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バルセロナより: VMworld EMEA 2014 Day 1

みなさん、こんにちは。今回は現在行われているVMworld EMEA 2014の様子をバルセロナからお届けいたします。

バルセロナについて

バルセロナという場所は御存知の通りスペインの地中海に面した都市で、スペインでは2番めに大きな都市です。カタルーニャ地方という場所で、スペインとはちょっと文化や言葉も異なるようです。私は昨年に引き続き2度目のスペインですが、バルセロナといえば超有名な建築家ガウディです。サクラダファミリアやグエル公園といった有名な観光地がまちなかにそのまま残っているとてもヨーロッパらしい街です。気候は地中海性気候で、非常に暖かく、この時期は気温が下がっているのですが、日中は半袖で十分です。夜は海風もあるので少し寒いと感じることもあるので薄手の羽織があるといいでしょう。

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写真は会場を外から。さて、VMworldの様子をお伝えしていきます。まずは昨日行われたGeneral Sessionよりサンフランシスコとの差分をお伝えします。

General Session Day 1

サンフランシスコではCMOのMatrock Robinさんがスタートを切りましたが、さすがにここはEMEA、EMEAのCorporate Senior Vice PresidentのMaurizio Carli氏がホストを務めます。バルセロナのサクラダファミリアやグエル公園などの画像を見せながら、この都市は(VMwareが起こしたのと同様に)ガウディによって非常に革命的な都市ですという導入で始まります。

バトンはCEOのPat Gelsinger氏へ。サンフランシスコと異なっているのはEMEAの顧客を中心に説明されていたことです。デンマークに本社を置くレゴ、スイスとフランスにまたがる素粒子加速器とその研究機関であるCERN(私自身が大学でその手の研究をしていましたので、意味もなく興奮しました・笑)が紹介されます。レンタカーのHertzはVMware Horizonのかなり初期の段階からの導入カスタマーですが、こちらからはSenior IT Analystが2名会場でスポットライトを浴びて紹介されました。続いてアブダビで最先端医療を提供する病院スタートアップ(!)のCleverland Clinicでは、飛行機の中でPat氏と居合わせたことがあるというこぼれ話も登場。病院スタートアップというビジネスを牽引する情熱が伝わってきます。

新アナウンス

サンフランシスコでは近日となっていたvRealize Air AutomationとvRealize Air Complianceがリリースされます。Airという名前が入っているとおり、vRealize Automation(旧 vCloud Automation Center)とvRealize Compliance(旧vCenter Configration Manager)をvCloud Airからサービスとして提供するものです。

私は、VMwareが自分自身で提供するサービスの名前をvCloud Hybrid ServiceからvCloud Airに名前を変えたのはこのようなSaaSを多く提供していくという意志の現れだと思っていますが、その動きが出てきています。(改名したのは略称のvCHSが英語で聞くとvCheeseに聞こえるから、なんていう噂も出ていましたが・・・)

続いてvRealize Operations 6.0とvRealize Code Streamがアナウンスされました。Operationsは皆さんがよくご存知のvSOMのアレですが、今回かなりすごいです。詳しくは本日のGeneral Sessionだと思いますので、もうしばらくお待ちください。Code Streamは開発者とITをつなぐツールとのことです。

続いてEVOです。今回はHP社がEVOのOEMパートナーに追加されました。やはりいちばん大きなサーバーベンダーですので皆さん待ち望んでいたのでしょうか? 今回HPとHDSが加わり、EVOパートナーは全部で8社になりました。

VMware Integrated Openstack(VIO)についてもサンフランシスコでベータが発表されましたが、CSC社がパートナーとして取り組みを開始したというアナウンスがなされます。

NSXからはPaloAlto Networks社との取り組みがアナウンスされます。なんと、vCloud AirでPaloalto社のファイヤウォールを提供開始するそうです。マイクロセグメンテーションを補完するものとして、NSXのプレゼンテーションには毎回のように登場するPaloAltoですが、その取組みはどんどん進んでいるようです。

EUCからは新しくAppShield、HP、Horizon Flexというキーワードが出てきましたが、詳しくは後のSanjay氏からということでしたので、後ろのほうで。

ここでスピーカーが、スイッチ。vCloud Air担当のBill Father氏に。vCloud AirとEVO RAILの緊密な連携がアナウンスされました。EVO RAILユーザーはvCloud AirのDR機能を利用し、仮想マシンの行き来が可能になるということです。また、vCloud Air自身はドイツに新しいDCを設置したというアナウンスがなされました。

次はEUC担当のSanjay Poonen氏にスイッチ。Horizon FLEXというMirageとFusionとWorkstationとAirWatchの技術をベースとしたBYODの管理ツールです。以前のVMware ACEを彷彿としますが、Mirageの技術が入っているためポリシーのみならず、仮想マシンイメージのレベルでリモートコントロールが可能な次世代ツールのようです。楽しみですね。

AirWatchではサンフランシスコでのSAPとその後すでに発表されたCap Geminiとのアライアンスに加えて、HP社の参画がアナウンスされました。先の2社と異なり、デバイス側でのアライアンスのようです。

まずはサンフランシスコからの差分ということで列挙しましたが、本日のDay 2の内容も同じくサンフランシスコからの差分形式でお伝えしていきます。

Stay Tuned!

おまけ、PernixData社のチーフエバンジェリストのFrank Denneman氏ともお会いして、日本の皆様向けのビデオレターの撮影を行いました。こちらも後日字幕を入れて公開いたします。

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記事担当者: マーケティング本部 三好哲生 (@pernixdata_netw)