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2018/02/16

THE AI参加レポート #2 ~電通様における「AIは顧客体験を変える」とは?~

イベントのレポートは全体で3つのレポートになっています。
基調講演レポート「 AI時代における人間の価値 」https://blogs.networld.co.jp/main/2018/02/post-015f.html


株式会社電通 講演 「AIは「顧客体験」をどう変えるか」https://blogs.networld.co.jp/main/2018/02/the-ai-2ai-067d.html


株式会社サイバーエージェント 講演 「人をAIが接客する世界」https://blogs.networld.co.jp/main/2018/02/the-ai-3ai-44dc.html

「AIは顧客体験を変える」

基調講演の直後の講演は、かの有名な広告代理店の電通が実際に今AIをどう使っているか?という話でした。電通では今社内で25以上のAIを使ったプロジェクトが現在進行形で稼働しているとのこと。50名とありますが、さすがに専任というわけではなく全社横断的に作ったバーチャル組織とのことでした。それらのプロジェクトは「マーケティング」「ビジネス開発」「ワークスタイル」の3つのカテゴリに分けられるそうです。

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 電通さんのビジネスモデルなので、当然最も注力しているところがマーケティング部分になります。そんな電通さんの広告ビジネスも現在のデジタルトランスフォーメーション時代を見据えて変わってきています。IT基盤でいう「Any Device Any Where」が、広告では「Any MediaAny Targetになって来ていると。そうすると当然ターゲットに届けるコンテンツの数が膨大になるため、IT/AIを使えるところには積極的に採用していっているとのことでした。

 

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そういったマーケティングに対するユースケースとして5つ紹介いただきましたが、ここでは2つ紹介したいと思います。1つは行動を予測するというもので、電通さんらしくTV番組の構成要素から視聴率と視聴者層の予測ができるというもの」でした。しかも実際のTV番組を例に予測と結果を公開されていましたが、非常にいい精度ということができるのではないでしょうか?さらっとタレントとか書いていますが、そのタレントが持つ視聴率の大きさみたいなものがわかるだけでも凄いと思うのですが、その他の要素も含めて一番欲しい視聴率までわかるというのは凄いですね。

 

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 逆にシンプルだけど面白いなと思ったのが「メッセージを設計する」、AIコピーライター「AICO」です。これは様々な「キャッチフレーズの“候補“」を大量に生成することができる、コピーライトの作成支援ツールとして利用されているとのことでした。コピーライターの方は「AICO」を利用する以前は必死の思いで100個絞り出したものをさらに絞り込んでブラッシュアップしていく工程だったそうです。「必死の思いで100個絞り出したもの」を作るために、キャッチフレーズを決めるのには、「候補を考えるので2,3日時間をください」だったのが、「AICO」があるとすぐにキャッチフレーズを考えるブレストが開けるわけですね。キャッチフレーズができるまでの0から100までをAIで自動化しているわけではありませんが、時間の大部分を削減して使う時間のほとんどをクリエイティブな時間に割くことができるという意味ではすごく上手なAIの使い方と言えるのではないでしょうか。例としてAIのお題を与えるとこんなキャッチコピーを出してくれるそうです。そのままセミナーのタイトルに使えそうなキャッチコピーがいくつもありますね。

 

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非常に高度なことをやっていると想定される「行動を予測する」、視聴率をずばり予測するSHARESTと、現在のAIでできることで「メッセージを設計する」を支援するAICO、今回の THE AIのコンセプトである「未来ではなく今のAIを話そう」に沿った今のAIができることを鑑みて、電通ではこう使っているという素晴らしい内容だったと思います。0->100までAIをやりたい顧客に対して、部分的な採用でもAIを効果的に使えれば大きなリターンがあることを示せるのも重要なことだと感じさせられたセッションでした。

次回の最終回では、サイバーエージェント様のセッションをレポートしたいと思います。