こんにちは! ネットワールド ストレージ担当の矢代です。
今回はDell Technologiesのエントリーモデルストレージ PowerStore 500T についてご紹介したいと思います。
PowerStoreといえば、Dellのミッドレンジストレージとして高い性能と拡張性を兼ね備えた人気製品ですが、その中でも500Tは比較的導入しやすい価格帯でありながら、PowerStoreならではの機能をしっかり利用できるモデルです。
今回はPowerStore 500Tの概要に加え、初期セットアップ時に決めなければならない重要なポイントについてご紹介し、本記事を通じて、PowerStore 500Tの製品理解を深め、スムーズな導入計画や初期構築に役立てていただくことを目的としています。
【概要】PowerStore 500Tとは?
PowerStore 500Tは、Dell Technologiesが提供するオールフラッシュストレージ「PowerStoreシリーズ」のエントリーモデルです。PowerStoreはSANとNASの両方に対応したユニファイドストレージであり、単一プラットフォームでブロックストレージとファイルストレージの両方を提供できます。
まずはPowerStore 500Tの前面と背面を見ていきましょう。


サイズは2Uとなっており、デュアルコントローラになっているため、電源やMezzanine、ファンなどが冗長化されているモデルとなっています。またNodeBがNodeAに対して180度回転して上下逆になっているのが特徴的です。
フロントのベゼルを取り外すと中に25本のドライブを搭載することができ、初期構成は最小6本のドライブから開始できます。運用開始後は条件に応じてドライブを追加して容量を拡張でき、同一容量・同一タイプのドライブ追加であれば1本単位で増設可能となります。
※異なる容量のドライブ追加時はDynamic Resiliency Engineの制約により複数本同時追加が必要になる場合があります。

次にPowerStore 500Tの主な特徴を以下にいくつかピックアップします。
- オールNVMeアーキテクチャ
- SANとNASの両方に対応
- インライン重複排除・圧縮が標準搭載
- スケールアップ・スケールアウト対応
- 100V電源にも対応
- エントリーモデルの位置づけとなり、コスト面で導入しやすいモデル
特に100V電源対応は意外と大きなメリットになります。
データセンターでは200V環境が一般的ですが、オンプレミス環境やサーバールームでは100Vしか利用できないケースもあります。そのような環境でも導入しやすい点は500Tならではの特徴と言えます。
※以下参考までに電源ケーブルの形状イラストです。

【初期構築時に注意】後から簡単に変更できない2つの重要設定
ここからはPowerStoreの初回セットアップにて、後から簡単に変更できない設計項目について見ていきます。
実際に導入後に「こうしておけばよかった」を防ぐためにも、どのようなものがあるか確認していきましょう。
① Unifiedにするか? Block Optimizedにするか?
最も重要な選択肢の1つが、PowerStoreをSAN/NAS両方利用可能にする「Unified」にするのか、SAN専用として利用する「Block Optimized」にするのかということです。

この設定を初期セットアップ時に選択し、UnifiedかBlock Optimizedかを決定します。そしてこの設定は後から簡単に変更できません。(※変更するにはシステム初期化が必要です。)
下記は5000Tのものですが初期セットアップ時の選択画面になります。

一見すると、SANとNASの両方に対応したUnifiedを選択しておけば問題ないように思えますが、UnifiedにするとNAS機能を実際に使用しているかどうかに関わらず、NAS用にリソースが予約されてしまいます。
そのため、「なんとなく後から使うかも、、念のためにUnifiedにしておこう」としてしまうと、不要なリソース消費につながってしまいます。
よってUnified構成とするかどうかは、慎重に検討する必要があり、VMwareやHyper-V環境、データベースサーバなど、Blockアクセスのみを利用する環境であれば Block Optimizedの方が適している場合があります。
※注意※
Unifiedを構成するためには4ポートのEthernetカードを搭載する必要があります。このカードを搭載していない場合、初期セットアップ時にそもそもUnifiedを選択することができないのでご注意ください。

② RAIDレベル(Drive Failure)の選択
PowerStoreには従来のRAID設定という考え方はなく、それと同等のDrive Failureという概念が存在します。これは従来RAIDよりも分散化・自動化されたソフトウェアベースの保護機能になります。
初期構築時にSingle Drive Failure (RAID5相当) か Double Drive Failure (RAID6相当) かを選択し、保護レベルを決定する必要があり、それぞれRAID5, RAID6相当となるため、前者は1本までのドライブ障害に耐えることができ、後者は2本までのドライブ障害に耐えることができます。
そしてこの設定も後から簡単に変更できません。(※変更するにはシステム初期化が必要です。)

※ちなみに初期セットアップ時の画面は上記のようになっており、「Tolerance Level」からSingle Drive FailureかDouble Drive Failureかを選択します。
まとめ
PowerStore 500Tは、オールNVMeアーキテクチャを採用したPowerStoreシリーズのエントリーモデルでありながら、SAN/NASの両対応やデータ削減機能、高い可用性を備えた非常に魅力的なストレージです。
一方で、初期セットアップ時には「UnifiedかBlock Optimizedか」、そして「Single Drive FailureかDouble Drive Failureか」という重要な選択を行う必要があります。 これらの設定は後から変更することができないため、現在の要件だけでなく将来的な利用用途や運用方針も踏まえて検討することが重要です。
これからPowerStore 500Tの導入をご検討されている方や、実際に構築を予定されている方の参考になれば幸いです。
2026年リリースのPowerStore Eliteに関する記事はこちら
ネットワールドが開催する 年に一度の大イベント
【 Networld Wiz 2026 】お申込み受付中!!
本ブログでご紹介したメーカーもイベントへ出展します!
セッション & ブース出展情報 随時更新中
▼ぜひチェックしてください▼
