株式会社ネットワールドのエンジニアがお届けする技術情報ブログです。
各製品のエキスパートたちが旬なトピックをご紹介します。

ONTAP8.3降臨編 これであなたも!ONTAPシミュレーターマスターだだだっ!!④

皆さんこんにちは

毎度おなじみNetAppチームの和田です。

 

このシリーズもとうとう4回目です。

先週はずっと外出していたため記事のストックがない!という状況に陥って

私も相当焦りましたが、なんとか記事のストックを回復できました。 

 

一応手順書という形ではこの記事の内容はwordのドキュメントにはなっているのですが、

Blogの記事にするとなるとまた別の何かが必要だということに気づきました。

 

ずっと記事を書き続けているEMCチームの石塚さんはすごいと思います。。 

 

ではでは、早速ですが随時更新されている目次でございます。

 

目次(カッコカリ)

ONTAPシミュレータの入手とVMデータストアへの展開編

シミュレータ起動前の下ごしらえ編

初期セットアップ編←前回のテーマ

・ディスク本数/容量を増やしてみましょう編←今回のテーマ

SVMも作っちゃいます?編

・BRODECAST DOMAIN編

 

ディスク本数や容量を増やす手順は海外のBlogを調べると見つかるのですが、

せっかくですし日本語で全部ひっくるめてまとめた記事を書いてみましょう!というのが

8.3降臨編だだだっ!のコンセプトだったりします。

前回の記事ではイニシャライズをかけて終わりました。

イニシャライズが終わるとNode Setupが始まったところで止まっているはずです。

 

28

そのままyを入力してNode Setupを続けますが、一度イニシャライズをかけて

Node Setupを実行することになるので、今回入力する値は適当で大丈夫です。

 

ただ、管理用に使うPortはe0c, e0dを選んでください。

シミュレータではe0a, e0bがCluster Interconnectになります。

 

29

 

login:admin でログインができます。パスワードは不要です。

 

31

 

ディスクの容量と本数を増やしてみましょう。

 

この操作はSystemShellで実行します。

ClusterShellと違いgrepなどなどSystemShellでは使えますので、

UNIX系OSに親しんだ方なら縦横無尽に楽しめるかと思います。

 

ログファイルから特定の文字列を含むメッセージを見つけるのも

SystemShellでは一瞬です。

 

あまり調子に乗って遊びすぎると壊れるので注意してくださいね。。

 

シミュレータですし逆にどこまでファイルを消したり書き換えたりするときちんと動作しなくなるか

チキンレースするのも面白そうです

 

 

 

さて、SystemShellを使うには少し準備が必要です。

::>security login password -username diag

と入力し、diagユーザーのパスワードを設定します。

二回入力を求められます。

 

33

 

次に

::>security login unlock -username diag

と入力し、diagユーザーをアンロックします。

 

::>set diag -confirmations off

::*>systemshell

login: diag

password:(先ほど設定したdiagユーザーのパスワード)

 

35

ね?簡単でしょ?

 

SystemShellでの操作の流れは

①/sim/dev/,disks以下の"Shelf:DiskShelf14"以外のファイルを削除

②vsim_makedisksコマンドでお好みの仮想ディスクを作成

③SystemShellを抜けて再度イニシャライズ

という手順となります。

 

①の手順では以下のコマンドを流し込みましょう

cd /sim/dev/,disks

sudo rm v0*

sudo rm v1*

sudo rm ,reservations

 

37
最後にls コマンドを実行して/sim/dev/,disks内がShelf:DiskShelf14だけになっていることを確認してください。

 

次に②の手順です。

sudo vsim_makedisks -n 14 -t 36 -a 0

と入力すると、タイプが"36"のディスクが14本、シェルフ0に追加されます。

 

こちらのディスクのタイプについてですが、シミュレータの仮想ディスクのうち

一番容量が大きいSATAディスクに対応するものが"36"でして他にもSSDの仮想ディスクや

SASディスク等も他の番号を指定すると作成できます。

 

-a の後の数字は最大3まで指定できます。

 

ちなみに_は"シフト" + "-"で入力できます。英字キーボード配列です。

意外とハマりポイントです。

 

コマンドを実行するとこんな感じに・・・

 

38

 

実際性能差が反映されているかは不明ですが、SystemShellでいろいろ漁っていると

仮想ディスクのテンプレートが記載されているコンフィグファイルが見つかるので

お時間がある方はぜひぜひ探して"オールフラッシュONTAPシミュレータ"を作ってみましょう!

 

あとはexitでSystemShellを抜けてブートメニューに入り4を入力し再びイニシャライズです。

Node Setupが表示されるまで待ちましょう・・・