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Nutanix X-Ray 2.2 祝日のプレゼント : 自分自身のワークロードを動かす

本記事の原文はNutanixコミュニティのブログNutanix Connect Blogの記事の翻訳ヴァージョンです。原文の著者はMarc Trouard-Riolle氏とChris Wilson氏です。原文を参照したい方はNutanix X-Ray 2.2 Holiday Bonanza: Bring Your Own Workloadsをご確認ください。情報は原文の投稿時のままの情報ですので、現時点では投稿時の情報と製品とで差異が出ている場合があります。(すいません、これは特に・・・昨年のクリスマス休暇前の記事なのでタイトルには深い意味がなくなっております!)

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休暇の季節です、Nutanix X-Rayの開発チームがまたしても忙しい中、また一歩踏み出してくれました。新しいリリースではお客様に大きな柔軟性を提供し、ユーザー自身で自分自身の検証シナリオを作成/編集できるようにしたもので、これを大変誇らしく思います。

ハイパーコンバージドとハイブリッドクラウドのインフラストラクチャの採用が継続的に進む中、NutanixはX-Rayツールを生み出し、お客様に今後導入しようとしているHCIソリューションについて現実世界のプラットフォームのパフォーマンスや安定性の検証について汎用的に使える長所と短所を評価する事ができるようにしています。

X-Rayの2.2リリースでは以下を提供することで製品の機能とお客様への提供価値を著しく向上させています :

► “Bring Your Own Workloads (自分自身のワークロードを持ち込む)” - 検証シナリオをユーザーが定義できるように

► リンククローンの検証を多様化させ、ユーザーがこうしたワークロードをあらゆるターゲットプラットフォームで検証できるように

► 新しくリリースされた Nutanix AOS 5.5との互換性

► HPE社のIPMI-ベースのiLO管理インターフェイスとの互換性

今回の記事では、X-Rayの新しいユーザーが定義できる検証シナリオにフォーカスします。

Bring Your Own Workloads(自分自身のワークロードを持ち込む)

シナリオは標準のFIOの構成ファイルに実装されたワークロードとX-Ray YAMLファイルに実装されたワークフローの組み合わせです。本リリースの以前はすべてのX-RayのシナリオはNutanixによって特定のリリースの一部としてパッケージされ提供されているのみでしたが、2.2で行われた変更によって、更に新しいシナリオが提供されるだけでなく、ユーザーが自分自身でシナリオを作ったり編集することができるようにし、より大きな検証の柔軟性がほしいというお客様からのリクエストに答えることができました。これは以下の2つの理由から非常に重要な一歩です :

  1. お客様がシナリオを作成することができるようになることで、テスト環境がより本稼働インフラとワークロードを見据えたものになり、結果としてより正確な結果を再現することができるようになる。
  2. あらゆる種類のワークロードを動作させられるHCIのベンチマーキングツールを提供するというNutanixのコミットメントをよりはっきりとさせる。

X-Ray 2.2では、ユーザーはワークロードを作成・編集できるだけではなく、それを同僚や業界の知人たちへと共有することもできます。作成、編集、共有、そしてインポートです。ユーザーは事前に用意されているテストをベースとしてカスタム構成を取ることもできますし、スクラッチから新しいものを作り出すこともできます。言うまでもなく既に記述されているテストを活用するほうがシンプルに初めることができますし、特に、以下の例で取り上げるようなちょっとした変更しか必要が無いのであればなおさらです:

X-Rayから既存のシナリオをエクスポート

既存の検証をスクロールして、中から要件に合うものを探す

Fig349

要件に合致する検証を選択し、「Action」メニューから「export」を選択します。

► 必要に応じてシナリオを展開・編集する

Fig350

'.yml'ファイルを任意の適切なテキストエディタで開く

Fig351`.yml`ファイルを必要なワークロードを反映したものに編集します。

既存のワークロードのシナリオを編集するときには`name`と`display_name`の値が全て他にはないものになっていなければ`.yml`ファイルのインポートは成功しません。そうでなければ重複した名前があると指摘され、ファイルはインポートされません。インポートする際に再度ファイルをパッケージ化するということも必要ありません。

► 新しいシナリオのインポート

新しい、カスタムされたシナリオをインポートするのは`Add Custom Scenario`をメニューから選択し、今回利用するシナリオのファイルを選択して、`Save`を押すだけのシンプルさです:

Fig352

Fig353

► 新しいシナリオを動作させる

シナリオのインポート手順の中で、シナリオが検出され、リストに加えられます。ベンチマークテストは他のすべてのテストと同様にこうしたカスタムシナリオについても動作させることができるようになります。

Fig354

► カスタムシナリオの削除

シナリオを削除したいという場合には、単にそれをリストから選んで、`Actions`の下にある`Delete`を選択すれば良いです。

Fig355

次にやることは?

X-Ray 2.2は誰もが手にできるようになっており、製品のバイナリは以下のNutanixポータルのURLから入手できます:

► QCOW2 (AHV) - http://download.nutanix.com/x-ray/2.2.0/xray-2.2.qcow2

► OVA (ESXi) - http://download.nutanix.com/x-ray/2.2.0/xray-2.2.ova

もしもX-Rayが初めてなのであれば、www.nutanix.com/xrayのNutanix登録ページから事前登録が必要です。これを終えることで上のURLからダウンロードができるようになります。

関連のX-Rayの幾つかのブログを読む時間を作ったり、X-Rayのコミュニティフォーラムにもご参加下さい。

X-Ray 2.2 のドキュメントについては次のURLで探すことができます。 https://portal.nutanix.com/#/page/docs/details?targetId=X-Ray-Guide-v22:X-Ray-Guide-v22

Nutanix X-Ray 2.2 Demo: Bring Your Own Workloads!
YouTube: Nutanix X-Ray 2.2 Demo: Bring Your Own Workloads!

© 2017 Nutanix, Inc. All rights reserved. Nutanix and the Nutanix logo are registered trademarks or trademarks of Nutanix, Inc. in the United States and other countries. All other brand names mentioned herein are for identification purposes only and may be the trademarks of their respective holder(s).

記事担当者: マーケティング本部 三好哲生 (@Networld_NTNX

Ntc2017_2

翻訳時点(12月25日)では最新の記事なのですが、色々とスケジュールの具合で公開が随分遅れてしまいます。もしかすると2.3が出ていたり・・・?なんてことも考えてしまうほどX-Rayは頻繁にアップグレードされています。その大きな理由はこれまでX-RayはNutanixが用意したシナリオ以外での検証をサポートしていなかったから、という点もあると考えています。

今回ワークロード(FIO)の編集とワークフロー(.yml)の編集ができるようになったことで、様々なユーザーが工夫をこらしたシナリオがネット上にも多く公開されることになるのではと考えています。こうしたカスタムシナリオをまとめていくようなページも作っていきたいと思いますので、面白いものを見つけた!もしくは作ったぞ!という方は是非ネットワールドのNutanix Twitter経由や営業経由でも構いませんのでお知らせ下さい!