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NetApp Copy and SyncでCIFS共有をAWS S3へコピーしてみた ~設定編~


※ 内容は投稿時点の情報に基づいています。今後の変更やアップデートにより、
 内容が最新の状況と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください

こんにちは、ネットワールドでストレージ担当のSEをしている河村と申します。

今回はNetAppのデータ転送サービスである「Copy and Sync」を使って、オンプレミスONTAPのCIFS共有からAWS S3へデータコピーする検証を行いました。
CIFSファイルサーバのデータをS3へコピーすることはツール等を使えばそこまで難しくないのですが、CIFS共有の場合は単にファイルがコピーできればOKというだけではなく、フォルダ構造やNTFS ACLがどう扱われるのかも気になるところです。
ということで今回は、オンプレミスONTAPのCIFS共有をソース、AWS S3バケットをターゲットにして、Copy and Syncでどこまで情報が保持されるのかを確認してみました。

NetApp Copy and Syncとは

NetApp Copy and Syncは、オンプレミスNASやクラウド、オブジェクトストレージ間でファイルデータをコピー/同期するSaaS型のサービスです。
用途としては、データ移行(オンプレミス/クラウド)、バックアップ/退避、DR、データレイク連携などが主な用途となります。ソースとターゲットは多岐にわたり、オンプレミスやクラウドのストレージ間をデータコピーが可能です。

ソースとターゲットの対応可否はSource/Targetの組み合わせで異なるため、詳細は下記リンクでご確認ください。
docs.netapp.com

今回の検証内容

今回確認したかったポイントは大きく2つです。
・オンプレミスONTAPのCIFS共有にあるフォルダ構造が、AWS S3へCopy and Syncした後も維持されるか
・オンプレミスONTAPのCIFS共有に設定されたNTFS ACLが、AWS S3へのCopy and Syncした後も保持されるか
検証構成としては、オンプレミスONTAPのCIFS共有をソース、AWS S3バケットをターゲットにしてコピー関係を作成しています。また、Console Agentを用意し、オンプレミスONTAPをCopy and Syncから扱えるようにしました。

必要なコンポーネント

今回の構成で登場する主なコンポーネントは次の通りです。
NetApp Console:Copy and Syncの設定、同期関係、ジョブ管理を行うSaaS管理画面
Data Broker:実際にデータ転送を行うコンポーネント
Console Agent:プライベートネットワーク環境にあるNetApp等機器の検出を仲介するコンポーネント
Source / Target:今回はソースがオンプレミスONTAPのCIFS共有(FAS2750 ONTAP9.17.1P1)、ターゲットがAWS S3バケット
最初はCopy and Syncの画面からそのままSync Relationshipを作れるか試してみましたが、プライベートネットワーク環境にあるオンプレミスONTAPの情報を取得するにはConsole Agentが必要でした。最近はNetApp ConsoleへオンプレミスONTAPを登録するDirect登録(いわゆるNo Agent登録)も可能ですが、今回のCopy and Sync用途ではConsole Agentデプロイが必須となります。

Data Brokerを用意する

まずはData Brokerを用意します。今回はオンプレミス環境にUbuntuベースでData Brokerを導入しました。Data BrokerはCopy and Syncのソースからターゲットへのデータ転送に使用されますので、オンプレミスONTAPのCIFS共有とAWS S3の両方へ到達できるネットワークに配置します。
Copy and Syncの画面からData Brokerの導入コマンドを発行し、Ubuntu上で実行します。


発行されたコマンドにAWSアクセスキー、シークレットキーの入力が必須ですので、AWS側のIAMを操作し、キーを発行します。
docs.netapp.com

AWSのキーを組み込んだコマンドをUbuntuで実行します。

導入が完了すると、Copy and SyncのData Broker Groupで「1 Active」と表示され、Data Brokerが正常に接続されたことを確認できます。

Console Agentを用意する

次にConsole Agentを導入します。オンプレミスONTAPをNetApp Console側から検出・管理するために必要なコンポーネントです。
Console AgentのOVAが提供されているので、今回はvCenter環境にOVAでデプロイしました。VMware環境がある場合は比較的手早く構築できますね。




Console Agentがデプロイできたら、Agent名と組織名を入力する画面が表示されるので入力します。

デプロイ後、必要なネットワーク設定を行い、10分ほど待つとConsole Agentが利用できる状態になりました。

Console Agentの導入後、NetApp Consoleの管理画面からオンプレミスONTAPを検出成功しました。

続いてAWS S3へアクセスするためのAWS認証情報も登録していきます。



ここでAWSアクセスキーとシークレットキーの入力を求められるので、ドキュメントに従ってIAMポリシーとユーザーを作成しキーを発行します。
docs.netapp.com


AWSアクセスキーとシークレットキーを入力し次へ進みます。

従量課金用にサブスクリプション登録も必要なので、既存のサブスクリプションを使用しました。

ウィザードの中でサブスクリプションを追加することも可能です。

これで設定完了です。

以上でCopy and Syncを利用する準備ができました。
ここから検証に入っていきますが、記事が長くなってしまったので設定編はここまで。
次記事の~検証編~で検証内容について触れております。
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