
こんにちは。ネットワールドでSEをしている木下と申します。
今回は、当社で取扱いを行っているOPSWATについてご紹介します。
OPSWATは、ファイルやデータを安全に扱うためのセキュリティ製品を提供している企業です。
セキュリティ分野に詳しい方には知られている一方で、一般にはまだ馴染みの少ない企業かもしれません。
本記事では、OPSWATの概要や特徴について、初心者向けに整理して紹介します。
はじめに
本記事対象の方
・OPSWATとは何かを知りたい方
・OPSWATがなぜ選ばれるのかを知りたい方
本記事のゴール
・OPSWATが何をする製品かを理解する
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事前ご連絡事項 本記事はOPSWAT初心者向けの記事となっております。幅広い方にお読みいただけるよう、技術的な用語を用いずに口語的に表現をしているため、技術的に厳密には正確ではない箇所がございます。正確な情報はOPSWAT公式マニュアルをご参照ください。 本記事は 2026年6月19日時点の情報をもとに記載しております。この日より後に発生した機能名称の変更、機能の変更には言及しておりません。ご了承ください。 本記事に掲載されている情報は正確性・安全性を保証するものではありません。本記事の情報を利用することによって発生した損失や損害については、一切の責任を負いかねます。 |
OPSWATとは何か
会社概要
2002年にアメリカのフロリダ州に誕生した今急成長中のセキュリティメーカーです。
世界各地に拠点を置き、あらゆるファイルを安心して受け取る、やり取りする事ができるセキュリティを提供しております。

現在2026年5月時点で2000社以上の組織・企業に導入されております。
導入実績は現在も拡大しており、公式サイトでは導入企業例も紹介されています。
OPSWATのお客様|重要インフラを守るサイバーセキュリティならOPSWAT
政府機関や重要インフラ分野でも利用されており、ファイルセキュリティ分野で高い信頼を得ていると言えます。
日本国内では、千代田区にOPSWAT JAPANとして拠点を置き、約200社に導入されております。
また、地方自治体での利用率は70%以上となっており、多くの組織で活用されています。

また、セキュリティ製品の提供以外にもOPSWATを題材にした映画の製作や、創業者であるベニー・ザーニー氏(Benny Czarny)によるセキュリティ思想をテーマとした書籍「CYBERSECURITY UPSIDE DOWN」の出版なども行われています。
余談ですが、先日ベニー氏にお会いして書籍にサインをいただきました。

OPSWATの特徴
OPSWATの特徴として、“安全なファイル”だけ受け取る(社内に入れる)新発想のセキュリティということが言えます。
OPSWATはサイバーセキュリティ理念として、「Trust no file. Trust no device. (いかなるファイルも信用するな。いかなるデバイスも信用するな。)」と掲げており、文字通り入って来るすべてのファイルをチェックします。
そのため、攻撃が開始されてから排除するのではなく、脅威があれば事前に除去することができるのです。
OPSWATは例えるなら空港のセキュリティチェックです。

OPSWATがない場合、持ち物チェックをしない、誰でも利用できる新幹線や電車のような公共交通機関です。
ここでは、刃物を取り出して初めて、危険人物と把握されます。

OPSWATがある場合は、利用者全員に対して金属探知機や持ち物チェックを行い、危険要素があれば事前に排除します。これは、全員の手荷物検査を行う為、危険物をそもそも持ち込めない飛行機のようなイメージです。
このセキュアな環境を実現するために、利用環境や用途に応じて最適な製品を組み合わせて構成します。
OPSWAT製品紹介
OPSWATでは、MetaDefenderという複数のセキュリティ機能を組み合わせた製品群を提供しています。
その中核となるのがMetaDefender Core(以下MDCore)であり、ファイルの安全性を確認し、リスクとなる要素を検出・除去する処理を担う中心機能です。MDCoreの詳細な処理の流れについては次章で説明します。
また、MetaDefender Email Gateway SecurityやMetaDefender Storage SecurityなどのMetaDefende製品は、それぞれメールやファイル共有など用途は異なりますが、いずれもファイルの検査処理を行う際には共通してCoreの仕組みを利用しています。
このため各MetaDefender製品は単独で完結するものではなく、ファイルを受け取り、MetaDefenderCoreへ渡して解析・無害化を依頼する構造になっています。
MDCoreは全体の検査処理を支える中核的な製品です。

※上記図はMetaDefender製品とCoreの連携イメージを示した図です。
実際の処理フローは、利用する製品や構成によって異なります。
MetaDefender製品は、MDCoreとの連携方法やファイルの受け渡し方法に応じて選定します。
MDCore以外の製品詳細については、公式の製品ページをご覧ください。
製品情報|重要インフラを守るサイバーセキュリティならOPSWAT
MDCoreのセキュリティチェック
処理の方法について
MDCoreのセキュリティチェックは複数機能を提供しており、何重にもチェックと脅威除去を実施します。
その各機能について簡単に説明いたします。
ここでは概要のみ紹介しておりますので、詳細は以下をご覧ください。
MetaDefender | OPSWAT | 取扱製品 | ネットワールド
前提として基本的なフローは以下となります。
※購入するライセンスや利用する機能によって異なる場合がございます。
①ファイル解析
ファイル種別や内部構造を解析
②ファイルのスキャン(Multiscanning)
複数のアンチウイルスエンジンでチェック
③ファイルの無害化(DeepCDR)
危険要素を排除し、安全なファイルとして再構築
そのほか、以下の機能が追加できます。
④疑わしいファイルを安全な環境で実際に動かして確認
⑤アプリ実行前に既知の脆弱性がないか確認
⑥機密情報の秘匿化やメタデータの削除、外部漏洩の防止
その中で、今回はOPSWATの強みでもある②と③について説明します。
Multiscanning
マルチスキャンは複数のアンチウイルスエンジンを使用し、スキャンを行う機能です。
最大30種類以上のアンチウイルスを使用し、並列スキャンを行うため為極めて少ない誤検知を実現しております。
なんとこのマルチスキャンは業界初の機能となります。

複数のエンジンを使用することによって、一つのウイルス対策製品では見逃す脅威を複数のエンジンで補完できるのです。
各ウイルス対策エンジン(メーカー)は、それぞれ得意なマルウエアや地域、持っている脅威情報が違うので、多ければ多いほど単一製品では見逃す可能性のある脅威の発見率向上が期待できます。
使用するアンチウイルスエンジン数はライセンスによって異なり、8~20エンジン、またはそれ以上の構成を選択できます。
DeepCDR
DeepCDRとは、Deep Content Disarm and Reconstructionの略で訳すと
「ファイルの中身を深く解析し、危険な部分を取り除いて安全なファイルとして再構築する技術」
という意味になります。
簡単に言うと“危険な要素を取り除いて安全にする”機能です。
このDeepCDRはOPSWAT創業者であるベニー・ザーニー氏(Benny Czarny)が掲げる「検知より予防」という考え方から生まれたOPSWAT独自の技術です。
この考え方について冒頭でご紹介した書籍「CYBERSECURITY UPSIDE DOWN」で詳しく語られておりますので興味のある方は読んでみてください。
通常のウィルス対策ソフトは、ファイルの中に危険なプログラムがあるか調べて「見つける」方式ですが、OPSWATのDeepCDRで受け取ったファイルをいったん分解し、安全な部分だけを使って新しいファイルとして作り直します。
例えば、メールで受け取ったファイルに見えない悪意のあるコードが含まれていた場合でも、DeepCDRは危険な部分を除去し、内容はそのままで安全なファイルを作り直して利用者に渡します。
例えるならば、不純物を含む水を蒸留して不純物を取り除くイメージです。
そのため、既知のウイルスだけでなく、まだ対策されていない未知の攻撃にも強いことが特長です。
まとめ
OPSWATは、先ほど紹介したDeepCDRの機能でSE Labs、SecureIQ Labという2つの評価機関から脅威除去率・再構築後の正常性において100%評価を獲得しております。
また、業界で初めてマルチスキャンを実用化し、複数のセキュリティエンジンによる検査を可能にしました。
このように、OPSWATは予防を重視した独自技術を持ち、既知の脅威だけではなく未知の脅威にも対応できることから、多くの企業や重要インフラで選ばれております。
OPSWAT 、Deep CDR™ テクノロジーのテスト評価で100%を達成し、新たな基準をOPSWAT -OPSWAT
OPSWAT CDR™テクノロジー、SecureIQ Labのコンテンツ無害化・再構築テストで100%の評価を獲得 -OPSWAT
いかがでしたでしょうか。本記事を通して、OPSWATとは何か、そして予防を重視した独自技術によって多くの企業や組織から選ばれている理由を知っていただけたなら幸いです。