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CrowdStrike Falcon GoでSMB(中小企業)の守りを底上げしよう!

こんにちは!今回は、SMB(中小企業)向けエンドポイントセキュリティ製品「Falcon Go」をご紹介したいと思います。
どんな課題に効くのか、Falconプラットフォームの強みは何かFalcon Goを選ぶ理由は?の順で、現場目線で要点を整理していきます。最後に購入にあたっての注意点にも触れます。技術的な部分は次回以降にご紹介します。

エンドポイントセキュリティの課題

皆さんの会社ではどういったエンドポイントセキュリティ製品を導入されていますでしょうか?NGAVと呼ばれる次世代アンチウイルスやEDRがリリースされてかなりの年数がたっていますので、そういった製品をすでに導入されているかもしれません。

ただ実情として、中小企業では旧来型アンチウイルス(シグネチャ中心)を利用・運用しているケースや古い環境からのアップグレードはしているがポリシーの見直しをしておらず、未知・ゼロデイ・ファイルレスの攻撃に対して対応しきれていない状況があります。

“CrowdStrikeって何がすごい?”—Falconプラットフォームの要点

FalconはAI×機械学習×振る舞い検知を中核に、従来型AVが苦手とする未知・ファイルレスまでリアルタイムに検知・ブロックすることができます。独立評価ではランサムウェア防御率100%を達成した実績が示され、単なるパターン照合を超えた検知力が評価されています。さらに兆単位のイベントを日々取り込み、グローバルの脅威知見をクラウドで瞬時に全端末へ反映し、定義配布待ちに依存しない“スピードの防御”が特徴です。

もう一点、Falconはこれまで培った能力をもとに攻撃兆候を捉えたらプロセス停止・隔離・ネットワーク遮断などの自動封じ込めまで含めて同じプラットホームで完結させる設計となっています。

Falcon Goは、その“Falconの強さ”をSMBに落とし込んだ版

Falcon Goは、Falcon設計思想・プラットホームの能力をSMBユーザーが回せる形・コストに最適化した
“次世代エンドポイント保護”です。
クラウド管理で導入・運用を軽くしつつ、AI×振る舞い検知(NGAV)と自動封じ込めで“検知して終わり”を脱します。

コア価値(現場視点の3点)

  1. 検知力の射程が広い
    未知・ゼロデイ・ファイルレスまで対象。旧来型の“既知中心”からの大幅な射程拡張です。
  2. “軽い”——日常業務を止めない
    エージェントは平時CPU 1〜5%程度、起動遅延も“ほぼ無視できるレベル”。重い解析はクラウド側で担うため、端末の体感が保たれます。
  3. クラウド一元管理で運用しやすい
    オンプレの管理サーバ不要。ブラウザのコンソールから可視化・ポリシー配布・端末追加ができ、台数が増えても配布だけでスケールします。

プラスα:広がる“抜けの少ない”標準機能

Falcon GoではUSBデバイス制御を標準搭載します。リムーバブル媒体の可視化・持ち出し統制を同じ基盤で行えるため、別ツールの寄せ集めで生まれるポリシーのズレを抑えやすいです。

従来型AVとの違い

  • 検知手法:シグネチャ中心 → AI×振る舞い検知で未知・ファイルレスも。
  • インシデント初動:ユーザー任せ → 自動封じ込め(停止・隔離・遮断)まで。
  • 体感パフォーマンス:重くなりがち → 平時1–5%・起動遅延は最小。
  • 管理アーキテクチャ:ローカル/オンプレ中心 → クラウドで一元管理・スケール容易。

提供機能と購入数量

Falcon Goで提供する機能は下記の4つの機能です。

次世代アンチウイルス(NGAV) Falcon Prevent
ネットワーク隔離・対応 Falcon Control and Respond
デバイスコントロール Falcon Device Control
モバイルデバイス保護 Falcon for Mobile
注意点 ライセンス購入数量

Falcon Goは 10ライセンス/台から購入できます。

最大購入数量に上限があり、250ライセンス/台までの購入になります。

Falcon Go は 最大250名以下の従業員数のお客様向け小規模パッケージのため購入数に上限があります。詳しくは弊社までお問い合わせください。

どんな企業にフィット?

ライセンス数量に上限はあるものの多くの中小企業様にフィットすると考えています。その中でも

  • 少人数/兼任体制で、検知後の自動初動と軽い運用を両立したい
  • USB経由のリスク統制を“最初から”同じ基盤で回したい
  • クラウド管理で拠点・台数の増減に柔軟に追従したい

といった要望や関連する課題をお持ちの企業様に特におすすめできます。

まとめ

今回は、CrowdStrikeの技術そのものではなく、SMB向けパッケージ「Falcon Go」という選択肢をご紹介しました。

日々、侵害ニュースが絶えない中で、中小企業も狙われる時代です。人員・コスト・運用の負荷という現実的な制約を踏まえても、AI×振る舞い検知/自動封じ込め/クラウド管理といった“いま必要な守り”を無理なく始められるのがFalcon Goの価値だと考えています。

今後、Falcon Goのセットアップ方法等もブログで公開いたします。導入までのイメージもつかめるかと思いますので是非ご覧ください。

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