皆さん、こんにちは。ネットワールド バックアップ担当SEの市川です。
バックアップは日々の業務では意識されにくい一方、トラブル発生時には事業継続を支える要となる存在です。
数あるバックアップ製品の中でも、Veeamは多くの現場で採用されています。そんなVeeamの中核製品である Veeam Backup & Replication(以下、VBR)は、v13から Veeam Software Appliance(以下、VSA)というJeOSベースのバックアップサーバーが新たに加わりました。
従来、VBRはWindows OSへのインストールが前提でしたが、VSAの登場により、LinuxベースでもVBR環境を構築できるようになりました。
本シリーズでは、VBR v13を対象に「従来どおりのWindowsへのインストール手順」と「VSAによる構築手順」を2回に分けて解説します。本記事が、バックアップ環境の整備・運用をより身近に感じていただくきっかけになれば幸いです。
今回は「Windows編」として、次の流れでご紹介します。
1.VBRとは
まず簡単にVBRについてご紹介しますと、VBRは包括的なデータ保護および災害復旧ソリューションです。VBRを使用すると、仮想マシン、物理マシン、クラウドマシンのイメージレベルバックアップを作成し、そこから復元が可能です。
2.VBR v13でのアップデート
VBR v13のアップデートでは、大きく下記のようなアップデートがありました。
・Veeam Software Appliacne
-JeOSベースのVBR バックアップサーバー
・Veeam Infrastructure Appliance
-JeOSベースのBackup Infrastructureコンポーネント
・Web UI
-VBRコンソールに代わるWebベースのUI、一部機能制限があるものの日本語にも対応
・High Availability
-VSAでのバックアップサーバーのHA構成
・ロールベースアクセス制御(RBAC)の強化
-バックアップ/リストア操作に対しての細かなアクセス制御
・SSO
-VBR Console/WEB UI 両コンソールでSSO連携
・Veeam Intelligence
-Veeam製品の一般的な問題や質問を支援するためのチャットボットの強化
その他、V13のアップデートにつきましては、Release Notesをご参照ください。
https://helpcenter.veeam.com/rn/veeam_backup_13_0_2_release_notes.html
アップデートの肝でもあるVSAについて比較及び、v12との比較の観点でも今回はWindows版 VBR v13のインストール手順から見ていきたいと思います。
3. インストール手順
それではVBRのWindows版のインストール手順をご紹介していきます。
Windows ServerにISOイメージをマウントして「Setup.exe」を実行すると、VBRのインストール画面が表示されます。「INSTALL」をクリックします。
※Build:13.0.1.2067 を使用しております。

次の画面で、インストールするコンポーネントを選択します。今回は「Install Veeam Backup & Replication」を選択しますが、同じISOイメージファイルでEnterprise Managerや、Consoleのインストールも可能です。

License Agreementで「I Accept」をクリックして、ライセンス規約に同意します。

Licenseで、[Sign in with Veeam]または[Browse to local license file]から、ライセンスを適用して、[Next]をクリックします。

System Configuration Checkにて、必要なソフトウェアがマシンにインストールされているかどうかを確認します。必要なコンポーネントの一部が不足している場合、セットアップは自動的にインストールを試みます。コンポーネントインストールが発生した場合には再起動が必要になります。
※再起動が発生した場合には、再度初めからインストールを進めます。

System Configuration Checkが完了すると、Ready to install画面に遷移します。
デフォルト設定で問題なければ、そのまま「Install」をクリックします。
設定を変更する場合には「Customize Settings」をクリックします。

「Customize Settings」をクリックした場合、Service Account でVBRのサービスアカウントを設定し、「Next」をクリックします。

Databaseで、VBRで使用するDBの設定をします。デフォルトではPostgreSQLがインストールされ使用されます。既存のDBを使用する場合や、MS SQLをVBRのDBとして使用する場合は設定を変更して、「Next」をクリックします。

Installation path、Guest file system catalog、Instant recovery write cacheのパスを必要に応じて変更して、[Next]をクリックします。
※Guest file system catalog、Instant recovery write cache は、デフォルトで最大量の空き容量を持つボリュームに作成されます。

必要に応じてサービスポートを変更して、「Next」をクリックします。

内容を確認して、「Install」をクリックすると、Veeamのインストールが開始されます

VBRのインストールが完了すると、「Successfully installed」と表示されます。
[FINISH]をクリックします。

以上で、VBR のWindows版のインストールは完了です。
4.インストール後のログイン
デスクトップ上に作成された [Veeam Backup & Replication Console]のショートカットをダブルクリックします。その後、[Connect]をクリックします。

初回ログイン時にサーバー証明書を信頼するかの選択画面が表示されますので、[Yes]をクリックします。この画面はv12の時にはなく、v13での変更点です。

現在OSにログインしているユーザーでログインしているユーザーでログインする際は[Sign in as current user]を、別のユーザーでログインする場合は、Username/Passwordを入力して、[Sign in]をクリックします。

VBR Consoleにログインができます。コンソールの色合いは変わっていますが、大きな変更点はありませんでした。

5.まとめ
VBR v13では、Windows インストール版とは別にVSA版も登場しました。
VBR v13では下記の大きなアップデートがありました。
・Veeam Software Appliance
・Veeam Infrastructure Appliance
・Web UI
・High Availability
・ロールベースアクセス制御(RBAC)の強化
・SSO
・Veeam Intelligence
今回はWindows OS版のインストールを見てきましたが、v12と比べても大きな差はなく、インストールができました。一方でインストール後のログイン時にサーバー証明書の確認が入るようになった点からも、よりセキュリティを意識したアップデートがなされているように感じました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
次回はVSA版のインストールとWindows 版との違いについてご紹介いたしますので、そちらも是非ご覧いただけますと幸いです。