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なぜ私がVSANを大好きなのか!

本日、当社からVSANについてのプレスリリースが出ましたのでこちらの記事の翻訳を投稿します。

本ブログエントリーはPernixData社のテクノロジーエバンジェリストであるFrank Denneman氏のブログの翻訳版です。

本記事の原文はWhy I love VSAN!で閲覧可能です。
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VSANについてのたくさんの質問がきています。PernixData FVPとどのような関係にあるのか?PernixDataはうけるとしたらどんな影響をうけるか?と言った具合です。

私の意見はVSANの登場が、単一ストレージの設計からアーキテクチャが進化つつあるということを裏付けたということです。ストレージアレイから脱却するということは、ストレージのパフォーマンスとキャパシティを仮想インフラに対して別々に提供しようとしているということになります。もう一つの言い方をすれば、仮想インフラに対して別々の方法でストレージサービスを提供する方法が出てきたという事にもなります。現在の設計のパラダイムを多くの人々が見直しを始めているということを喜ばしく思います。これが私がVSANのことを大好きな理由です。以下ではそれぞれのプロダクトが提供するソリューションの類似点と異なる点を解説していきます。

類似点

VSANはデザインの面からPernixDataとよく似ています。コンピューティングのレイヤにおいてスケールアウト型のソリューションを提供します。PernixData FVPもVSANも最適な場所すなわち、ハイパーバイザーのカーネルレベルで動作しています。それぞれのソリューションはカーネルクラスタのレベルで完全にスケールアウトできるソリューションであり、管理の手間を増やすことなく、運用をシンプルに保つことが出来ます。

ストレージのパフォーマンスの完全なスケールアウト

スケールアウトは本来行われるべきレイヤで行われるべきです、つまりコンピューティングのレイヤです。新しいワークロードが入ってきた際に、設計者はCPU、メモリなどのコンピューティングリソースのプールであるコンピューティングレイヤに注目し、必要に応じて拡張します。この際に見落としがちなポイントがストレージのパフォーマンスです。FVPのような高速化プラットフォームの採用が多く進んでいることをみると、環境の設計の段階でストレージのパフォーマンスはコンピューティングレイヤの一部として統合するべきであるということは明らかです。今日まで、必要なパフォーマンスを提供出来るだけのキャパシティを購入することだけが、ストレージのスケールアウトだと考えられてきました。フラッシュメモリの能力を組み込んだクラスターソリューションを利用することで、これを適切な処理で、適切な場所で代替できるようになってきています。ストレージアレイは本来それが設計された用途、すなわちデータを蓄積し、様々なレプリケーションやスナップショットなどのデータサービスを提供するという点で、その後も使い続けていくことが可能です。

Fig26

それぞれのソリューションの違うところ

VSANがFVPに直接の影響を与えないという理由はVSANが仮想マシンを格納する永続的なデータ格納のレイヤを提供することです。VSANを利用する場合には強制的に現在利用しているストレージアレイから仮想マシンを移すか、新しいデータストアとして新しい仮想マシンを配置するかのいずれかになります。

Fig27

FVPは永続的なストレージのレイヤを作成することはしません。また、現在の仮想マシンやストレージアレイにすでに作成されていた新しい仮想マシンの設定を変更する必要もありません。

FVPはストレージアレイに対するキャパシティの要求からパフォーマンスの要求を分離します。これは要求されるパフォーマンスのレイヤまでのパス(アプリケーションからフラッシュリソースまで)が短いということであり、それよりも更に長いストレージレイヤへのパスに対して透過的に導入ができるということです。

FVPはサーバ内のフラッシュを活用し、クラスタサービス化することで、コンピューティングレイヤにすでにあるアプリケーションにストレージのパフォーマンスを提供します。

記事担当者: マーケティング本部 三好哲生 (@pernixdata_netw)