
みなさまこんにちは!ネットワールドSEの長岡です。
2年ほど前にBlueXP Backup and Recoveryのご紹介をさせて頂きました。
(よければこちらもご参考になれば幸いです)
NetApp BlueXP backup and recoveryをAWS環境で使ってみよう! Part1 - ネットワールド らぼ
NetApp BlueXP backup and recoveryをAWS環境で使ってみよう! Part2 - ネットワールド らぼ
NetApp BlueXP backup and recoveryをAWS環境で使ってみよう! Part3 - ネットワールド らぼ
NetApp BlueXP backup and recoveryをAWS環境で使ってみよう! Part4 - ネットワールド らぼ
現在はBlueXPからNetApp Consoleと名前が変わり、UIも進化していたりしますが、
元々バックアップ先はAWSやAzureなどクラウドベンダーのオブジェクトストレージ、もしくはNetApp社のStorageGRIDなどに限られていたのですが、最近Wasabiにも対応したというお話になります。
・Wasabiとは?
「Wasabi Hot Cloud Storage」はクラウド型のオブジェクトストレージです。ホットデータ向け高性能ストレージという意味だけではなく、コールドストレージの価格でホットストレージを提供するのが、 「Wasabi Hot Cloud Storage」です。
Amazon S3と互換性があるため、Amazon S3でお使いのアプリケーションを大幅な変更なくご利用いただけます。

とのことで、一言で言うとエンタープライズなのにとても安価な今注目のクラウドストレージになります!
詳しくは弊社HPをご参照ください。
Wasabi Technologies | 取扱製品 | ネットワールド
「NetAppってWasabiにバックアップ取れますか?」というご質問を何度も頂いたことがありまして、今までティアリングはできたのですがBackup and Recoveryには対応しておりませんでした。
ただ去年、プレビュー版で実装され、ついに2026/6/8よりS3互換クラウドストレージという形でサポートされましたので、さっそく検証してみたブログを公開していき、まずPart1としてバックアップを取る手前までの準備編をお送りしていきたいと思います!
・環境
検証環境の簡単なイメージになります。

本記事では、
- NetApp Backup and Recoveryを用いてバックアップ先はWasabiを利用する構成
- Agentはオンプレ環境での仮想アプライアンスを利用する構成
- Proxyはなし
- オンプレNetAppはFAS2750A(9.17.1)を利用
- バックアップ~リストアまでを実施
を検証ベースで解説します。
※本記事は投稿時点の情報に基づいています。今後の変更やアップデートにより、
内容が最新の状況と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
・NetApp Console Agentの準備
前のブログでもご紹介したのですが、まずはAgent(旧Connector)が必要となります。
今回はWasabiへのバックアップという事で、
- Amazon S3へのバックアップであればEC2にAgentをデプロイする選択肢もあるが、Wasabiの場合はオンプレに用意が無難と予想
- オンプレの場合はLinuxに手動でインストール、もしくはVM仮想アプライアンスOVAでデプロイの2パターンになる。
- Linuxパターンだと、Linuxの準備、Linux自体のサポート状況を考える必要がでてくるため、現実路線では仮想アプライアンス版が無難と予想し検証はこちらで実施
選択肢は色々あるのですが、サクッと検証できる仮想アプライアンス版で進めていこうと思います。
・まずはNetApp Consoleにログインします。
初回は登録などが必要となりますが、BlueXPの頃のブログが参考になれば幸いです。
NetApp BlueXP backup and recoveryをAWS環境で使ってみよう! Part1 - ネットワールド らぼ

・ログイン後、Agent作成画面にいきます。

・今回はオンプレミスを選びます。

・この画面からOVAファイルをダウンロードします。

・解凍してOVAファイルを確認します。

・ダウンロードしましたら、vCenterからまずは証明書をインポートします。

- CPU:8コアまたは8vCPU
- RAM: 32 GB
- ディスク容量:165GB(シックプロビジョニング済み)
- vSphere 7.0以降
- ESXiホスト7.03以降
・ではOVAファイルよりデプロイしていきます。
ポチポチ・・・




ポチポチポチ・・・


・次にProxyのタイプを選びます。

Agentは指定されたエンドポイントと通信できる必要があり、詳細はこちらをご確認ください。
Install a Console agent on-premises using vCenter
環境によっては間にProxyがいることもあると思いますので、検証では「No Proxy」で実施しましたが、参考までに他の説明文も載せておきます。
(Google翻訳です)

「ネットワーク設定で明示的なプロキシが展開されている場合は、このオプションを選択してください。展開の後半では、IPアドレス、認証情報、証明書など、明示的なプロキシの詳細を指定する必要があります。詳細については、ネットワーク管理者にお問い合わせください。」

「ネットワーク設定で透過型プロキシが展開されている場合は、このオプションを選択してください。展開後、透過型プロキシがパケット検査を実行する場合は、証明書を提供する必要があります。詳細については、ネットワーク管理者にお問い合わせください。」
・「No Proxy」で進めた後は再びポチポチ・・・


・AgentのIPなどを入力していきます。
SnapCenter Plug-in for VMware vSphere(SCV)みたいですね。
エンドポイントの名前を解決する必要があるので、Domain名、DNSは必須項目になってます。


・ようやく完了、Agentサーバを起動します。


・Webコンソールで覗いてみるとこんな感じです。



・maintユーザでログインしてみます。(これは特に必要なしです)
メニューはこんな感じ。

・OVAのデプロイが完了したらまずはAgentのIPへアクセスします。
![]()
・Agentの名前を入力、Consoleの組織を選択します。

・ここから更に20分ほど待ちます。

・ここまでくればデプロイは完了になります。

・Consoleに移動し、Agentが登録されていることを確認します。

・メーカードキュメントサイトにプレビュー版だった頃のお作法が書いてありましたので、念のため確認していきます。

・AgentのWebコンソールからmaintユーザでログインし、sshでのアクセスを許可します。


・ドキュメント記載のコマンドを実行しましたがパーミッションが足りず通らず・・・
sudoを入れて実行します。

・プレビュー版だった頃は「allow-s3-compatible」をfalse → trueに変更する必要があったようですが、正式サポート後だからか元々trueでした。
気にせずこのまま行きます。

・ストレージを登録
このブログを書いている時点で、Wasabiへのバックアップはオンプレからのみ、9.17.1以上と公式ドキュメントに記載がありました。
今後のアップデートに期待ですね!


オンプレNetAppにはSnapMirrorのライセンスと、Intercluster LIFの作成が必要になりますので、こちらの準備も忘れずに。
・それではNetApp ConsoleにオンプレNetAppを登録していきます。


・On-Premisesを選択し、IP(Cluster_mgmt)とアカウントを登録します。


・無事、FAS2750Aが登録できました!

・Wasabiの設定
このブログを書いている時点で、Wasabiへのバックアップの制限は以下の通りです。

正式サポートとなりましたが、制限事項は現在は変わっていないようなので、
こちらも今後のアップデートに期待したいと思います。
・Wasabiのコンソールにログインします。

・ユーザーを作成していきます。


・Wasabiの事をほとんど知らない私ですが、とりあえずポチポチ進めていきます。


・ポリシーを選ぶ画面にきました。
Wasabiの事をほとんど知らない私ですが(2回目)、なんとなく一番強そうなので
「AdministoratorAccess」のみ付与してみます。



・作成したユーザのアクセスキーとシークレットキーは後程必要になるのでダウンロードしておきましょう。

・これでユーザの作成は完了です。

ここまでが準備段階となります。
では次回Part2で実際のバックアップ、リストアなどをご紹介していきたいと思います。
閲覧ありがとうございました。
Part2はこちらから