少し今更感がありますが、過渡期であったりもしますので、
AOS 6.8 のサポートに関してご紹介をば。
AOS 6.8がリリースされました!
ちなみにAOS 6.8.0.1が2024/5/30にリリースされたようですね。
このAOS 6.8ですが、これまでのLTSやSTSとは表記が異なり、
eSTSと、"e"が付いているんですよね。
一体なんぞや?と。何者なの、と。
おさらいになりますが従来のAOSタイプには2種類あります。
・STS(Short Term Support)
リリース頻度が3~6ヵ月。
主に新機能を搭載したもっとも新しいバージョンと呼んで良いでしょう。
概ね3ヵ月のメンテナンス+3ヵ月後にサポート終了。
期間として凡そ6ヵ月くらいサポートされるバージョンですね。
・LTS(Long Term Support)
リリース頻度が12~15ヵ月。
新機能関連はSTSにお任せし、どちらかというと安定版。
次のLTSがリリースされてから3ヵ月のメンテナンス+9ヵ月後にサポート終了。
もっとも採用されているバージョンではないかなと思います。
そして今回お初にお目にかかるeSTS。
・eSTS(Extended Short Term Support)
今回限りのリリース(!)
主に新機能を搭載したSTSと同じ扱い。
だけどリリース日から12ヵ月のメンテナンス+3ヵ月後にサポート終了。
STSとLTSの中間に存在するバージョンようですが、
なんと今回1度きりの幻のバージョンなんですね!
詳細についてはNutanix社の以下KBに詳しくまとめられておりますので、
ご確認くださいませ。
例えば既存でSTSを利用されているユーザーは、
次のSTSがリリースされるのを待つか次のLTSをリリースされるか待つしかありません。
となった場合に登場するのがeSTSなのです。
既存STS → eSTSでワンクッション挟む → 次のLTSへと、
スムーズにバージョンアップできるように用意されているのです。
恐らくですが既存LTSユーザーは次のLTSへ
eSTSと挟むことなくバージョンアップはできるはずです。
新機能を求めない、なんならLTSの方が圧倒的にユーザー数多いのではないの??
eSTSってスルーしちゃってもいいのでは??
と思う方もいらっしゃるかと思います。
それも正解かと思います。
ですが、これから導入を検討されているお客様には注意が必要だったりします。
こちらNutanix 純正 NX-1175S-G9といった1U/1Nodeの現行モデルですが、
御覧の通りLTSのサポートはなく、STSまたはeSTSのみのサポートなのです。
もっとも長いサポート期間で導入を!と求める場合、
モデルによってはeSTSを導入する以外の選択肢が存在しないわけですね。
このように選定されるモデルによって、
導入できるAOSバージョンが異なりますので必ずご確認いただければと思います。