みなさん、こんにちは。ネットワールドでSA(ソリューションアーキテクト)として活動している後藤です。
Microsoft Ignite 2025が現地時間11/18 9:00から始まっています!
現地から、速報という形で情報や雰囲気をお伝えさせていただければと思います。
4日目(11/21)のサンフランシスコは朝から快晴で、昨日までのぐずついた天気がうそのようです。

ちょっとUberに乗った時ドライバーの方と会話したのですが、昨日までの雨がちな天気が続いた事のほうが珍しいとおっしゃってました。
4日目は最終日で、Microsoft日本法人である日本マイクロソフト社員様による日本語によるセッションが行われました。
1:Day4・Japan Wrap-up Session [Language: Japanese](BRK405)
日本人による日本語でのまとめセッションです。
録画が公開されるとのことなので、そちらをご覧いただければ、今回のMicrosoft Igniteがほぼ? お分かりいただけると思います。
最初にイベント参加者数の共有がありましたが、in-personは20,000人で、日本人も600人参加とのこと。ジャパンセッションは非常に参加者数が多かったです。

コロナ前に戻ってきた感もありますし、ジャパンセッションは初めて公式プログラムとして組み込まれたとのこと。今後も続いてくれるといいですね。
内容としてはキーノートセッションのまとめと以下のテクノロジ領域の発表をコンパクトにまとめていただいており、内容は非常にクリアになっています。
- AI Business Solution(Work IQやAgent 365まわり)
- Cloud & AI Platform(Azure関連とかデータプラットフォームとか)
- Security(DefenderとかAI Securityとか)
なってるんですが……、Azure LocalやWindows Server、クライアント周りでいえばIntuneあたりの事には一切触れていませんので、それらの事を知りたい場合には、セッション録画や当Blogをご参照ください……。
Azure Localをはじめとするオンプレサーバーについては筆者の速報記事をご確認いただければと思いますし、Intune周りもそのうちまとめてBlogに上がるはずです(きっと)。
そんな中で、いくつか気になるところはピックアップしてお伝えします。
まず、Windows 365でCopilot+ PCが実現するAI機能が使えるようになるとのこと。

詳細はこちらのMicrosoftのBlogにも記述されています。
Copilot+PCは、ご存じの通りローカルで 40TOPS以上の性能を持ったNPUがないとダメ、ということになっています。ということは、仮想マシンで40TOPS以上のNPUが有効化されているということですよね……? プレゼンでCloud NPUという記述もされてますし。
下回りの実装方法にまでは触れていませんでしたが、このCopilot全盛の時代ともなると、クラウドPCも当然のことながらNPUサポートするのは、時代の必然かもしれません。が、しかし、クラウドPCというか、VDIを考えるとAzure Virtual Desktopという選択肢もあり、どちらかというと企業ユーザーはAVDを使うと思います。もっと言ってしまえば、AVD on Azure Localという選択肢もあるわけで。ソブリンクラウドの文脈でもAVD on Aure Localは使われる可能性が高いです。
Copilot+PCとAVDの関係については、調査に着手もしていませんが、今後の事を考えると、Windows 365の実装を確認するのはもちろんのこと、AVDやAVD on Azure Localで、VMでAIを有効化できるか、もしくはAIを有効化するにはどのようなHWを実装すべきか確認すべきですね。
筆者が勘違いしている、もしくが知らないだけかもしれないので、ご存じの方がいらっしゃいましたらこそっと教えてください。
あとはキーノートの中にもあったAzure CoPilot。

帰国後、いろいろといじってみたいですね。
それにAzure Copilot Migration AgentなるAzure MigrationにCopilot繋げました的なものですかね。
PaaSの移行時にCopilotがいい感じにソースを解析して、いい感じに修正提案してくれるとのこと。IaaSでは使わないかもしれませんが、PaaS移行の時間短縮になりそうです。

おぉ? と思ったのがDefender for Endpoint(EDRの話だったので正解だと思いますが)でWindows 7とWindows Server 2008 R2という古き良きサポート切れのOSをサポートします、とのこと。まじか?
さすがにWindows XPは「電源を切れ」とのことですが、OSサポートも終わっているOSをEDRでサポートしないといけないというのが、なんというか、という感じです(個人の感想です)。

セキュリティーの穴を埋めることは重要なんですが、埋まったから使おう、にならないか心配ですね……。
そして、恐ろしく高くて手が出なかったSecurity Copilotですが、M365 E5で天井アリですが無償で使えるようになったとのこと。

使いすぎるとクラウド破産まっしぐら(と聞いたことのある)なSecurity Copilotを、上限があるとはいえ一定数のライセンスがあれば無償で使えるのはいいですね。
そして最後に、来年のMicrosoft Igniteの発表がありました。またサンフランシスコ開催だそうです。日程は2026/11/17-20とのこと。

来年はどんなテクノロジが発表されるのでしょうか?
次回も現地参加できるように仕事を頑張らねば……。
2:4日間通してのまとめ
今回のMicrosoft IgniteはAIというか、CopilotとAgent一色だったといっても過言はないかと思います。
「インフラ関係ないやー」ではなく、AIというかCopilotが当たり前に使われる時代であることを認識して、「AI(Copilot)がある前提のインフラ」をどうデザインするか、どう構築するか、またどうAIによる運用を受け入れていくかが問われる時代になってきたのではないかと思います。
Hyper-VのセッションでCopilotに自然言語でPowerShellを書くように指示し、それを実行して仮想マシンを作成していましたが、それが仮想マシンだけではなく、FirewallやLB、ネットワークスイッチに至るまで、すべてのインフラ機器でCopilotによるコンフィグレーションができるように、また、出力されたログをAIで分析することで適切な対処のインサイトをもらうなどの「AIのある世界」を前提としたインフラを構築しなければならない未来が、すぐそこまで来ていると思っています。
ずいぶん前にInfrastracture as Code(IaC)が叫ばれ、インフラも自動化のためにソフトウェア化を! Software Definedほげほげだ! みたいなことが喧騒されていましたが、IaCとかSDxの時代を飛び越えて、AIというかCopilotのインターフェースに合わせないといけない時代が来たのではないかと思います。さすがに物理的な作業をCopilotに合わせることは難しいと思いますが、コンフィグレーションや監視、定常運用、異常対処など、Copilotに合わせられるものはすべて合わせていく必要があるのではないかと。
具体的な実装として、ネットワーク機器のコンフィグレーションの現場でいうならば、CiscoスイッチなどはNETCONFなどで自動化可能なので素地はあるわけです。そこにAIエージェントをかぶせて「ホスト名「hogehoge」の物理スイッチのGE1/0/1にVLAN100を追加して」とCopilotに指示を出すとAIエージェントが適切なコンフィグレーションを作成してCiscoスイッチのAPI経由でコンフィグを投入、実行後のコンフィグを比較して正しいコンフィグになっているかを判断して、管理者に返す、などが考えられますね。さらにいうなら「対向の「fugafuga」にVLAN100が通っていないので通信できません。「fugafuga」にもVLAN100を追加しますか?」みたいに全体構成を見て返事をしてくれる、みたいな世界ですね。
これは別にネットワーク機器だけではなく、Windows ServerやLinuxなどのOSもそうですし、仮想化基盤だってAPIがあれば自動化できますので、あとは適切なエージェントがあればOK、という感じでしょう。
異常系処理とかいろいろと考慮すべきところはあると思いますが、少なくともコマンドラインによる自動化ができる領域であれば、適切なAIエージェントがいれば実装は可能なはずです。
運用の現場でも、ログの内容によっては「この物理スイッチのGE1/0/24のシャットダウンが必要」とAIが判断して自動シャットダウンをする、というの世界もすぐそこに来ているような気がします。
#この世界観に到達するにはCMDBとかいろいろと足りないものがありそうですが……。
当然インフラ側設備だけではなく、そのインフラの上で動くすべてのワークロードでAIを使う、AIで操作されることが当たり前であると認識して、リソースを積んでいく、というのも必要でしょうね(それが先ほどのAVDの確認事項にもつながるのですが)。
そういう世界観を意識しつつ、インフラのあるべき姿を追求していかないといかんなぁ、と思った次第です。
余談ですが、1日目のキーノート終了時に、日本マイクロソフトの方からインタビューを受けたんですよ。SNSで配信する宣伝用の。FacebookとかLinkedinで配信されてる動画にそのインタビューががっつり写ってるので、もしかしたら見かけた方もいらっしゃったかもしれません。
10秒でキーノートの感想をよろしく、と言われたので「ソフトウェアデファインドというか、インフラもソフトウェア化していかないと」みたいなことを感想として回答したのですが、キーノートを聞いている段階で上記のような考えが頭の大半を占めていたのでそんな回答をしてしまったという……。
ほかのお二人の感想とあまりにもずれているので「こいつ大丈夫か?」とか思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、その感想には上記のような背景があってのこと、とご理解いただけると幸いです。
ソブリンクラウド、これもインフラにおいては重要なキーワードだったと思います。
クラウドのメリットを生かしつつ、どう「主権」を維持していくのか、維持できるのかをちゃんと考えていく必要もあり、それが必要なお客様にちゃんとお届けするのも我々ディストリビューターの役目なんでしょうね、とも感じました。
こんな感じで、Microsoft Ignite 2025の速報記事を締めさせていただきたいと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
書いた人:後藤 諭史(Satoshi GOTO)
ソリューションアーキテクト部所属。
専門はWindows Server Hyper-VやAzure LocalといったMicrosoft仮想化技術。Microsoft SDN(Hyper-V Network Virtualization)などのWindows Server ネットワーク技術も。
Microsoft オンプレ技術以外にも、エンタープライズネットワークとかMicrosoft Azureとか、運用とか。
ネットワークやハードウェアといった物理層に近いところが大好きな、昔ながらのインフラ屋さん。得意技はケーブル整線。
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