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ONTAP Simulatorデプロイ手順

こんにちは、ネットワールドNetApp担当 山元です。

本日は、実機がなくても仮想環境で使えるONTAP Simulator をご紹介します。

完成イメージ


今回は、シミュレーターを使って2ノードのクラスタ環境を構築することまでを目標にします。

まず初めに注意事項です。

ONTAP Simulator をダウンロードできるユーザーについて

対象
・NetApp Support Site を利用するすべてのユーザーが対象です。
・ONTAP Simulator へのアクセス/ダウンロードが可能なユーザーは以下の通りです。

 NetApp のお客様
 NetApp パートナー

※ ゲストユーザーは ONTAP Simulator をダウンロードすることはできません。
ダウンロードには、NetApp Support Site の有効なアカウントでのログインが必要となります。

ONTAP Simulatorの制限事項
ONTAP Simulator には、以下のような制限があります。


・NVRAM はシミュレートされたもので、永続化されません。
・電源の再投入(パワーサイクル)後にデータが失われる可能性があります。
・データ損失を防ぐため、必ずシミュレータを正しくシャットダウンしてください。


シミュレート可能なディスク構成には上限があります。

・最大 4 台のディスクシェルフ
・各シェルフあたり最大 14 本のディスク
・合計で 最大 56 本のディスク まで利用可能
 ※ SSD タイプのディスクドライブはサポートされていません。


各シミュレートディスクの容量は 9GB に制限されています。

ONTAP Simulator の追加制限事項
注意:
ONTAP Simulator のイメージには、あらかじめ以下のディスク構成が設定されています。

1GB ディスク × 28 本

シミュレートディスクシェルフ 0 に 14 本
シミュレートディスクシェルフ 1 に 14 本


シミュレートディスクシェルフ 2 および 3 は未構成 の状態です
各 ONTAP Simulator ノードで設定可能な総ディスク容量は最大 220GB までとなります

また、以下の制限があります。

64bit アグリゲートは作成可能ですが、各シミュレートディスクドライブあたりの最大容量は 9GB に制限されています。
高性能や大量の I/O を必要とする用途には適していません。
同時に起動可能なシミュレータイメージは最大 2 インスタンスまでです。


ONTAP Simulator でサポートされていない機能
ONTAP Simulator では、以下の機能はサポートされていません。

・高可用性(HA:CFO / SFO 構成)
・Fibre Channel および SAN 接続
・RLM(Remote LAN Module) SP/BMCのことですね。
・CFE、BIOS、ディスクシェルフファームウェア などの低レイヤ機能
・マルチパス構成(Multipathing)

 

つまり…

ONTAP Simulator は、ONTAP の基本動作確認や学習用途に適したツールであり、本番環境と同等の性能や可用性、構成再現を目的としたものではないということです。
あくまで、ONTAPの仕組みを学ぶためのツールとしてご利用いただくものです。

ちょっと制限事項が長くなりました。
次から本題です。

ONTAP Simulator は下記のURLから手に入れることができます。

Simulate ONTAP9.18.1

 https://mysupport.netapp.com/site/tools/tool-eula/ontap-simulate/download

  

Simulate ONTAP9.18.1ダウンロード

ova形式で展開されるので、VMware環境では下記の手順の通り、一般的なovaファイルの仮想マシン化手順で仮想マシン作成が可能です。

各バージョンで、 [Simulate_ONTAP_9.18.1_Installation_and_Setup_Guide.pdf] といったセットアップガイドが用意されていますが、英語版のみなので、日本語で説明していきたいと思います。
ライセンスは同じく、 [CMode_licenses_9.18.1.txt] を利用できます。

ova展開手順

ネットワークの選択だけ少し注意を払います。具体的には、完成イメージ図を参考に、VM間の通信用のネットワークと管理やデータ通信用のネットワークを意識する必要があります。
FAS / AFFといった実機の多くは、インターコネクトでノード間通信を行う構成であり、Simulator の場合にも同様の構成が想定されています。
以降の手順では、 [e0a] ポートと [e0b] ポートが直結する形になります。

1台目のデプロイが完了したら、ひとまず Snapshot を取得しておきましょう。

では、2台目を用意します。
vSphere上 で仮想マシンのクローンを作成していきます。

クローン手順

ここも一般的な手順で問題ありません。
では、ここからONTAP Simulatorの電源を入れていきます。

1台目のONTAP Simulator はそのまま立ち上げてしまって構いません。
2台目については今から確認する方法でノードの Serial Number / NVRAM ID を変更します。
この手順は、シミュレーターのIDを変更し、1台目、2台目のノードが別であることを明示するためのおまじないとなります。

Hit [Enter] to boot immediately


2台目は Boot すると最初の方で Hit [Enter] to boot immediately, or any other key for command prompt. と表示されるので スペースキーなど [Enter] キー以外 を押下します。

Serial Number 変更のため [setenv SYS_SERIAL_NUM 4034389-06-2] 
NVRAM ID の変更のため [setenv bootarg.nvram.sysid 4034389062]
を押下します。

変更反映の確認のため、 [printenv SYS_SERIAL_NUM]、 [printenv bootarg.nvram.sysid]  を入力し、先ほどの [4034389-06-2]、[4034389062] が出力されることを確認します。

シリアルナンバーはNetAppのドキュメントに記載のある番号なので間違えずに入力しましょう。

boot確認

出力を確認したら、 [boot] を押下し、 ONTAP Simulator を起動します。

ONTAP初期ウィザード

これで、2ノードクラスタの準備が整いました。
あとは、通常のONTAPと同様の手順でクラスタセットアップを進めていくことで ONTAP Simulator が利用可能になります。

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