こんにちわ。
ネットワールドストレージ担当の小野です。
今回は前回実施したダウングレード手順を利用して、OS3.6でのデータ削減率とOS4.0でのデータ削減率の違いについて調査していきたいと思います。
まず重複排除と圧縮の仕組みを簡単に説明します。
重複排除は同じサイズの重複した論理ブロックをひとまとめにするという機能になります。
圧縮は1つの論理ブロックをより小さいサイズに圧縮するという機能になります。
OS4.0からはこの圧縮の部分を可変長ブロックとして扱い、その単位で圧縮するという形に進化しました。この進化に伴い従来よりも圧縮率が上がり、結果的にデータ削減率の向上につながります。
今回の検証について説明していきます。
PowerStore5000TをPowerEdgeにiSCSI接続でマウントして仮想マシンを置くBlock検証と
NASサーバを作成し、ファイルサーバーに対してテキストファイルのみ、ZIPファイルのみ、ごちゃ混ぜファイルを格納するというNAS検証を行っています。
■Block検証
・合計60GB仮想マシンの格納
・200GB利用の仮想マシンを格納
・300GB利用の仮想マシンを格納
■NAS検証
・txtファイル1.5GBのみの格納
・ZIPファイル15GBのみの格納
・ごちゃまぜファイル156GBの格納
PowerStoreではデータ削減率の確認方法がいくつかありますのでまず紹介します。
1つ目がダッシュボードから見る方法です
こちらはクラスター全体のデータ削減率のため複数のAppliance、Volume、Filesystem全体から算出した値になります
2つ目がAppliance単位で見るところです。
これはCluster化していてもApplianceごとに確認することができます。
ハードウェア-Appliance-容量 から確認ができます
そして3つ目がVolume単位、FileSystem単位で確認する方法です。
こちらは上記2つとは異なりデータ削減のグラフが表示されないため、比率については各自で計算が必要になります。
OS3.6で試しに実施した結果が以下になります。
一例としてBlockとNAS1つずつ紹介します。
左側がBlockにて仮想マシンを60GB配置した時の結果、右側がNASサーバーにてテキストのみのファイルを1.5GB配置した結果となります。
それぞれデータ削減率が6.0:1 、8.2:1 となっているかと思います。
こちらがOS3.6で実施した時の結果となり、OS4.0にアップグレードしたらどうなるのかというのを10月3日のDell Tecnologies Forum内のセッションにてお知らせをいたしますので、ぜひご覧いただければと思います!!
後日後半戦としても掲載予定となっているので、ぜひご期待ください!
過去の動画ではOS1.0にてデータ削減を検証し、さらにUnity/PowerMAXと横並びで検証した結果も動画化しておりますので、そちらも合わせてご参照ください
https://youtu.be/7BthS0NZ7Mk?si=fvMjvkRaajOmbAkg
https://youtu.be/M59wq5xlivM?si=GQvfRZ6ixHxg_bLw
以上、最後までご覧いただきありがとうございました!!
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