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【Dell Blog】PowerVault ME5とUnity XTの違いを見てみよう

こんにちは。ネットワールドでストレージ製品を担当しているSEの山元です。10月に入って少しずつ涼しくなってきましたね。

クラウドサービスの選択肢が増える中で、「オンプレミスでストレージを持つべきかどうか」と悩まれる企業様も多くなっています。コストや運用負荷、セキュリティ、パフォーマンスなど、検討すべきポイントは多岐にわたります。

そんな中で、オンプレミス環境でのストレージ選定でおすすめしたい選択肢が、Dell Technologiesの「PowerVault ME5」と「Unity XT」です。今回はこの2製品について、技術的な観点と構築経験を基に比較し、それぞれのユースケースに応じた選び方を整理してみました。

基本構成とアーキテクチャ

まずはそれぞれの基本的な構成とアーキテクチャについて確認したいと思います。
どちらも基本的にはGUIで作成可能で初心者の方でも分かりやすく簡単に構成できるストレージです。

基本的にはPowerVault ME5の方がよりシンプル、Unity XTの方がより高度な機能を持っているとご認識頂ければ大きく間違うことはないと思います。

■ PowerVault ME5

  • DASやエントリーSAN向けのシンプルな構成
  • iSCSI / Fibre Channelに対応、RAIDコントローラー内蔵
  • RAID:1/5/6/10/ADAPTに対応
  • GUI(PowerVault Manager)またはCLIによる管理
  • スナップショット・ボリュームコピー対応(重複排除・自動階層化は非対応)
  • 用途が限定されているため、設計や設定が簡単。

■ Unity XT

  • SANとNASを1筐体で提供するユニファイドストレージ
  • RAID:5/6/10、HDD/SSD混在構成が可能
  • FAST VP(自動階層化)、FAST Cache(キャッシュ)搭載
  • UnisphereによるGUI管理
  • スナップショット、レプリケーション、暗号化、重複排除に対応
  • GUIが初心者にもわかりやすく、構築も簡単。

パフォーマンスと拡張性

PowerVault ME5は、IOPS性能ではUnity XTに及ばないものの、バックアップやアーカイブ用途には十分な性能があります。最大約4PBまで拡張可能で、コストを抑えつつ大容量を確保したいケースでおススメです。

Unity XTは、数十万IOPSの処理が可能で、仮想化基盤(VMware、Hyper-V)やVDI環境に最適です。レイテンシを抑えられます。ストレージプールの拡張はオンラインで実施でき、業務を止めずに容量追加が可能です。

データ保護と可用性

PowerVault ME5は、基本的なスナップショットやRAIDによる冗長性に加え、ME5同士での非同期レプリケーション機能を備えています。ただし、1対1構成に限定され、レプリケーション機能は容量消費が多く、Unity XTの方が適しているケースが多いです。

Unity XTは、同期/非同期レプリケーション、スナップショット保持ポリシーなど、エンタープライズレベルの保護機能が充実しています。VMwareの災害対策ソリューション「VMware Live Site Recovery(旧SRM)」との連携にも対応しており、SRA(Storage Replication Adapter)を介して自動フェイルオーバーを構成することが可能です。なお、SRAの提供状況やバージョン互換性には注意が必要なため、導入をご検討の際はお気軽にご相談ください。

ユースケース別の選び方

以下は、代表的なユースケースにおける機能対応状況を比較した表です。どちらの製品が適しているかを判断する際の参考になれば幸いです。
PowerVault ME5のレプリケーション機能については技術的に可能なものの、利用の際にはUnity XTをご選択頂いた方が無難かなと個人的には感じてます。

ユースケース PowerVault ME5 Unity XT
仮想化基盤(VMware/Hyper-V) 対応(IOPSは限定的) 高性能IOPS、VMware連携機能あり
ファイル共有(部門間) 非対応(NAS機能なし) NAS対応、Quota機能あり
バックアップ用途 高容量・低コストで最適 一部対応(コスト高)
IoTログ収集 大容量対応、コスト効率良 一部対応(SSD構成推奨)
DR/BCP対策 非同期レプリケーション(1対1) 同期/非同期対応、Live Site Recovery連携可

まとめ

PowerVault ME5は、シンプルで導入しやすい構成とコストパフォーマンスが魅力で、バックアップやアーカイブ用途に最適です。一方、Unity XTはエンタープライズ向けの高機能ストレージとして、仮想化環境やミッションクリティカルな業務、クラウド連携に強みがあります。

また、CloudIQ AIOpsによる運用監視や、UnityVSAによる仮想アプライアンス展開など、周辺ソリューションも充実しており、ストレージ戦略の柔軟性を高める選択肢としてもUnityはおススメのストレージです。
Unity XTに関しては、ネットワールドでの導入作業実績・ナレッジも豊富なため作業のご相談などもいただければと思います。

関連リンク

Dell Technologiesでは、ご紹介したPowerVault ME5、Unity XTの他にも、PowerStoreやPowerScaleなど様々なユースケースに対応できる製品がございます。気になる方は、ネットワールドの製品紹介ページもぜひご確認ください。


Dell Technologies ストレージ編
Dell Technologiesのストレージ完全解説|DAS・NAS・SAN・ユニファイドの違いと製品比較

 

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