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HPE Morpheus VM Essentials Software構築手順 ~統合版インストーラー編~

こんにちは、HVM担当SEです。

 

バージョン8.0.8より、HVM ISOには、Ubuntu 24.04 minimalとHVM関連パッケージがプリインストールされた統合版のインストーラーが提供されるようになりました。

また、8.0.11から評価版ライセンスの期限が60日から30日に短縮されておりますので、検証用途でご利用される場合はこちらも併せてご注意ください。

 

今回は、統合版のインストーラーを使用したHVMインストール手順をご紹介します。

 

HVMインストールの前提条件などはこちらの記事でも紹介しているので、ぜひご一読ください。

blogs.networld.co.jp

 

今回は、バージョン8.0.12で構築を進めます。

 

統合版インストーラー入手手順

1.HPEアカウントの作成
HPEのアカウントを持っていない方は、以下のリンクよりアカウントを作成します。
Hewlett Packard Enterprise (HPE) - Auth - Sign In

 

2.My HPE Software Centerへ移動
作成したアカウントで、サポートセンターへログインし、左上の「三」から「Downloads」→「My HPE Software Center」をクリックし、My HPE Software Centerに移動します。

Home | HPE Support

 

3.isoイメージのダウンロード
My HPE Software Centerの左メニューから「Software」を選択し、[vme] などで検索するとソフトウェアが表示されます。
「GetDownloads」をクリックします。

 

4.ダウンロードしたいモジュールが選択されていることを確認し、「Download」をクリック、ダウンロードが開始されます。

 

統合版のインストーラーは以下のようなファイル名です。

例「HVM_Install_24.04_S5Q83-11031.iso」

従来のインストーラーは以下のようなファイル名です。

例「HPE_VM_Essentials_SW_image_v8.0.12_S5Q83-11039.iso」

ここで注意点ですが、HVM Managerのインストールに必要なファイルは従来のインストーラーにしか入っていいないため、統合版と従来のどちらのファイルも準備する必要があります。

 

これでインストーラーの準備は完了です。

 

HVMインストール手順

統合版インストーラーを使用すると、ネットワーク設定、ストレージ設定、ユーザー設定のみでインストールは完了します!

 

まず、サーバに統合インストーラのisoイメージをマウントし、そこから起動します。

(今回は統合版のインストーラを使用するため、サーバにあらかじめUbuntu Serverをインストールする必要はありません!)

 

すると、以下の画面になるため「HVM Install 24.04」を選択する

 

次にネットワークの設定です。

HVMのネットワーク要件および推奨設定ですが、以下のドキュメントに記載があります。

Network Considerations | HPE Morpheus VM Essentials Software Documentation v8.0.12 

今回は、サーバ1台に6本のNICを搭載しているため、以下のような構成にします。

・管理用の 1 つの VLAN (NIC2本をボンディング)

・コンピューティング用の 1個の VLAN (NIC2本をボンディング)

・ストレージ用の 2 つの VLAN

 

まずbondを作成するため、[Create bond]を選択します。

 

bondを組ませるNICにチェックを入れます。

bond modeは[balance-xor]または[802.3ad]が推奨設定です。

このどちらかに設定する場合は、物理スイッチ側でのLAGの設定が必要になります。

 

同様にbond1を作成します。

 

作成したbondにIPアドレスを設定します。

[bond]を選択>[Edit IPv4]

 

手動で設定する場合は、[Manual]を選択します。

 

bond0,1のIPアドレスを設定します。

 

ストレージ用の2つのネットワークにもそれぞれIPアドレスを設定します。

手動で設定したい場合は、先ほど同様に[Edit IPv4]>[Manual]を選択します。

ネットワークの設定が終わったら[Done]を選択します。

 

必要に応じてディスクパーティションのレイアウト等を変更します。

 

ストレージ設定の確認画面。デフォルトでディスク全体を使用しないため、Free spaceが残っているようであればLVMを拡張します。任意のため、そのまま次へ進んでも問題ありません。

 

インストールすることで既存のデータなどが削除されることに対する確認画面。問題なければ [Continue] を選択します。

 

[your name]→空欄でOK

[your server's name] →ホスト名

[pick a username]→管理者 (rootやadminは不可)

[Choose a password]→任意のパスワード

入力が完了したら、[Done]を選択し、インストールを開始する。

 

インストールが完了したら[Reboot now]を選択して、再起動させます。

 

これでUbuntuとHVM OSのインストールは完了です。

従来のインストールと比べて手順が減っていることが分かるかと思います。

では次に、HVM OSの設定に進みます。

 

HVM OS設定手順

まず、インストール時に設定したIPでホストにSSH接続します。

 

まず、Ubuntuインストール中に設定したIPで、SSH接続します。

以下のコマンドで、rootとしてログインする

$ sudo su

 

NTPの設定を編集します。

$ vi /etc/systemd/timesyncd.conf

 

編集を保存出来たら以下のコマンドで、NTPサービスを再起動します。
$ systemctl restart systemd-timesyncd

次に、タイムゾーンの設定をします。
$ timedatectl set-timezone Asia/Tokyo

時刻、NTPサービス、タイムゾーンが設定されていることを確認します。

$ timedatectl

 

これでHVM OSの設定は完了です。

ここまでの手順は導入する全てのサーバで行ってください。

 

ここまでが、統合版インストーラーでの、HVM OSのインストール手順になります。

次回は、HVM Managerのインストール手順と初期セットアップについてをご紹介します。