株式会社ネットワールドのエンジニアがお届けする技術情報ブログです。
各製品のエキスパートたちが旬なトピックをご紹介します。

NetApp Backup and Recovery + Wasabiについて Part2

みなさまこんにちは!ネットワールドSEの長岡です。

 

NetApp Backup and RecoveryがWasabiに対応したという事で、前回準備段階をご紹介させて頂きました。

ここからはバックアップ、リストアを記載していきたいと思います。

 

Part1はこちらから↓

NetApp Backup and Recovery + Wasabiについて Part1 - ネットワールド らぼ

 

・Backup and Recoveryの設定

・NetApp Consoleから設定を行っていきます。

・「ボリューム」のメニューから「Backup Settings」を選びます。

・登録済みのオンプレNetAppが表示されますので、「Active backup」を選びます。

・Nextで進めます。ポチポチ・・・

・バックアップを取りたいボリュームにチェックを付けてNext。

ボリュームがたくさんある場合は検索も可能です。

・Continueで進めます。

この流れでボリュームのSnapshot、SnapMirrorの設定も可能ですが、今回はWasabiへのバックアップを行いたいので、「Backup」だけチェックを残します。

・ここでBlueXPの頃にはなかった「S3 Compatible」が表示されていることがわかります。

・ここでようやくWasabiの情報を入力していきます。

  • Gatewayは「s3.ap-northeast-1.wasabisys.com」

※日本では現在TokyoとOsakaがあり、Osakaの場合は「s3.ap-northeast-2.wasabisys.com」になるようです。海外の場合はまた変わりますので、Wasabi屋さんへご確認ください。

  • Access KeyとSecret KeyはWasabiで作成したユーザのもの
  • Portはデフォルトでは「10443」がなぜかデフォルトで入っていたのですが、これだとうまくいかなかったです。
  •  

・なのでPortは「443」に修正して進めます。

・Policyなどは一旦デフォルトのまま進めます。

・いい感じっぽいです。

・オンプレNetAppでも確認してみます、データ転送中なので順調そうです。

FAS2750::> snapmirror list-destinations

                                                  Progress

Source             Destination         Transfer   Last         Relationship

Path         Type  Path         Status Progress   Updated      Id

----------- ----- ------------ ------- --------- ------------ ---------------

yn_cifs:vol1 XDP  netapp-backup-f788ba33-12d6-11f1-a412-00a098db0be873cb8b82:/objstore/yn_cifs_vol1_dst Transferring 7.30GB 06/17 14:24:07 26f49f29-6a0c-11f1-8dfd-00a098db0496

 

・Wasabiからも確認してみます。新しいバケットが作成されていますね。

※下のバケットは制限何も読まずにとりあえず準備したけど出番がなかった悲しい子です・・・

現在既存バケットにバックアップはサポートされていないようです。

・バケットの中を覗いてみます。

生データではなく細かいチャンクで分かれて保存されています。

 

・リストア(ファイル単位)

SEたるものバックアップが取れたらちゃんとリストアできるのか確認するまでが宿命。

という事でここからはリストアを試してみます。

 

・Backup and Recoveryのリストア画面から「Restore Files or Folder」を選びます。


・対象のボリュームを選んでいきます。ポチポチ・・・

・Snapshotを選択します。Locationが「Object Storage」のものを選んでください。

・フォルダの中に入る場合は左の「〇」ではなく、右の「>」を押します(ここ重要)

・リストアしたいファイルの左の「〇」にチェックを入れます。

・あとはリストアしたい場所を選んでいきます。

・リストアしたい場所のフォルダの左の「〇」にチェックを入れてレッツリストアです。

・オンプレNetAppで確認してみます。
リストアが始まっていそうです。

 

FAS2750::> snapmirror show

                                                                       Progress

Source            Destination Mirror  Relationship   Total             Last

Path        Type  Path        State   Status         Progress  Healthy Updated

----------- ---- ------------ ------- -------------- --------- ------- --------

netapp-backup-f788ba33-12d6-11f1-a412-00a098db0be873cb8b82:/objstore/1781677054651 RST yn_cifs:vol1 Broken-off Idle - true -

yn_cifs:vol1 XDP netapp-backup-f788ba33-12d6-11f1-a412-00a098db0be873cb8b82:/objstore/yn_cifs_vol1_dst Snapmirrored Idle - true -

 

・リストアされたファイルを確認します。

オリジナルのファイル名の先頭に「restore_xxx」という形で復元されます。

という事で無事ファイルのリストアができました!

 

・リストア(ボリューム単位)

ついでなのでボリューム単位のリストアも試してみます。

・Backup and Recoveryのリストア画面から「Restore Volume」を選びます。

・対象のボリュームを選んでいきます。ポチポチ・・・

・Snapshotを選択します。Locationが「Object Storage」のものを選んでください。

・リストアするオンプレNetAppのVolume名、SVM、Aggregateを指定します。

・リストア タイプを指定します。

検証は「Normal restore」でリストア実行しましたが、参考までに他の説明文も載せておきます。(Google翻訳です)

「復元されたボリュームは、データが完全に復元されるまでデータ提供に使用できません。復元には時間がかかります。復元プロセスが完了するまで、読み取りと書き込みはできません。」

 

・こちらはQuick restoreの説明文

「復元されたボリュームとそのデータはすぐに利用可能になります。ただし、クイック復元処理中は、データへのアクセス速度が通常より遅くなる場合があります。高いパフォーマンスが求められるボリュームでは、クイック復元処理を使用しないでください。」

 

・オンプレNetAppからリストア状況を確認します。

 

FAS2750::> snapmirror show

                                                                       Progress

Source            Destination Mirror  Relationship   Total             Last

Path        Type  Path        State   Status         Progress  Healthy Updated

----------- ---- ------------ ------- -------------- --------- ------- --------

netapp-backup-f788ba33-12d6-11f1-a412-00a098db0be873cb8b82:/objstore/1781762443755 RST yn_cifs:vol1_restore Uninitialized Transferring 314.9MB true 06/18 15:00:52

yn_cifs:vol1 XDP netapp-backup-f788ba33-12d6-11f1-a412-00a098db0be873cb8b82:/objstore/yn_cifs_vol1_dst Snapmirrored Idle - true -

 

・完了後、ボリュームは宙ぶらりんな状態ですので、ジャンクションパスの設定、CIFS共有などをよしなに実施します。

という事でリストアしたボリュームの中身を見ると、無事復元できました。

 

・補足

今回バックアップ作成時、ポリシーはデフォルトで選択されていた「XDPDefault」で実施しております。

が、実はこのポリシーは差分転送のスケジュールが定義されていないので、初回転送以降は待てど暮らせど差分は転送されません。

この部分はBlueXPの頃にも触れているのでご参考になれば幸いですが、

NetApp BlueXP backup and recoveryをAWS環境で使ってみよう! Part3 - ネットワールド らぼ

NetApp ConsoleにオンプレNetAppのJobスケジュールを作成する機能がないので、

バックアップのポリシーはオンプレNetAppで作ってしまった方が早いかもしれません。

 

・まとめ

ということで、NetApp Backup and Recovery + Wasabiについてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?

検証してみた所感としては今までと全く遜色なく利用でき、クラウドのコストも下がるのであればこれからビッグウェーブが来るのかも?!と感じました。

 

Wasabiを選ぶメリットとしてはデータ転送量やAPI課金がない、容量課金のみなのでシンプルで低価格、などがあるかなと思います。

クラウドにバックアップをしたい要件がある場合は是非、NetApp×Wasabiを検討してみて頂けると幸いです。

 

NetApp Backup and Recoveryのみならず、NetApp製品、Wasabi製品のこともっと知りたいなって方も、是非Networldへご相談くださいね。

 

それではまたお会いしましょう!

ありがとうございました。