!

皆様、こんにちは!
ネットワールドのストレージ担当の多川です。

 

ストレージSEではありますが、仕事上どうしてもサーバーに触れることがあります。
そこで今回はPowerEdgeを効率的に管理する方法をご紹介したいと思います。

 

PowerEdgeにはiDRAC(integrated Dell Remote Access Controller)という素晴らしい機能がありまして、これはサーバーごとに搭載されています。
サーバーの台数が増えてくると、1台ずつ確認するのは大変です。
そこでおススメの管理ツールが、OpenManage Enterprise(以下OME)です。

 

OMEにはエディションがあり、基本機能であるOMEだけであればPowerEdgeのiDRAC Basic以上のライセンスがあれば無償で利用可能です!

  • OpenManage Enterprise無償
  • OpenManage Enterprise Advanced:有償
  • OpenManage Enterprise Advanced +:有償
    ※その他の機能と連携する場合は別途ライセンスが必要な場合あり。

OMEはvSphere環境等にデプロイすることが可能な仮想アプライアンスです。
必要なリソースは以下の通りです。
vSphere環境へデプロイした直後はSmall構成でした。

今回やろうとしていることは以下の通りです。
・PowerEdge R640のiDRACを4台分登録済みのOMEに、CloudIQプラグインをインストール
CloudIQでPowerEdgeのどんな情報が確認できるのか


CloudIQというと、よくご存じの方はSCG(旧SRS)が必要なのでは?と考えるかもしれません。
鋭いです。しかし、この構成ではSCGは不要なんです。
OMECloudIQプラグインを入れることで、そのままCloudIQが利用可能になります。

今回の概念図を紹介します。

OMEのインストールは長くなるので割愛します。リクエストがあれば今後どこかで紹介したいと思います。
それではCloudIQのプラグインのインストールをしていきます。
場所はOMEの上部メニューの【アプリケーション設定】-【コンソールとプラグイン】に進み、CloudIQをインストールします。
そんなに迷わずにインストールできるため、ここも割愛します。

プラグインをインストール後、OMEのGUI画面でプラグインからCloudIQの概要に進みます。
アクティブ化を行い、Dell TechnologiesサイトでPINの設定とアクセスキーの取得と入力します。

再度OMECloudIQプラグイン画面で【CloudIQの起動】をクリックすることで、CloudIQの画面に遷移します。
CloudIQのURLは以下の通りです。

https://cloudiq.dell.com/

CloudIQにログインします。
CloudIQは日々進化しているため、画面が変わっている場合がありますのでご注意ください。

【監視】-【システム】-【サーバー】を選択することでPowerEdgeが表示されます。
表示されない場合、OMEのバージョンアップを行ったり、少し時間をおいてみてください。

サーバーを選択することで表示される、インベントリー情報の画面がこちらです。
ホスト名、モデル名、サービスタグ、正常性といった情報が確認できます。

インベントリ―画面の下部に移動することで、いくつかのメニューがあります。
ハードウェアのタブではコンポーネントごとの情報を表示できます。
ネットワークデバイスを選んだ場合は、カードのモデルやMACアドレスを確認できます。
他にもプロセッサーを選ぶことでCPUのモデルや周波数(MHz)も表示できます。

ファームウェアのタブを確認することで、適用されているファームウェアの情報と、最新バージョンが確認でき、差分がある場合はダウンロードリンクが表示されます。
注意が必要な物はここで確認してアップグレードしましょう。
なお、適用して実際にはファームウェアバージョンが上がっているにも関わらず、CloudIQに情報が反映されない場合はOME側でサーバーのインベントリの更新と、CloudIQプラグインのデータの同期を行ってください。

画面上部に戻って、今度はパフォーマンスのタブを確認してみましょう。
CPUやメモリをはじめ、様々なハードウェアの情報を確認することができます。

【管理】-【システムアップデート】の画面で【サーバー】を選択すると、登録されているPowerEdgeのアップデート情報が一覧で確認できます。
インベントリ画面下部ファームウェアタブの右上にある【システムアップデートで表示】をクリックしても、この画面に飛ぶことができます。

【レポート】-【自分のレポートの作成/表示】でレポートの作成や表示ができます。
直感的に作れるかと思いますが、コンテンツの追加を行いラインチャートを選択することでサーバーを追加できます。
ここではCPUやメモリの平均使用率、温度などを追加することができます。

実際にコンテンツを追加すると、このような画面になります。
マウスオーバーするとカーソルのある時点の数値を見ることができます。
全台まとめて見られるので非常に便利ですね!

興味本位でスマホ版CloudIQでPowerEdgeが見られるのかと思いましたが、残念ながら現時点では対応していない模様です。
今後に期待しましょう。

今回はOME CloudIQ PluginでPowerEdgeをリモート管理してみましたが、如何でしたでしょうか?
気になったら是非活用してみてくださいね!

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!次回もお楽しみに!ByeBye!

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