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仮想環境をバッチリ管理!仮想化専用ストレージTintriとは

前回から、だいぶ時間が空いてしまいましたがTintri第2稿目です!

 

今回は、Tintriの基本機能についてご紹介したいと思います。

 

Tintriは「"仮想化専用ストレージ"です。」とご説明させていただきましたが、どういうことなのか見ていきましょう。

 

「IOPSがすごくて、仮想環境の可視化もすごくて、GUIがもうほんとにすごくてぇ、、、」は、前回ご紹介した部分ですが、今回は具体的に見ていきたいと思います!

 

まず、IOPSです。

一番下のモデルT820でも30000IOPS(R:W=5:5)の性能です。

T850というモデルだと50000IOPS、T880では80000IOPSとなります。

そもそも一般的なHDDではどのくらいのIOPS性能が出せるのか見てみましょう。

HDD1本辺りのIOPSはSATASASの差はありますが、おおよそ100~300くらいです。

ではなぜ、TintriはこれほどのIOPS性能を出せるのか?

それはTintriがSSD搭載のハイブリッドモデルであり、かつIOの99%以上をSSDから返すというTintriのインテリジェントな仕組みを持っているからです。

 

次に仮想環境の可視化についてですが…

まず、一般的なストレージを考えてみましょう。

一般的なストレージですと、管理の対象把握までVolumeLUNの単位になります。

つまり、下の図1のようなイメージになります。

 

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(図1)

1つのVolumeやLUNの上で複数台の仮想マシンが稼動しストレージ側からは仮想マシン1台1台の状況が分からないということですね。

この状態で、特定の仮想マシンが突発的なIO要求を出したとすると、ストレージ側からはどの仮想マシンが問題を引き起こしているか特定が難しいです。

考えられる問題点は、ストレージ(Volume、LUN)のパフォーマンス低下、ネットワークの遅延、仮想マシン・ホストの問題の3点になりますが…

切り分け作業は、かなりの工数が必要となります。(うーん、困った。)

 

そのお悩み、Tintriで解決しませんか!?!?

Tintriは自分のVMwareとの相性が非常によく、自分のおなかの中にいる仮想マシンを把握しています。

(Tintriの開発エンジニアはもともとVMwareでESXの開発に携わっていたメンバーです。)

仕組みとしてはvCenterから情報を取ってきております。また、ネットワーク遅延についてもpingで遅延時間の確認を取っています。

 また、仮想マシンのパフォーマンスに何らかの不具合が発生したときには、瞬時に一次切り分けができることも魅力の1つです。

 

今回の記事では、特に”Latency ms”について確認してみましょう。

 

まず、図2をご確認ください。

これが、Tintriのダッシュボード画面となります。

 

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(図2)

 

ダッシュボード画面で確認できるのは、Tintri全体としてのパフォーマンス情報(”IOPS”,”Throughput”,”Latency”,”Flash hit ratio”)と

Tintriのリソース使用状況(”Performance reserves”,”Physical space”)です。

 

ここでは、ある仮想マシンが重いことを想定してみましょう。

 

仮想マシンが重いことに気づいたユーザーが管理者に問い合わせをしてきます。

仮想マシンが重いけどどうにかならない?)

そんな時には、図3の赤枠で囲った部分”Serch VM”をクリックしてください。

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(図3)

そうすると、図4のようにTintriをデータストアとしている仮想マシンが一覧で表示されます。

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(図4)

 

そして、お気づきかと思いますが”Latency ms”の所に棒グラフがありますね。

マウスオーバーしてみましょう。

すると…図5のように”Latency ms”の詳細情報が出てきます。

 

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(図5)

 

少し見づらいので拡大してみると…

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(図6) 

なるほど、”Latency ms”の中身について詳細な情報が見られるわけですね!

"Latency ms"の中身として"Host”,”Network”,”Storage”(“Contention”,”Flash”,”Disk”)が確認できます。

 

実際のトラブルに見舞われた時、この機能は非常に便利です。

簡単にご説明しますとStorage=TintriNetwork=ネットワークHost=仮想マシン・ホストということです。

Storage部分についてはさらに細かく、Contention,Flash,Diskについて確認できます。Contentionはひとまずおきましょう。

まず、FlashSSD、DiskはHDDで発生している遅延になります。

そして、気になるContentionですが、こちらはリソースの競合によって発生する遅延となります。

仮想マシンが大量に稼動している際にTintriのSSDのバスがいっぱいになり渋滞が発生してしまいます。

これが、Contentionです。

SSD自体の応答遅延ではなく、SSDにたどり着くための道路が混んでいるために起こる遅延ということですね!!

 

実際には、まだまだTintriならではの嬉しい・美味しい・楽しい機能があるんですが…

本記事では一旦ここまでにしましょう。

 最後にお知らせです。

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記事担当者:山元