こんにちは、Proxmox担当SEです。
今回は、「Proxmox Backup Server」をご紹介します。
Proxmox Backup Server(PBS)とは?
PBSは、Proxmox Virtual Environment(Proxmox VE)上の仮想マシンのデータ保護を簡単に実現できるオープンソースのバックアップソリューションです。主要な特徴として、使いやすいWeb GUI、増分バックアップ機能、重複排除、データ暗号化、ファイルリストア可能、高い圧縮比と非常に高速な圧縮が可能な超高速Zstandard(ZSTD)圧縮を採用している、などが挙げられます。
またProxmox VEとはシームレスな統合が可能です。これにより、仮想マシンのバックアップやリストアも簡単にできます。
PBSのメリット
他のバックアップソリューションと比べると、オープンソースであることからコストパフォーマンスが良い点が魅力です。
また、Proxmox VEのバックアップ機能を拡張するような形になっているため、Proxmox VEをお使いであれば、慣れ親しんだWeb GUIからの操作が可能です。
実際にPBSを使ってみた
■目的
・Proxmox VEで実行されている仮想マシンのバックアップをPBSで取得する。
・取得したバックアップからのリストアを試す。
■構成
| 項目 | バージョン・構成 |
|---|---|
| 仮想化基盤 | Proxmox Virtual Environment 9.1(ネスト構成) |
| バックアップ | Proxmox Backup Server 4.0(ネスト構成) |
| 管理ツール |
Web GUI (Proxmox Virtual Environment/Proxmox Backup Server ) |
■アクセスして手動バックアップを取得してみる
構成の説明も終わりましたので、さっそくPBSへアクセスしてみよう!という話になるべきなのですが、実はPBSのWeb GUIで管理しているのは自身のストレージの使用率であったり、自身をProxmox VEと連携するために必要なストレージとしての情報であったり、バックアップの設定自体はほとんどできないんですよね。Proxmox VEとの連携が終わってしまえばほとんどの操作がProxmox VEで完結します。
バックアップを取得するためにProxmox VEのWeb GUIへアクセスしてみましょう。
Proxmox VEから見たPBSはこのようにストレージとして表示されています。

では、まずVM1-Win2022でバックアップを取得してみましょう。
「VM1-Win2022」を選択し、「バックアップ」を選択、「今すぐバックアップ」をクリックします。

ストレージでPBSを選択し、モードを選択します。
その後「バックアップ」をクリックすると取得が開始されます。

モードについて
「スナップショット」、「一時停止」、「停止」の3種類あります。
| モード | 説明 |
|---|---|
| スナップショット |
仮想マシンをパワーオンのまま、バックアップを取得します。 ゲストエージェントが有効化されている場合、VSS連携も可能です。 |
| 一時停止 |
仮想マシンをサスペンド状態にし、バックアップを取得します。 互換性のために提供されており、スナップショットモードの使用が推奨されます。 |
| 停止 | 仮想マシンをシャットダウンし、バックアップを取得します。 |
PBSでバックアップを取得する際はスナップショットモードを指定、仮想マシン側のゲストエージェントを有効にしておくと無停止でのバックアップ取得が可能です。
バックアップをクリックするとTask Viewerが表示されるのでタスクが完了するまで待ちます。

Task Viewerは、ウィンドウを閉じてもProxmox側で処理が継続されます。
再度Task Viewerを表示したい場合は、画面下部のタスク一覧からバックアップのタスクを探して、ダブルクリックしていただくと再度表示されます。

以上で手動バックアップは完了です。
取得したバックアップについては後ほどリストア方法の際に確認することができます。
また、バックアップをスケジュールで取得したい、という方は多くいらっしゃると思いますので、スケジュールバックアップについても記載させていただきます。
こちらはデータセンターのバックアップから実施します。
「データセンター」を選択し、「バックアップ」を選択し、「追加」をクリックします。

ストレージでPBSを選択し、モードを選択します。
スケジュールを選択、もしくは入力し、作成をクリックします。
スケジュール自体選択肢が豊富なので、行いたい内容に近いものを選択し、内容を編集するような形で設定が可能です。

クラスタ全体のバックアップ以外にも、ノードを指定してバックアップ、仮想マシンを指定してバックアップ、指定した仮想マシン以外をバックアップなどが行えます。

仮想マシン毎のバックアップデータは仮想マシンを選択し、「バックアップ」を選択し、ストレージでPBSを選択すると表示できます。

以上でバックアップ取得についてのお話は終わりです。
Proxmox VEのWeb GUIベースで行えるので、簡単でしたね。
次回の記事では、バックアップからのリストアを行ってみます。お楽しみにしていただけますと幸いです。
