アクセスランキング

フォトアルバム
お問い合わせ先
ネットワールド ブログ運営事務局
blog.doc-info@networld.co.jp

« VMware NSXの営業向け資格を取得しましょう! (VSP-NV) | メイン | データベースのワークロードの特性とそのストレージアーキテクチャへの影響 - part 1 »

2014/09/29

安い?速い?スケールアウト?「ScaleIO」

EMC担当の石塚です。 
近々、EMCコミュニティネットワークのスレッドで、Mr.ChadのVirtualGeekが日本語翻訳されて掲載されるかも、とお話を聞きました。 Mr.ChadはEMCプリセールスエンジニアのトップの方なのですが、非常に面白い方で色々な企画に体当たりで取り組んでます、しかも当たり前なのかも知れませんが頭の回転も凄い! 特に相手が「自分に何を求めてるか」を感じ取る力が凄い!と勝手に思っております。 彼のようなエンジニア(上位の方にも関わらずきっちり“エンジニア”なんですよね)になりたいです。 ちなみにMr.ChadのVirtualGeekサイトはこちら(http://virtualgeek.typepad.com/)です。 

最近、ストレージを取り巻くニュースには必ずと言って良いほど「Software Defined Storage」と言うキーワードが付いて回ります。
その中でもIAサーバー(コモディティハードウェアと呼ばれることが多くなってますね)にソフトウェアをインストールして、ストレージサービスを提供する製品が多くなっているように感じます。 VMware社もvSphere5.5 update1 からVSANと言う機能をリリースし、このアーキテクチャを実装しました。 

しかしながら、個人的にはこの状況には少し疑問があります。
10年前くらいから同じような概念の製品が出始めていたと思いますが、サーバー間通信がネックになったり、複雑な処理のためにパフォーマンスへの影響が大きくて規模の大きなシステムなどに利用することは考えられませんでした。 そもそもキャッシュ保護(同期)やデータ保護どうすんの?と言う疑問もありましたし。 。 。  しかし、EMC社も他社の後塵を拝することを許すわけも無く、ScaleIO(スケール アイオー)と言う製品をリリースしました。 

ScaleIOはストレージサービスアプリケーションと言うのが的確な表現だと言える製品です。
サポートしているOSは多種多様で、VSANと同じくESXそのものにインストールして利用することもできますし、WindowsにインストールすればWindows用のSDSサービスが提供できます。 もちろん、各種Linuxにも対応しています。 OSそのものがカスタムされていて、ストレージサービスアプリケーションと合体してしまっている他の製品とは少しキャラクタが違います。 

ScaleIOをインストールしたホストはそのままアプリケーションサーバとして稼働することが可能です。
ScaleIO専用サーバを設ける必要が無い、と言うのがポイントです。 しかもスケールアウト前提なのでアプリケーションサーバを追加すれば、そのままストレージサーバも増強されると言うのが基本シナリオになります。 もちろん、CPU/メモリリソースが足りないだけであればIAサーバだけを追加すれば良いでしょうし、ストレージリソースが足りないだけならアプリケーションをインストールせず、ストレージサービスだけを追加することも可能です。 

Scaleio_image

気になる「データの保護」ですが、必ず異なるサーバの異なるディスク間でミラー保護が構成されています。
どこかのディスクが1つ破損してももちろん問題はありませんし、ストレージサーバが1台停止しても、それ以外のサーバで提供が行えます。 また、ストレージのパフォーマンス影響のイベントであるリビルドもメインボリュームに影響無いそれ以外のディスクのみで行うため、影響は殆どありません。 パフォーマンスもScaleIOプロトコルと言う専用の通信方式を実装し、データ管理も独立して行うため、心配したサーバー間通信のオーバーヘッドは最小限に抑えられているそうです。 また、ボリュームごとのIOPS制御(IOPSリミッター)があるので、多種多様なアプリケーションサーバ群でストレージプールを共有するケースでも影響されずにサービスを提供することが可能です。 このアーキテクチャであれば採算がとれるまでスモールスタートし、そのまま超規模を想定しなければならないサービスプロバイダさんや、それに準ずるような大規模情報システム部門の方々には朗報なのでは無いでしょうか? 逆にあまり向かないのかな?と思うのはある程度の規模感で始めてそのまま収まるシステムだったり、定期的なバックアップやレプリケーションを義務化されているシステムだと思います。 それならシンプルに統合ストレージでレプリケーションやスナップショットを実装し、スケールアップで拡張する方が導入コストも管理コストも最小限に収められます。 EMCならVNXeとVNXシリーズの得意なシナリオです。

Scaleio_image2

ScaleIOには未熟な部分もありますが、その方向性は面白いと思います。
最少構成の4台からスタートして、そのまま大規模クラウド(1000台規模)まで成長できると思うと、その価値はまさに無限大ですね! ScaleIOと同じ方向を見ているVMwareのVSANですが、ライセンスがネックになっていたり(サーバ版だと別売りライセンス)、構成注意点(最少3ノードやSSD/Flashドライブが必須)があったりするようです。 現状では最大規模もそこまでではない(最大32ノードまで)とか。

興味が沸いたら是非弊社までご相談下さい!私も是非検証に協力したいと思います!!