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コピーデータ活用~連載シリーズ CDM製品パイオニアActifio(アクティフィオ)のご紹介! ~ 設定編1~

こんにちは。前回、Actifio (アクティフィオ) 製品のコンセプトをご紹介いたしましたが、Actifio の管理インターフェース、リモートサイトへの DR 構成、VMware vSphere 環境の仮想マシンのバックアップ設定方法をご紹介いたします。

 

【Actifio 管理インターフェース】

Actifio のインターフェースには、インストール型の管理コンソール "Actifio Desktop" というクライアントアプリケーション(GUI) が提供されています。管理コンソール画面を通じて、対象データの取り込みやコピーデータのマウントなどの各種の設定が直感的に操作てきます。

 

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また、Actifio には、Role Based Access Control(RBAC) 機能が実装されていますので、グループまたはユーザ毎に、対象サーバの保護ジョブの実行やコピーデータ利用の操作などを制限して運用することもできます。

 

【Actidio データ保護ポリシー: SLA (Serivce Level Agreement)】

Actifio では、データ保護レベルを統一した SLA (Service Level Agreement) というテンプレートを使用して、バックアップの設定・管理を行います。

 

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【Actifio レプリケーションクラウドストレージへのデータ転送】

Actifio のレプリケーション機能は、プールの構成と同様に要件に応じて、複数の転送方式を使用することができます。StreamSnap は Snapshot プールからリモートの Actifio アプライアンスの Snapshot プールへ転送する動作、1時間に1回など比較的短い転送間隔に対応できる方式です。

 

もう1つの方式の Dedup Replication は、Dedup プール内の重複排除済のデータを転送する方式ですが、ブロック送信前にリモート側に対して同一ブロックの存在を確認する重複排除転送プロトコルを実装しているため、ネットワーク回線帯域の使用を抑えたレプリケーションを実施することができます。

 

DAR(Dedup Async Replication)は、Dedup Replication の転送効率とリモート側でのコピーデータの即時利用ニーズを両立した方式で、リモート側のDedupプールへの
転送が完了すると自動的にSnapshotプールへ復元・展開処理が行われます。 

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【Dedup Async Replication の流れ】

VMware API 経由で差分ブロッックを取得しSnapshot Pool に格納

②③ SnapShot 内部の差分ブロックを重複除外しながら転送

④ 重複除外データから差分ブロックを再現し、Snapshot Pool のVMイメージを更新

 

迅速なVMの復旧として、Actifio ReadyVM が提供されています。この機能は、ローカルサイトまたはリモートサイトで障害が発生したしたVMを瞬時にマウント、またはリカバリすることができます。ReadyVM を使用して、ディザスタリカバリテストをオンデマンドで行うこともできます。

 

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【ReadyVM の流れ】

VMware API 経由で増分ブロッックを取得しSnapshot Pool に格納

②③ SnapShot 内部の増分ブロックを重複除外しながら転送

④ 重複除外データから増分ブロックを再現し、災対用ストレージのVMイメージを更新

 

今回、VMware vSphere 環境の仮想マシンのバックアップ設定手順をご説明します。バックアップの設定から開始までは、以下のステップで行います。

 

  • VMware vCenter の登録

    Actifio Desktop の Domain Manager から vCenter の登録を行います。

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  • ESXi ホストの iSCSI の登録
    Actifio Desktop の Domain Manager からバックアップデータ転送用の iSCSI を設定します。

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  • バックアップ対象仮想マシンの登録
    Actifio Desktop の Application Manager からバックアップ対象仮想マシンを検索して登録します。

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  • バックアップテンプレート SLA の設定/割り当て

    Actifio Desktop の SLA Architect からバックアップのスケジュール保持期間や保持期間を設定し、バックアップ対象仮想マシンSLAを割り当てます。

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  • バックアップ開始

    SLA の設定に従い、バックアップが実施されます。

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バックアップジョブの設定も従来のバックアップと違い、ポリシーベースで管理し、設定手順もシンプルな手順で対応することができます。次回、リモートサイトへのレプリケーションをご紹介いたします。

 

今月 18日に弊社開催の「次世代バックアップソリューション Day 2018 ~ガチンコ対決~」というイベントに多くのお客様にご参加いただきました。 Actifio、Cohesity、Rubrik 3社で各社のバックアップアプライアンスの魅力をアピールいただき、お客様からの注目も高く、イベントも大盛況で終わりました。

 

Actifio、Cohesity、Rubrik 3社の取扱いは弊社のみですので、ご興味のある製品がありましたら、ぜひ担当営業までご相談ください。最後までお読みいただきありがとうございました!

 

【過去の掲載】 

 

Edit by :バックアップ製品担当 松村