皆様、こんにちは!
ネットワールド SEの福村です。
以前、Personal用のWorkSpacesの検証ブログを記載しましたが、2024年の7月にPool用のWorkSpacesがリリースされたということで、少しずつ取り上げていきたいと思います。
過去のブログ内容に関しては以下の内容をご参照下さい。
Pool用のWorkSpacesについて
Pool用のWorkSpacesについては以下のドキュメントが公開されています。
上記のドキュメントの内容を要約すると以下になると考えています。
特徴
- 各ユーザーが同じアプリケーションとエクスペリエンスを共有可能
- 管理者が設定した最新のWorkSpacesにアクセス可能可能
- アプリケーション設定の永続化が可能
- 永続ファイルやオブジェクトストレージへのアクセスも可能
- 想定利用ユーザー:リモートワーカー、タスクワーカー、コンタクトセンターの従業員、学生など
ただ、実際の位置づけとしてはPersonal用のWorkSpacesとは違って、必要な時にだけ利用させ特定のユーザーに占有はさせない非永続的な利用方法を打ち出している形になっており、形態としてはAmazon AppStream 2.0に近いと考えています。
AppStream 2.0については弊社メンバーが以下のブログで紹介しているので是非ご覧下さい。
料金について
また料金形態については公開情報がありましたので、以下の図にまとめています。
aws.amazon.com内容としては
- ユーザーに接続されたインスタンスに対してのみ、選択されたバンドルに基づいて時間単位の使用料が請求される
- ユーザーに接続されていないプール内の仮想デスクトップには、リージョンに応じて1時間あたりの停止インスタンス料金が請求される
- 以下の料金表はアジアパシフィック(東京)
停止していも料金が発生するのが辛いですね、、、
バンドルについて
また、Pool用で利用できるバンドルはOSによって差異があるので注意が必要です。
以下の表でまとめています。
Pool用のWorkSpacesの実際の画面
ここからは、実際に触って検証できた内容を記載していきたいと思います。
構成内容や構成手順については情報整理中になりますので、まとめ次第記載したいと考えています。
必要な設定が完了すると、WorkSpacesのプールの項目に展開したホストがいます。
開くとプールの情報や設定項目が表示されます。
セルフコントロール
最後に、セルフコントロールについて軽く紹介したいと思います。
- 現状、ユーザーは任意のタイミングでホストからサインアウトすることは不可
- ホストの停止については現状管理者側で手動対応が必須
- 以下に記載ある設定項目を用いて切断→セッション終了という形でセッションを管理する(設定はホストプールごとになる)
セルフコントロールに関する設定項目については以下になります。
- 最長セッション時間:ユーザーがセッションを維持できる最大時間
- アイドル切断タイムアウト:無操作 (非アクティブ) 状態を継続するとセッションから切断される時間
- 切断タイムアウト:セッションを切断後、 設定した時間を経過する前であれば、既存のセッションに再接続可能。また指定時間経過後には、既存のセッションへの再接続はできず、新規セッションに接続される
以下の実際の設定メニューと日本語の乖離が見受けれますが、メーカーに確認したところ誤訳とのことで近いうちに修正される予定とのことでした。
実際の動きとしては、
- 「アイドル切断タイムアウト」の時間後、「切断タイムアウト」時間内であればセッションは維持されており、開いていたアプリケーションはそのままになる。
- 「切断タイムアウト」時間後であれば、新規のセッションになるため、アプリケーションは閉じられている状態になる。(サインアウトして、再度サインインするようなイメージ)
おわりに
ネットワールドでは本サービスAWSの導入支援サービスとして、WorkSpacesを今後提供する予定です。ご興味のある方は是非ご連絡下さい。
https://www.networld.co.jp/forms/product/cloudpath.html