皆さんこんにちは!
ネットワールドのストレージ担当、片山です。
今まではVME(HPE Morpheus VM Essentials)版のSimpliVity単体の説明がメインでしたが、今回はバックアップ製品として「Veeam Backup & Replication v13(Veeamの方がわかりやすいため本記事ではVeeamと略します)」において、VME対応のプラグインがリリースされました。
前回、ご紹介しているSimpliVityの秒速バックアップに加え、バックアップの選択肢はさらに広がり、秒速バックアップを利用しつつ、他製品との連携も現実的な選択肢となってきているかと思います。
HPE SimpliVity秒速バックアップについて気になる方はこちらも!
HPE SimpliVity:VM Essentials(VME)のSimpliVity秒速バックアップについて
1.はじめに(背景・本記事の目的)
本記事では、VME単体やVME版SimpliVity環境をVeeamで保護する方法や、V2Vなどの検討・検証を行いたい方を対象に、最新プラグインを用いたバックアップとリストアやvSphereからのV2Vの検証を実施しており、参考情報として理解を深めていただくことを目的としています。
2.検証環境について
<検証環境とソフトウェアバージョン>
・Veeam用のBackup ServerにはWindows Server 2025を利用
・SimpliVity Software 6.2 (VME 8.0.11.1&Manager8.0.13):2ノードクラスタ構成
・Veeam Backup & Replication 13.0.1.2067 & Plug-in Version 13.1.0.271
※ SimpliVity、Veeam Plug-inは2026年6月ブログ作成時点の最新を利用しています
<V2V移行元vSphere環境>
・vCenter8.0.3(Build:24853646)
・ESXi8.0.3(Build:24280767)
・Ubuntu 22.04.5 LTS(V2V対象OS)
※ 内容は投稿時点の情報に基づいています。今後の変更やアップデートにより、
内容が最新の状況と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
3.Veeam VME Plug-inの導入
改めて、HPE Morpheus VM Essentials専用のVeeam v13プラグインが2026年3月にリリースされていましたので、今回ブログ作成時に最新のPlug-inのバージョン13.1.0.271をダウンロードしてインストールしていきます。ちなみに検証環境はバックアップサーバーとしてWindows Server 2025を準備し、Veeam本体はインストール済みです。別途必要なWindows版のVME用プラグインをダウンロードして利用していきたいと思います。
Veeam社のソフトウェアのダウンロードサイトより作成したアカウントでログインしてAdditional DownloadからVeeam Plug-In for HPE Morpheus VM Essentials(Windows 13.1.0.271)をダウンロードします。

ダウンロードが完了したら、インストールされたサーバー上でインストールを実施します。インストールはわずか数クリックと特に難しいことはなくインストールができます!(Veeam本体のインストールは割愛)

4.VME Managerの登録
プラグインのインストールが終わると”HPE Morpheus VM Essentials”という項目がInventoryの一覧内に新たに追加されます。次にバックアップ対象のVME ManagerをVeeamに登録していきます。入力が必要な項目は以下の通りです。VME ManagerのDNS名またはIPアドレスとVME ManagerのGUIに管理者ログインするための認証情報、展開先のデータストアを指定していきます。

VMEの登録ウィザードの入力が完了すると、VME Managerとそのクラスターと、その配下に仮想マシンの一覧が表示されます。今回登録したバックアップ対象が2ノードクラスターのVME版SimpliVityのためSVC(SimpliVity Virtual Controller)も2台登録されていることがわかります。また、右ウィンドウにはHVM上で稼働する仮想マシンが複数台存在することが確認できます。

5.Worker(Backup Proxy)の構成
次に必要となるコンポーネントとしてVMEではWorkerです。これはVeeamでVME環境をバックアップやリストアをするために必要な仮想マシンで、VME環境ではWorkerをデプロイする必要があります。操作はすべてVeeamのUIから設定することができます
ちなみに、WorkerはVME環境向けの専用Proxy VMであり、必要時に自動起動・停止されリソースを無駄にしない点やOSのインストールが不必要な点が通常のBackup Proxyとの大きな違いです。
Workerの追加は、Veeam管理インターフェースの「Backup Infrastructure」 → 「Backup Proxies」から設定します。

展開先のVME側のクラスター、VME用のWorkerの名前を入力、展開先のデータストアを選択していきます。

本検証時にはサーバーのDNS設定とは別で、DNSサーバーを明示的に指定しないとデプロイができなかったため、Veeamサーバーに設定されているものと同じDNSを入れています。IPアドレスとデプロイ後の所属先のネットワークを指定します。

一通り入力し、Backup Proxyの追加ウィザードが完了すると自動的にVME上の仮想マシンとしてVME用のWorkerのデプロイが完了します。
6.バックアップとリストアの実行
バックアップはVME Managerを選択して、ツリーを展開し、バックアップをしたい仮想マシンを選択してバックアップジョブを作成していきます。特に実行スケジュールは作成せずに手動で実行するためのジョブを作成します。作成方法については他のジョブオプションともほとんど変わらずにバックアップ設定ができるかと思います。

次は、作成したバックアップを手動で実行します。特に問題もなくバックアップが成功しました!次のセッションで仮想マシンのリストアの流れについて解説をするため、ここでは説明を割愛しますが、リストアについても問題なく成功しました。

7.vSphere環境からVME環境へのリストア(V2V)
Veeamでは他の仮想化製品からのVMEへのV2Vにも対応しています。そのため今回はvSphere環境からVME環境へUbuntu(Linux)の仮想マシンのリストアを試してみました!
今回、既にvSphere環境で稼働していたUbuntu仮想マシンをバックアップしてあります。リストアではバックアップ済みのUbuntuの仮想マシンを選択します。リストアしたいバックアップ履歴を選択して次へ、別のロケーションにリストアするというオプションを選択します。

次に、リストア先のクラスターとデータストアを指定し、VME上にリストアする際の仮想マシンの名前を変更します。

最後に、リストア先の仮想マシンが所属するネットワークを指定してウィザードが完了し、リストアを実行します。ジョブ完了をしばらく待ったところで問題なくリストアに成功しました。

リストアが完了した後、VME Managerからリストアされた仮想マシンを確認してみます。リストアしたUbuntuを起動し、VMEのコンソールで接続したところ、特に起動時のエラーもなくOSが起動することを確認できました!

※ 本検証ではV2V後にUbuntu(Linux)OSが起動していますが、V2V移行を保証するものではありません。V2Vには対象OSや環境毎に注意点、制約がありますので、本番環境でのご利用は慎重にご検討ください
8.まとめ
今回の検証から、Veeam VME Plug-inを利用することでVME版SimpliVity環境でもバックアップ/リストアが可能であることが確認できました!
特にvSphereからのV2V移行も実施可能であり、既存環境からの移行パスとしての選択肢になるかと思います。VMEとVeeamの連携やSimpliVityの秒速バックアップと用途に応じて使い分けることで、より柔軟なバックアップ設計が実現できると考えられます。
是非次回もご覧いただければと思います!
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