★IsilonSD Edgeリリース★
皆さんこんにちは!
「とりあえず検証してみた!シリーズ」のニュータイプ 渡会です。
今回はついにリリースされたIsilonSD Edgeをインストールしてみます!
※注:本検証はとりあえず動かしてみるということが目的のため運用・障害等に関しては考慮せず検証を行っていることあらかじめご了承ください。
IsilonSD Edgeはリリースされたばかりのため、詳細なインストール手順に関しては別の機会に記載するとして、今回はIsilonSD Edgeの構築概要&ポイントを記載していきます!
おっとその前にIsilonSD Edgeとはどういうものかを説明させていただきます。
IsilonSD Edgeとは!
Isilon OneFSのVirtual EditionのことでIsilonSD Edgeという製品名でリリースされました!
Virtual Editionということでこの製品はESXサーバ上で稼動するIsilonとなります。
まさしく昨今はやり!?のSoftware-Defined-Storage(SDS)となります。
IsilonSDファミリーとして登場したIsilonSD Edgeは、リモートオフィスやブランチオフィス向けの製品として位置づけられたIsilonSDファミリー最初の製品となっています。
IsilonSD Edgeの登場により、お客様は更に容易でお手軽に、有名なIsilonを使用することが出来るようになります!
これで拠点にIsilonはちょっとと二の足を踏んでいたあなたも、各拠点にIsilonSD Edgeを設置することにより夢のIsilon統合を容易に実施頂けます!
この製品は無償版と有償版の2種類があります。
無償版と有償版の差は以下表を参考にしてください。
※有償版は物理Isilonと同等の機能が使用可能!!
次にIsilonSD Edgeを構築するための環境要件を以下に記載します。
要件は以上となります。
今回は詳細な手順は投稿しませんが、ざっくりとしたIsilonSD Edge構築の流れとポイントを記載したいと思います!
(詳細な手順に関してメーカドキュメントを参考にしていただければと思います。)
IsilonSD Edgeを構築する前に各種コンポーネントの説明をしたいと思います。
IsilonSD Edgeを構築するためには、以下2つのバーチャルアプライアンスの構築が必須となります。
- IsilonSD Edge Management Server:VMware ESXi上に展開されるサーバのことで、vCenterと連携しOneFS Virtual Machineを、ESXi上に展開するためのゲートウェイサーバとなります。IsilonSD Manegement Serverは、OVAファイルとして提供され、WebClientから展開することによりインストール可能となります。
- IsilonSD Management Plug-in:VMware vCenterプラグインとなり、vCenter ServerからOneFS Virtual Machineを展開・管理するためのプラグインとなります。 このプラグインはIsilonSD Management Serverに、VMware vCenterを登録することにより自動でインストールされます。
- OneFS virtual machine:OneFSを提供する仮想マシンとなります。OVAファイルで提供されるがインストールは、IsilonSD Edge Management Serverからのインストールとなります。
IsilonSD Edgeをインストールした場合の全体構成例を以下に記載します。
ポイント:OneFS Virtual Machineに設定するディスク1つに対して物理ディスク1つを割り当てる必要があります。
ここからインストールの流れに入って行きたいと思います。
1.IsilonSD Edgeのダウンロード
以下URLよりダウンロードが可能となります。
https://www.emc.com/products-solutions/trial-software-download/isilonsd-edge.htm
※IsilonSD Management ServerとOneFS Virtual Machieは1つのファイルでダウンロードされます。
2.IsilonSD Management Serverの展開を行います。
Web Clientの「OVFテンプレートのデプロイ」から展開します。
※特に難しいことは無くウィザードに沿って設定を入れれば問題なくインストール可能。
3.IsilonSD Management Serverの設定(ネットワーク/パスワード等)
細かい内容は今後記載するがここでの注意点はアカウントが2つあることです。
① Administrator:Management Serverに関連するバックエンドタスクを管理するユーザで主に以下を管理する。
- Management Server DBのバックアップ/リストア
- ログの収集
- 管理サーバへのシリアルアクセス
- Management Serverのアップグレード
② Admin:Management Serverに関連するフロントエンドタスクを管理するユーザで主に以下を管理する。
- ライセンス管理(追加/削除)
- vCenter Serverの登録
- ユーザのパスワード変更
- OVAテンプレートの管理
ポイント:私はドキュメントをちゃんと読まずにセットアップしてしまったためユーザが2つあること、パスワードがデフォルト設定になっていることがわからずつまずいてしまいました。ドキュメントを読みながら構築することをお勧めします。
4.vCenter Serverの登録
Management ServerにWebアクセスを行い対象のvCenterを登録します。
IsilonSD Management ServerにvCenterを登録すると下記のようにPlug-inが自動で登録されます。
5.IsilonSD Edge OVAファイルをManagement Serverにアップロードします。
6.VMware Web ClientよりIsilonSD management plug-inを使用してIsilonSD Edge OVAファイルをESXiサーバに展開します。
ポイント:IsilonSD Management ServerではなくPlug-inを用いてVMware Web Client上から展開します。
ポイント:IsilonSD Management ServerにvCenterを登録した後ブラウザを一度すべて閉じて再度VMware Web ClientにアクセスしないとPlug-inが有効にならないので注意!また、Web ClientをIEで開いているとうまく動作しない場合があるので要注意!
私はここでハマリました・・・
7.OneFS Virtual Machineの設定
OVAファイルを展開する際にウィザードによりOneFS Virtual Machineの各種設定を行います。
ポイント:クラスター容量を1152GB以上にしないと設定が先に進めない
ポイント:NASでマウントしているディスクは表示されなかったためSANディスクまたは内蔵HDDが必要になります。
8.デプロイ完了後OneFS Virtual MachineにWebアクセスを行うとIsilon管理GUIにアクセスされるので完了となります。
またOneFS8.0から搭載されたCloudPoolsもGUI上に表示されています!
以上がインストールの簡単流れとはなりますが、非常に簡単にIsilonSD Edgeを導入することが出来ました!
シミュレータと違いディスクがあれば容量もかなり使えるのでこのIsilonSD Edgeの用途に関してはかなり幅が広がりIsilonがよりいっそう便利になると私は確信しています!
今回は詳細な手順は省きましたが今後はインストール手順や機能検証・障害検証を行いたいと思っているので検証が完了した際にはまたこのネットワールドらぼに投稿したいと思います。
Isilonに関しては以下HPまで!
http://www.emc.com/ja-jp/storage/isilon/index.htm
では、また次回!