はじめに
皆様、こんにちは!
ネットワールド SEの福村です。
新しいTeamsクライアントアプリがリリースされたことにより、Teamsの最適化も新アプリへの移行が必要になりました。(旧アプリは2025 年7月1日で終了しています。)
今回は新アプリにおけるTeams最適化の検証をAVD上で実施します。
Teams最適化とは
Teams最適化とは、音声・映像などのメディア通信をクライアント端末側で直接処理し、VDI側の負荷やネットワーク遅延を最小化する仕組みです。これにより、通話品質の向上とリソース効率の最適化を実現します。
以下は最適化されたTeamsを用いて音声会議を実施したイメージ図になります。

以前の仕様からの変更点
- メディア最適化エンジンとして、クライアント端末にSlimCoreのインストールが必要だが、Windows Appがインストールされていればプラグインとして自動的にインストールされます。
- 旧来のWebRTCについてはSlimCoreが動作しなかった場合などに代替として利用されるので実際の環境ではVDI上にインストールは推奨とのことです。
手順
- Windows Appのインストール(接続元端末)
- Teamsのメディア最適化の有効化(VDI側)
- Teamsクライアントのインストール(VDI側)
- WebRTCのインストール(VDI側)
- イメージの取得及びセッションホスト展開
- 接続テスト
※なおAVDの環境については以前記載した以下の検証環境を利用しています。
Windows Appのインストール(接続元端末)
接続元端末に環境に合わせてアプリケーションをインストールしておきます。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows-app/overview
Teamsのメディア最適化の有効化(VDI側)
VDI上に以下のレジストリキーを書き込みます。
※今回はイメージでAVDセッションホスト展開するのでイメージ取得元VMに設定します。

以下のコマンドをPowerShellで実行することで追加できます。
New-Item -Path "HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\Teams" -Force
New-ItemProperty -Path "HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\Teams" -Name IsWVDEnvironment -PropertyType DWORD -Value 1 -Force

確認コマンドを実施するとレジストリが設定されていることが確認できます。

Teamsクライアントのインストール(VDI側)
管理者権限により teamsbootstrapper.exeを用いてインストールすることで、VDIを使用する全ユーザーで新しいTeams が利用可能な状態となります。
イメージにTeamsを組み込んで展開する場合は、Teamsを起動せずにsysprepを実行することが推奨となるため、事前にMSIXファイルを取得し、オフラインインストールを用いてインストールを実施します。
Teams - 新しい Microsoft Teams クライアントのインストール方法 | Japan Unified Communications Support Blog

WebRTCのインストール(VDI側)
WebRTCをイメージ取得用VM上にインストールします。
イメージの取得及びセッションホスト展開
イメージ元VMでsysprepを実行し、イメージを取得した後、セッションホストを展開します。

接続テスト
Windows App経由でAVDへ接続します。
展開したセッションホスト上でTeamsを再起動し、バージョンを確認すると最適化されている旨が表示されています。

VDI上で音声会議を実施し、接続元端末のパケットを確認するとTeamsがメディア通信で使用するポート(3478-3481)を用いて、Teams最適化で用いられるサービスIPアドレスと直接通信実施されています。

