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vRealize Operations Manager (v8.2)について語ろう 第一回 vRealize Operations とは

みなさん、こんにちは、ネットワールド 宮城直也です。

 

このシリーズでは、vRealize Operations Manager(以下、vROps)の製品概要、ユースケースに基づいた利用方法、最新版のv8.2アップデート情報など記載します。みなさんのvROpsの知見を深めていただき、今後のご提案・導入の参考になればと思います。

 

vRealize Operations Managerとは

 

 

 

vROpsは、一言で説明すると、「物理/仮想/クラウド インフラストラクチャを問わずアプリケーションからストレージに至るまでを可視化し、インテリジェントな運用管理を実現」するソリューションです。

 

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vRealize Operations Manager ホーム画面

 

 

vRopsの大きな特徴として以下の4点が挙げられます。

 

      1. vSphereなどの監視対象からリソース情報を収集・長期蓄積・分析を実行
      2. 動的しきい値など独自の基準で異常を検知し、専用のダッシュボードから原因調査が可能
      3. サードパーティ製の管理パックを追加することで、サーバー、ストレージ、スイッチなどの物理インフラ、パブリッククラウドなどユーザーのインフラをまるごと管理可能
      4. カスタムダッシュボード、カスタムアラートなどユーザー環境に沿った柔軟なカスタマイズ性

 

 

 

 

 

 

1.リソース情報の取得・蓄積・分析と最適なリソース運用

 

 

 

vROpsはvSphereなどの監視対象から、デフォルトで5分(最短1分)おきにデータを収集し、内部データベースに最大120か月蓄積します。

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vRealize Operations Managerのデータ収集イメージ

 

vROpsはこのように収集したデータを分析し、ESXiホストのCPU/メモリ使用量などリソースを予測したり、リソース使用状況に応じた仮想マシンの過剰なリソース割り当てを検知したりすることが可能です。

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ESXiホストのリソース予測

 

 

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再利用可能な仮想マシン一覧

 

また、仮想サーバーの追加などシナリオを作成し、現環境にどの程度影響があるのか計算することができます。パブリッククラウドを導入しているユーザー様には、パブリッククラウドに移行した場合の費用も計算することが可能です。

 

 

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パブリッククラウド利用時のコスト

 

 

 

 

 

2.動的しきい値など独自の基準で異常を検知し、専用のダッシュボードから原因調査が可能

 

 

 

vROpsには vCenter Serverとは異なる独自の検知機能が備わっています。vROpsでは、データを長期的に保存することが可能なため、過去のデータに基づいて、仮想マシンやホストの一時的な負荷が周期的な動作なのか、異常な動作なのか判断することが可能です。

Pic006_2メモリ使用率の動的しきい値(グレー部分がしきい値範囲)

 

 

「VMのトラブルシューティング」ダッシュボードでは、仮想マシンのリソースの使用量や他仮想マシンとのリソース競合などに加え、アクティブアラート、ディスクが保存されているストレージ、稼働しているホストのステータスなどを一つの画面で表示します。Pic007_2

VMのトラブルシューティング

また、ダッシュボードから仮想マシンや、ホストをクリックすると、リソースの使用状況や発生しているアラートを一覧にしたダッシュボードが表示されます。

 

 

Pic008_2ホストの専用ダッシュボード

 

 

この画面では様々なタブが用意されており、【環境】タブではどのホストでどの仮想マシンが動いているかストレージは何を使っているかなどオブジェクト同士の相関図が表示されます。ある仮想マシンでCPUの高負荷が発生した場合、このダッシュボードからホストへの影響、およびホスト配下の仮想マシンへの影響を瞬時に確認することができます。

 

 

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ホストと他オブジェクトの相関図

 

 

3.サードパーティとの連携

 

vROpsはパブリッククラウドと連携し、現在の利用状況やオンプレ環境の移行計画を練ることもできます。また、サードパーティから提供されている管理パックを追加することで、物理サーバー、ストレージ、スイッチなどのハードウェア機器の監視が可能になります。

 

 

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AWSとの連携

 

 

4.vROpsのカスタマイズ

 

 

vROpsには標準でvCenterとは異なる独自のダッシュボードやアラート機能が備わっていますが、ユーザー様の運用に合わせてこれらを自由にカスタマイズすることができます。

運用を続けるにつれ使用頻度の高いダッシュボードと、そうではないダッシュボードに分かれることは多々ありますので、これらをひとまとめにしてホーム画面にまとめることができます。

アラートに関しては、特定の仮想マシンがダウンした場合に発報するなど独自のアラートを作成することができます。

 

 

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ダッシュボードのカスタマイズ画面

 

いかがでしたでしょうか。

vCenter Serverとよく比較されることが多いのですが、vCenter Serverがもつ運用・監視機能をさらに拡張したソリューションであることをご理解いただけるかと思います。

次回はvROpsの具体的なユースケースについてご紹介していく予定です。

 

では、次回をお楽しみに。

 

製品公式ドキュメント

https://docs.vmware.com/jp/vRealize-Operations-Manager/index.html