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今日のCitrix PowerShell

こんにちは、ネットワールドの海野です。

今日のCitrix PowerShellはこちら。

Set-BrokerSite -DnsResolutionEnabled $true


【どんなときに使うの?】

XenApp/XenDesktopは、StoreFrontで生成されたICAファイルに記載されているIPアドレスを基に、
Citrix Receiver(お手元のデバイス)からVirtual Delivery Agent(公開された仮想アプリ/仮想デスクトップ)へ接続します。

NATを利用しているネットワーク環境の場合、Citrix Receiverが解釈できないIPアドレスがICAファイルに記載されている状況になってしまう可能性があります。

それでは期待通りにXenApp/XenDesktopへ接続することができません。

そのときに役に立つのがこのPowerShellです。

このPowerShellを適用するとICAファイル内のIPアドレスの項目がDNSで解決可能な名前に置き換えられるようになります。

Citrix ReceiverがVDAの名前をDNSで解決できることが前提となりますが、これによりNATされている環境でもVDAに接続することができます。

【こんなひとにオススメ!】

  • XenApp 6.5以前の環境でWeb Interfaceの機能である[変換]や[代替]を使っていて、XenApp 7.xへの移行を検討しているひと
    (有効でないケースもあります)
  • やむを得ずXenApp環境をマルチNICにしている状態で、ICAファイルのIPアドレスが期待するNIC側で生成されず、うまく接続できないひと

【どのバージョンで使えるの?】

ネットワールドのCitrixチームではXenApp/XenDesktop 7.6 LTSR および 7.15 LTSRで動作確認をしております。

大正義Citrixのオフィシャルナレッジベースも併せてご確認ください!

How to Enable DNS Address Resolution in XenDesktop

記事担当者 : SI技術本部 海野 航 (うんの わたる)