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.NEXT 2018 London モーニング キーノート速報

2日目は1時間のMorning General Session となります。

VP and GM of IoT and AIのSatyam Vaghani氏による登場で開始されました。

2日目のキーノートは前日に発表がされたEnterPrise Cloud Platformの中からEdge Cloud にフォーカスされている内容でした。

このキーノートはXi IoT , Kubernetesのみの説明となっており、Nutanix社はソフトウェアさらに真のマルチクラウドの為のPlatformを提供しているのだという事を実感する事になりました。

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既存のDigital Transformation Crossoverに関する内容ですが実際に利用されているデータはEnterprise Cloudは2017年で8.6Billion ZBでしたが、IoTのデータは256Billion ZBと驚異的な勢いでデータが増えている事がうかがえます。

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Xi IoTを実現するまで求められているものは

Edgeからアーカイブされたものをリアルタイムプロセッシングするという事が鍵となるようですが、このXi IoTで最もと難しかったものの3つでは次のようです

1,何万ものマイクロデーターセンターの管理

2,IoTのアプリケーション( AIや分析など)全く違うという事

3,シームレスに統合できるデータプレーンの作成

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そして事例の紹介となりましたが、Compass GroupのChief Digital and Information OfficerであるOlivier Malvezin氏の登場となり、デモの動画の紹介となっています。

デモ動画では食事の際にお客様が好きな料理を取得しレジ台にトレーを置くとレジにあるカメラがトレーにある食事のスキャンを行い値段のお知らせと、そのまま支払いが出来るという面白いものでした。

仕組みは下の通りでカメラ+Xi Edgeの組み合わです。

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その後デモに入っていくのですが、Compass Groupの成功を例えてカメラデバイス<->Xi Edge<->Xi Cloudが連携しており、Xi Cloudから一括で対象のアプリケーションの更新が行えるというものでした。

 こちらはXi IoTの画面になります。

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アップテートしたいアプリケーションを定義した後に展開したいEdge を選ぶだけで一つの画面より選択した対象のエリアを簡単に更新する事が出来るようになるようです。

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こちらが展開先です、青文字で書かれているEdge名はリージョンがあり、パリやフランクフルトがあります。クリックするだけで必要な店舗のEdgeを簡単に更新が行えていました。

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この仕組みの構成は下の写真の通りでXi IoT Application ManagerよりFOOD ID で定義しているコンテナサービス、Edgeを管理できるというものです。

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続いてのデモはデータパイプラインに関してとなりますが、こちらもGUIより設定する事で定義しているアプリケーションのデータがEdgeへ保存される仕組みを簡単に実現していました。

まずはこちらのXi IoTよりパイプラインを作成していくのですが、デモでは非常に解りやすいように作りこまれており、まずは下が示すようにソースを追加します。

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こちらがパイプラインの定義です。

まずは[Input]ですが、ここではRegionを定義していきその後に[Transformation]でFunctionの定義です、例はVideo をJpegに変換 -> 食べ物の認識 -> Edgeへ保存というものですが、これが下の写真のように定義していれば簡単に選択するだけでIoTの運用が出来るようになるのです。

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つまり下のようにEdgeアプリケーションの展開が非常に簡単になっているという事が伺えます。

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まとめのスライドではIoTを実現するためにセンサーから来たものをXi Edgeと連携しさらにデータパイプラインとしては様々なクラウドと連携しており、全ては Xi IoTから行えるという事です。

実際にこれの実現にはセンサーデバイスからくるプロトコルをIP変換しXi Edgeへ送るという処理が必要になるはずですが、IoTの管理は全てNutanixのXi IoTを経由して行えるという事はつまり、すでに押し寄せているAI,IoTの膨大なデータ量の管理、処理に最適な製品となってくるのではないかと感じる内容でした。

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VP Product Management のGreg Muscarella氏の登壇でContainer、Kubernetes関連の話になります。

まず比率ですが、Kubernetesの展開の比率はオンプレミスで52%ですが、Kubernetesなどのソフトウェア開発をホストしている団体「Cloud Native Computing Foundation」(CNCF)の資料の様です、興味があるのがMatureつまり熟成しており、本番環境で使えるという事になりますが、アプリケーションが5000以上のマシンを利用している人のKubernetesへの展開の割合だとMatureの方が多いので、これが今後オンプレミスでのKubernetesの導入をさらに加速していくとの事で非常に納得のいく資料でした。

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KubernetesのCloud Native Stack ですが、必要なStackはNutanixが提供している事がわかります。

データベースはEra , マイクロサービスの管理ではEpoch, ストレージはすでに10年以上もの経験がありますし、Buckets , Files , Volumesがあります、さらにコンピュートではKarbon があり、1クリックでの展開、HAが構成できます

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そしてここからデモの前段ですが、コードの変更なしにAWSKubernetes環境をNutanixへ変更するという内容です。

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ここからデモになりますが、AWSで稼働しているKubernetes環境をNutanixのオンプレミスに動作させるという内容です。

以下のサイトはAWS上のKubernetes環境になります。

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モニタリングも移行前はAWSでDB,Webサービスなどのマップが確認できています。

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ここから実際に移行するのですが、オペレーションで使用するyamlファイルは下のようにS3のアドレスがAWS->Nutanixのオンプレミスになっているだけです

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その後にkuberctlコマンドで提供していくだけで完了となります。

kubectl config get-contextsではAWSで動作しているのがわかりますが、最後のコマンドラインのkubectl get svcではKubernetes環境がオンプレミスで稼働しているのが解りました。

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移行後ですが、実際にWebへアクセスしてみるとAWSのアドレス体系からオンプレミスのIPでアクセスが出来ている事が確認できます。

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EpochからみてもNutanix環境でマップはAWSと同じように管理が出来ている事がわかりますね。

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このKubernetesのセッションではパブリッククラウド、オンプレミスの環境ですでに多くの

Kubernetes環境が展開、利用されているのでマルチクラウド環境の管理が必須になってくることは言うまでも無く求められてきます。

さらにパブリッククラウド -> オンプレミス環境へコード変更なしに移行できるのは非常に大きな利点を提供できるようになるのではないでしょうか

Kubernetes環境のKarbonは現在Tech Previewの状態ではありますが、HAの構成をしない環境でのご利用は頂けます。

その他のXi クラウドサービス製品は既にGAがされており、モーニングキーノートがこのXi IoTとKubernetesのみで完了している事からしてHCIと呼べるものではすでになくなっており、Enterprise Cloud PlatformとしてのNutanixというメッセージを明確に受け取る事が出来たモーニングセッションとなりました。

記事担当者 : SI技術本部 カッシー @Nutanix_NTNX