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【Zenith Live 2026】基調講演まとめ Day2 (現地レポート)

皆様こんにちは!ネットワールド Zscaler 担当の小島です。

現在、ラスベガスのFontainebleauホテルで開催されているZscaler最大の年次イベント「Zenith Live 2026」に参加しています。

今回は、Day2 基調講演で、 CPOのAdam Gellen氏とCSOのDeepen Desai氏らが語った、「Zscalerの最新イノベーションの紹介」、「AI時代に企業が取るべきセキュリティ戦略」のテーマからポイントをピックアップし、現地からレポートします。

Zenith Live 2026 Day-2 基調講演

その他の現地レポートは以下をご参照ください。

 

Zenith Live 2026 現地レポートシリーズ
【Zenith Live 2026】基調講演まとめ|AIエージェント時代のゼロトラスト戦略 - ネットワールド らぼ 

【Zenith Live 2026】基調講演まとめ Day-2 (現地レポート) - ネットワールド らぼ(本記事)

【Zenith Live 2026】セッションレポート|AIエージェント時代に不可欠なゼロトラスト実装と「AI Broker」 - ネットワールド らぼ

【Zenith Live 2026】全体まとめ (現地レポート) - ネットワールド らぼ

 

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本書の記載内容には最善の注意を払っておりますが、正確性・完全性を保証するものではありません。
各サービスのリリース時期につきましては当記事では触れておりません。
最新の情報については、Zscaler社の公式情報をご確認ください。

基調講演の各テーマ

①Zscalerの最新イノベーションの紹介

Zscalerの核となるビジョンは、従業員、アプリケーション、そしてAIエージェントといった、あらゆる「エンティティ」を、従来のネットワーク接続モデルよりも「高速に、シンプルに、動的に、そして何よりも安全に」接続することです。この壮大なビジョンを実現するため、Zscalerは革新的なソリューションを発表しました。

②AI時代に企業が取るべきセキュリティ戦略

AIの能力は、サイバー攻撃の手法を劇的に進化させています。講演で特に強調されたのは、3つの主要な脅威でした。また、AIによる脅威は、もはや遠い未来の話ではありません。悪意あるAIモデルの登場は「いつか」ではなく「いつ」の問題であり、今すぐ行動を起こす必要があります。今回の講演内容から、今後3〜6ヶ月で取り組むべき6つの戦略を提言しました。

各テーマのご紹介

それでは、ここから各テーマについてポイントを整理しながらご紹介いたします。

①Zscalerの最新イノベーションの紹介

CPOのAdam Gellen氏が登壇。
紹介された最新イノベーションをいくつかピックアップし紹介していきます。

1.  ZAgentフレームワーク:
自律的なSASEの基盤となる新しい「ZAgentフレームワーク」が発表されました。自律的なセキュリティ運用を可能にするAIエージェントの基盤です。将来的には、AIがポリシー管理やインシデント対応を自動で行い、セキュリティ担当者の負担を大幅に軽減します。

ZAgentフレームワーク

ZAgentフレームワークの具体例として紹介されたのは以下です。

・ZDXエージェント:
ユーザーが直面するパフォーマンス問題(アプリケーション、ネットワーク、デバイスの問題など)を迅速に特定し、切り分けることで、問題解決の時間を短縮するように設計されています。例えば、ネットワーク遅延と思われた問題が、実はローカルPCのCPUリソース枯渇が原因だった、といった根本原因を特定し、修復アクションを提案します。

ZDXエージェントによるISPパフォーマンス問題の自動原因分析

ZDXエージェントによるCPU枯渇の根本原因分析と修復

・ZPAエージェント:
「全ユーザーのアプリ利用タイプをグラフ化して」といった自然言語での問いかけに応じ、データ分析や可視化を行います。これにより、複雑なアクセス関係を直感的に把握し、ゼロトラストポリシーの最適化を支援します。
管理者が対話形式で質問することで、アプリケーションのアクセスパターンやそれを管理するポリシーについての洞察をインタラクティブに引き出せるようになります。

データインサイトのためのAI搭載ZPAエージェント

2.  Health360:
Zscalerの利用環境全体を一目で把握できる新しいダッシュボードが発表されました。この新しいダッシュボードから潜在的なセキュリティリスクやパフォーマンス低下の兆候を検知し、プロアクティブな推奨事項を提供します。

Health360

具体的には以下の特徴があります。
・環境の健全性スコアや「コネクタとエッジの健全性」「サービス健全性」「最近のインシデント」などをまとめて確認できます。
・ベストプラクティス評価や「冗長トンネル設定」などの改善ポイントを提示し、運用の最適化を支援します。
・ZCC、アプリケーションコネクタ、トンネルなど、Zscaler インフラ全体を俯瞰できる統合ビューを提供します。
「Health360」は、単なる監視ツールではなく、環境の健全性を評価し、改善策を提示し、価値を証明できる統合プラットフォームとして位置づけられています。

Health360ダッシュボード

3. ゼロトラストブラウザExtension:
スクリーンショットの防止、デバイスのセキュリティ状態チェックといった機能により、情報漏洩のリスクを低減します。これにより、多様な働き方(リモートワーク、BYODなど)を安全に実現し、従業員の生産性を高めることができます。

ゼロトラストブラウザExtension

例えば、ローカルの Windowsファイアウォールが無効になっているためにデバイスポスチャチェックに失敗した場合の条件付きアクセスポリシーの適用方法を実演しました。

デバイスポスチャチェックに基づいてアクセスを拒否するデモ

4. 新しいZscaler Client Connector:
シンプルで高速、より直感的なインターフェースとバックエンドの技術的改善を通じて、エンドユーザーのエクスペリエンスを向上させることを強調しています。ノートPC とスマートフォンでの新しい Client ConnectorのUIが紹介されており、「一目でわかるステータス」「統一トンネル」「カスタムブランディング」などの新機能がハイライトされています。

新しいZscaler Client Connector

5. Zero Trust Gateway:
Zscalerが管理するゲートウェイサービスで、設定や管理の手間を削減します。Egress(内から外)、Ingress(外から内)、East-West(横方向)のすべての通信フローを保護し、マルチクラウド環境全体で一貫した脅威対策およびデータ保護を実現します。

Zero Trust Gateway

②AI時代に企業が取るべきセキュリティ戦略

CSOのDeepen Desai氏が登壇。

AIの能力は、サイバー攻撃の手法を劇的に進化させています。
講演で特に強調されたのは、以下の3つの主要な脅威です。

1.  フロンティアAIによる自動化された多段階攻撃:
AIは、人間の介入なしに、企業のシステムに存在する複数の脆弱性を発見し、それらを連鎖させて複雑な攻撃を自動で実行できるようになりました。攻撃が機械の速度で、かつてない規模と精度で行われることを示唆しています。

2. AIを利用したソーシャルエンジニアリング攻撃:
AIは、フィッシングメールの作成、音声の模倣、偽のウェブサイト生成など、人間を騙すためのコンテンツを驚くほどリアルに、かつ大量に生成できます。これにより、従業員が騙されやすくなり、企業のセキュリティが内部から脅かされるリスクが高まります。

3. サプライチェーン攻撃の高度化:
ソフトウェアのサプライチェーンやオープンソースライブラリの脆弱性を狙う攻撃は以前から存在しますが、AIの活用により、攻撃者はサプライチェーンの弱点をより効率的に特定し、広範囲に被害を及ぼすことが可能になります。
これらの脅威は、従来の境界型セキュリティモデルでは対応が困難であり、企業は根本的に異なるアプローチを必要としています。

AI時代の防御策:Zscalerの包括的セキュリティ戦略

Zscalerは、これらの高度なAI攻撃に対抗するため、以下の包括的なセキュリティ戦略を提唱しています。

1. ゼロトラストSASEによる「どこからでも安全なアクセス」:
「決して信頼せず、常に検証する」というゼロトラストの原則に基づき、ネットワークとセキュリティ機能をクラウド上で統合したSASE(Secure Access Service Edge)が不可欠です。そして全ての通信(TLS)の徹底的な検査を通じて、悪意のあるファイルやコードがシステムに侵入するのを阻止します。

2. 攻撃対象領域の徹底的な削減:企業がインターネットに公開している資産(サーバー、アプリケーションなど)をZscalerのゼロトラストアクセス(ZPA)の背後に隠すことで、攻撃者がターゲットを見つけられないようにします。

3. ラテラルムーブメントの排除:万が一、攻撃者がシステムの一部に侵入してしまっても、被害が企業全体に広がるのを防ぎます。ユーザーやアプリケーション間の厳格なセグメンテーション(マイクロセグメンテーション)や、攻撃者を欺く「デコイ技術」が有効です。


上記に加えて、Zscalerは、このデータセキュリティの課題に対し、Agentic SecOpsの話を展開します。


AI による攻撃の高速化に対抗するには、手動で対応するのではなく、機械の速度で対応する必要があると強調しました。
そのための構想としてAIを活用して脅威の検知と対応を自動化するソリューションが発表されました。

AIを活用したデータセキュリティで「重要な情報の保護」

1. Agentic SOC
Agentic SOCは、AIエージェントを活用してセキュリティ運用を自動化・強化するソリューションです。複数の専門的なAIエージェントが連携し、機械の速度で脅威の検出、分析、対応を行います。
インシデントの優先順位付け、攻撃経路の可視化、そして資産の隔離や悪意のある指標のブロックといったクローズドループな修復を可能にすることで、セキュリティアナリストの負担を大幅に軽減し、組織のセキュリティ体制を効率的かつ強力に強化することを目指しています。


ZscalerのAgentic SOCダッシュボードを提示し、AI エージェントが 140 万件以上のアトミックアラートを相関させて 1,584 件の優先順位付けされたインシデントに統合し、アラートの量を99.88%削減してアナリストの負担を軽減することを示しています。

 

CXOが今すぐ実践すべき6つの戦略

ZscalerはAI時代を安全に乗り切るために、今後3〜6ヶ月で実践すべき6つの戦略を推奨しています。

1.  攻撃対象領域を徹底的に縮小する:
ゼロトラストのベストプラクティスを実装し、外部に露出している資産を最小限に抑えます。
2.  セグメンテーションとディセプションで被害を局所化する:
被害を最小限に抑えるため、マイクロセグメンテーションと欺瞞技術の導入を優先します。
3.  AI資産のリスクを管理する:
AIモデルやデータなど、企業にとって最も重要なAI関連資産を特定し、優先的に保護します。
4.  AIで脆弱性を発見し、AIで修正する:
AIを活用した露出管理ソリューションを導入し、攻撃者がAIで脆弱性を悪用する前に、自社もAIを使って脆弱性を発見・修正するサイクルを高速化します。
5.  機械の速度でインシデントに対応する:
エージェント型SOCや継続的なレッドチーム演習を通じて、インシデント対応を自動化・高速化します。
6.  継続的な改善と学習のサイクルを回す:
AIの進化は止まらないため、セキュリティ戦略も常に進化させ、学習し続けることが重要です。


まとめ

Zscalerは、AI時代の新たな脅威に対し、AIを活用した最新イノベーションとゼロトラストSASEで、安全かつ効率的なビジネス環境を提供しています。
巧妙化するサイバー攻撃には、多層防御とAIによるデータセキュリティで対抗し、セキュリティ運用の自動化と高速化を実現することが求められていると感じました。

 

それでは、また!