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Nutanix KBアップデート情報

みなさま、こんにちわ。
本日はNutanix KBアップデート情報をご案内します!

Nutanix KB(Knowledge Base)は、Nutanixが提供する技術的な情報やトラブルシューティングガイドをまとめたデータベースです。サポートポータルで公開されており、製品の設定方法、一般的な問題の解決策、ベストプラクティスなどが記載されています。

 

ところでKBのアップデート情報をどうやって知れば良いでしょうか?

まずは、

 

1.my.nutanixへログイン

https://my.nutanix.com/

 

2.Support & Insights Portalをクリック

 

3.左上アカウント名のPreferencesをクリック

 

4.一番下にあるKnowledge ArticlesのEmailをチェック入れることで完了!

 

週に1度、KBのアップデートや新規KBが公開された情報を

設定されたメールアドレスにお届けします。

ぜひ、ご活用くださいませ!

 

ということで個人的に気になったKBをご紹介して参ります。

※KBによってはログインが求められます。

 

・NCC Health Check: all_flash_nodes_intermixed_check storage_tier_check

https://portal.nutanix.com/page/documents/kbs/details?targetId=kA032000000TUuYCAW

 

このKBでは、ハイブリッド構成(HDD/SSD)で構成しているクラスタに

All NVMeノードまたはSSD/NVMeノードが混在しているかを確認するNCCチェックについて説明しています。

 

Nutanix NXシリーズでは、HDD、SSD、NVMeの3つのメディアTierがあり、この3つ全てが1つのクラスタで混在されているとサポート対象外になります。サポートされる組み合わせはドキュメントに記載があるので確認しましょう

https://portal.nutanix.com/page/documents/details?targetId=Hardware-Admin-Guide:har-node-mixing-r.html

 

また、この異なるメディアの混在クラスタを構成する際の注意点としては、

構成しているRF数と同じノード数を追加する必要がある、ということです。

例としては、RF2でクラスタを構成している場合、

①既存ノード構成:SSD + HDD

②追加ノード構成:NMVe + HDD

このように異なるメディアのノード構成でクラスタを作成する場合、

最低でも②構成のノードを2台追加する必要があります。

特に②でクラスタを構成していて、

①構成のノードを②のクラスタに追加することはできませんので注意です。

要するに最も遅いメディアの機能で動作する仕組みですので、

既存クラスタがNVMeで動作しているところに遅いSSDは後から追加できないよ!

という理解で良いかと思います。

既存クラスタの拡張でノード追加を検討されるケースでは注意すべきポイントですね!

その他の混在クラスタ環境における注意点が以下にまとめられています。

 

参考:Product Mixing Restrictions

https://portal.nutanix.com/page/documents/details?targetId=Hardware-Admin-Guide:har-product-mixing-restrictions-r.html

 

・Single-Node and Two-Node Clusters FAQ

https://portal.nutanix.com/page/documents/kbs/details?targetId=kA00e000000LJtDCAW

 

Single NodeやSNRTで構成する際にヒットするKBですね。

Single NodeやSNRTはサポートされている機器が

Compatibility and Interoperability Matrixとは別に存在します。

Single NodeやSNRTというキーワードが出た際にはこちらを思い出してください!

 

・How to reset the CVM password back to default when user forgot Prism and CVM passwords

https://portal.nutanix.com/page/documents/kbs/details?targetId=kA032000000TWSQCA4

 

うっかり検証環境なんかのパスワードを忘れてしまったりする場合でしょうか…。

少し話がそれますが、もう一度同じパスワードを使いたい!といった場合に、

Nutanixでは過去使用したパスワードを管理する仕組みが働いているため、

同じパスワードは利用することができなかったりします。

過去のパスワードは5つまで管理しており、パスワード関連のファイルを

ゴニョニョすることで同じパスワードを利用することができちゃいますが、

逆手に取って適当に5回パスワードを変更して

6回目に設定したいパスワードにすることで回避できちゃいます。

ほほぅ、なるほど確かに、と思った瞬間でした。

エンジニアってすぐファイルいじろうとする癖がありますからね…。

 

・NCC Health Check: ports_open_check

https://portal.nutanix.com/page/documents/kbs/details?targetId=kA00e0000009CfPCAU

 

AsyncDRなどリモートサイトを構成されている際に

NCCでポートの状況をチェックしてくれます。

普段リモートサイト設定する際にエラーが出ると

どこがブロックしているんだろ?となっておりましたが、

まずNCC回してみてポートが開いてないことを確認して特定する、

というのは便利ですね。

 

・NCC Health Check: check_cvm_ssh_security

https://portal.nutanix.com/page/documents/kbs/details?targetId=kA07V000000H59pSAC

 

CVMへSSH接続される際にパスワードベースかキーベースかを確認します。

INFOで出力されるものですが初めて見た時は一瞬ドキッとした記憶があります。

もちろんこれまで通りパスワードベースでSSH接続はできますが、

キーベースが推奨とのことですので今後どのようになるか気になるところです。

 

・Error - Cluster has dual stack enabled. Cannot register to a PC

https://portal.nutanix.com/page/documents/kbs/details?targetId=kA00e000000brrCCAQ

 

IPv6でクラスタを構成している場合は一度無効化しないとPC登録できません。

IPv4で構成されることがほぼではありますが、過去にIPv6でクラスタ構成されたい、

というようなお話があった記憶が蘇りご紹介しました。笑

IPv6でクラスタ構成している場合は注意しましょう!

 

・Nutanix Files - Failover and Failback guide step by step for Async DR

https://portal.nutanix.com/page/documents/kbs/details?targetId=kA00e000000Ctu1CAC

 

FilesのAsyncDR、フェイルオーバーとフェイルバックの手順が公開されております。

細かく画像つきで手順が書かれておりますので非常に参考になります。

 

・Importing third-party appliances to AHV cluster

https://portal.nutanix.com/page/documents/kbs/details?targetId=kA00e000000br20CAA

 

AHV上でサードパーティ製仮想アプライアンスの取り扱いについて記載されています。

Nutanix社でAHV認定されている製品を確認することもできます。

一部の認定されていない仮想アプライアンスについての取り扱いについても

言及していますので、AHV上に仮想アプライアンスを展開される際にご活用ください。

 

・Removing NVIDIA Grid host driver from AHV host

https://portal.nutanix.com/page/documents/kbs/details?targetId=kA00e000000CqgpCAC

 

弊社でも導入させていただいておりますvGPU構成。

インストール自体は特別難しいものではありませんが、

AOS、vGPUドライバなど、各バージョンにおける互換性や

導入手順が異なりますので注意が必要です。

 

・NCC Health Check: remote_site_has_virtual_ip_check

https://portal.nutanix.com/page/documents/kbs/details?targetId=kA03200000098P5CAI

 

AsyncDRなどを利用するためリモートサイト設定を行う構成の場合、

これまで通りPrism VIPを入れて構成するわけですが、

Prism VIPを入れても自動的にすべてのCVM IPが入力されてしまいます。

そしてNCCを回すとPrism VIPを入れてね、とWARNされます。

AOS 6.8以降に発生するNCCの問題のようですので慌てず無視してください。

はい、わたしは焦りました。

 

・Host VLAN is not preserved after host reboot on AHV 10.0

https://portal.nutanix.com/page/documents/kbs/details?targetId=kA0VO0000006Mdl0AE

 

AHV 10.0の話にはなりますが、ovs-vsctlで設定されたタグVLANは

ホスト再起動で設定が消えてしまいます。

AHV 10.0からNetworkManagerに移行されていますので、

nmcliコマンドを使用する必要があります。

特にタグVLANを振っているAHVを10.0へアップグレードする場合、

タグVLANが消えてしまうことが確認されているとのことですので、

特に注意が必要です。

LCMでバージョンアップするとローリングアップデートしてくれますが、

どのタイミングでこのKBの手順を実行すれば良いのか悩ましい…。

 

・AHV host networking

https://portal.nutanix.com/page/documents/kbs/details?targetId=kA0600000008hxvCAA

 

もう1つAHV関連をば。

アップデート内容としては(恐らく)AHV 10.0での

Network Manager関連が追加されていること思います。

 

 

ご紹介内容が多くなってしまいましたが、

こんな感じで気になったKB情報をお届けしようと思います!

第一弾はこんなところで。

ではでは。