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2019/04/26

Lenovo ハードウェア管理ソフトウェアXClarityについて (その4)

この記事は、レノボ・エンタープライズ・ソリューションズの小宮様に寄稿いただきました。

全4回にわたりお送りするLenovo XClarity に関するブログの連載ですが、今回は最終回。XClarity Mobile App と XClarity Energy Managerについてご紹介となります。


レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ小宮です。連載続けてきたLenovo XClarityも今回が最終回とあります。最終回はデータセンターの運用をどこまでオペレーション可能なXClarity Mobile Appとデータセンター内の電源管理を行うXClarity Energy Managerをご紹介したいと思います。

 

  1. XClarity Mobile Appとは?

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XClarity Mobile Appはスマートフォンなどのモバイルデバイスから直接XClarity Administratorを起動することで、スマートフォンからLenovoのサーバー機器の管理を行うことができます。以前の記事でスマートフォンにUSB経由でログを収集する機能も紹介させて頂きましたが、こちらも最新バージョンから対応している機能になります。
管理者がデータセンターに行くことなくサーバーの状況を把握、オペレーションができることになりますので、迅速な障害対応なども可能になります。画面はイメージは小さくても操作はほとんど変わらないので、是非XClarityを導入時は是非試してみてはいかがでしょうか。Google PlayやApp Storeからダウンロード可能となっております。

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操作ガイドからの内容になります。スマートフォンからはUSB接続やWifi経由でサーバ―に接続します。XClarityが検出ができるようになれば画面が表示されます。

 

2.XClarity Energy Manager

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XClarity Energy Managerを説明する前に一度XClarityを整理しておきます。

XClarity AdministratorおよびXClarity Proはインフラストラクチャの集中管理を行うものでしたが、今回ご紹介するXClarity Energy Managerはデータセンターの集中型のポリシーベースのシステム電力管理するソフトウェアになります。

具体的にどのようなことを行うのか説明したいと思います。

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XClarity Energy Managerはデバイス毎の電力使用量を測定します。その測定結果をもとにデータセンターのラックごとの電力閾値の最適化などをプランニングを行います。エアフローなども考慮することも可能です。また、継続的な効率化を実現します。省電力ポリシーを定義して最適化できるように、サーバーの電力消費トレンドや最適な電源設定も可能です。

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XClarity Energy Managerで消費電力を最適化できます。サーバーの消費電力を温度監視を可視化することで、データセンター全体のリソースを管理できます。起動時、運用時の消費電力コントロール、消費電力の閾値を設定を行うことでラック単位での電力管理ができます。データセンター運用で必要な機能はすべて備えております。

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リソースの可視化に具体的なイメージをこちらの資料で載せておきます。ラック単位でのサーバーの消費電力による色分けや温度変化をグラフで出力ができます。もちろん、これらのトラップをSNMPの情報としてアラートを上げることも可能です。

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XClarity Energy Managerの主な機能をこちらにまとめておきます。XClarity Energy Managerを導入する前に一度確認して頂けると幸いです。

 

XClarityに関する説明はここまでとなります。

最後に一点だけ追加情報をご連絡いたします。

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XClarity CommunityというXClarityに関する最新情報およびQ&Aが行われているサイトがあります。こちらも合わせてご活用下さい

https://forums.lenovo.com/t5/Lenovo-XClarity/bd-p/xc01_eg

 

4回にわたりXClarityの内容をお伝えいたしました。今後Lenovoの製品はこちらのXClarityをベース管理されるソリューションが増えてきます。是非Lenovoの製品を導入した際には、XClarityの導入を忘れずにお願い致します。

 

今後ともよろしくお願い致します。


4回にわたってお届けした小宮様の連載は今回で終了となりますが、今後も寄稿いただく予定ですので、ご期待ください!

2019/04/18

Lenovo ハードウェア管理ソフトウェアXClarityについて (その3)

この記事は、レノボ・エンタープライズ・ソリューションズの小宮様に寄稿いただきました。

全4回にわたりお送りするLenovo XClarity に関するブログの連載ですが、今回は第3弾として XClarity Integrator についてご紹介となります。


レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ小宮です。本日はLenovoのThinkSystemサーバーを管理するソフトウェアXClarityについての第三弾としてデータセンターの管理プロセスを簡素化と統合管理を行うXClarity Integratorをご紹介します。

 

  1. XClarity Integratorとは?

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XClarity Integratorは様々なエコシステムと連携することによりお客様のインフラ全体を可視化、管理することができます。

すでに、利用中のソフトウェア・ツールのコンソールからLenovoのインフラ全体を管理することができ、外部のアプリケーションともほぼカスタマイズなしで利用できます。傾向の可視化やドメイン間でのイベント、アラート、ログの関連付けの分析や障害トリガーへの対応を自動化することもできます。

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データセンターのプロセスを自動化することに何か意味があるのか?ということですが、インフラ環境のより早いプロビジョニングを行うことで、信頼性の高いサービスを提供するとともに、マニュアル作業を削減します。

簡素化されたITインフラを提供するにあたり、オーケストレーションなどで無駄な時間、手直しなどを排除します。

インフラストラクチャを抽象化することで、テクノロジの採用とアップデートを簡素化します。メンテナンスを簡単にしたり、サービス低下によるインシデントを少なくし、インフラの耐用年数を延長することができるようになります。

 

2.XClarity Integratorとの連携

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XClarity Integratorは様々なプラットフォームと連携します。仮想化のプラットフォームはもちろんのこと、監視ツールなどやITサービス管理ソリューションとの連携も可能です。XClarityと連携することでできる機能もあるため、少しご説明したいと思います。

 

3.XClarity Integrator For Windows Admin Center

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 XClarity Integrator For Windows Admin CenterはWindowsのハイパーコンバージド(AzureStack for HCI)などで利用する管理ツールと連携します。シングルペインでのGUIを提供し、使い慣れたコンソールを使用して、仮想および物理インフラを統合管理できます。

サーバーの情報やインベントリ、消費電力や温度などを見ることができます。

 

4.ThinkAgile XClarity Integrator For Nutanix Prism

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 ThinkAgile XClarity Integrator For Nutanix PrismはNutanixのAHVのハイパーバイザーで動作する仮想アプライアンスベースのXClarityです。Nutanixが動作しているクラスタの監視および表示およびイベント管理を行います。Lenovoサーバーを自動的に検出してIPアドレスなどの情報を手入力せずに管理できます。NutanixのPrismからXClarity Integrator for Nutanixを1クリックで起動できます。

 

5.XClarity Integrator for VMware vCenter

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 XClarity Integrator For VMware vCenterはVMwareのESXiハイパーバイザー上で動作する仮想アプライアンスを展開して利用するXClarityになります。ESXiが動いている物理サーバーを自動的に検出して監視を行います。ファームウェアアップデートについても、こちらのアプライアンスをベースに実行することができます。ローリングアップデートやPPA(Proactive Platform Alert)を利用することで、故障を予知してホストがダウンする前に別ホストに仮想マシンを移行することができるようになり、アプリケーションの停止を防ぐことができます。

 

仮想化環境をLenovoのサーバーで構築する際は是非利用してみてください。

 

次回のブログはXClarity 関連の残りの機能(XClarity Energy Manager / XClarity Mobileなど)をご紹介します。

 

今後ともよろしくお願い致します。


Lenovo 社が提供する XClarity Integrator についてご紹介いただきました。次回はいよいよ最後の第4回となりますので、どうぞご期待ください!

2019/04/11

Lenovo ハードウェア管理ソフトウェアXClarityについて (その2)

この記事は、レノボ・エンタープライズ・ソリューションズの小宮様に寄稿いただきました。

前回より始まりました、Lenovo XClarity に関するブログの連載ですが、今回は第2弾として、Lenovo 社が提供する XClarity Essentialsおよび XClarity Administratorに関するご紹介となります。


レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ小宮です。

本日はLenovoのThinkSystemサーバーを管理するソフトウェアXClarityについての第二弾としてサーバー単体の管理を行うXClarity EssentialsおよびThinkSystem 製品全般よThinkAgile製品の管理を行うXClarity Administratorについてお話したいと思います。

 

  1. XClarity Essentialsとは?

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XClarity Essentialsはサーバー管理ツールのコレクションです。対象はサーバー1台に関しての管理になるので、複数台の集中管理を行う場合はXClarity Administratorをご利用下さい。

管理ツールのコレクションということですが、アーミーナイフのようにナイフであるにも関わらず、ナイフ以外の機能を備えていてキャンプにはこれ一つあれば事が足りる製品です。それがサーバー1台の管理であれば、XClarity Essentialsを利用して頂ければ管理は容易に行えます。ただし、ストレージ製品やネットワーク製品はこちらの製品に対応しておりません。

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XClarity Essentialsは3つのツールが提供されています。
1.XClarity Essentials OneCLI

 OneCLIはWindows/Linux上で稼働するポータブルなコマンドライン ユーティリティでありシステム管理のキーとなるアップデート、インベントリー管理、設定を行うことができるオールインワンのユーティリティです。これを利用してThinkSystemのすべてのファームウェアをリモートから更新可能(ドライバーはローカルのみ)です。もちろん、スクリプトによる自動化ソリューションを作成することもできます。

 

2.XClarity Essentials Bootable Media Creator

 XClarity Essentials Bootable Media Creator(略してBoMC)はオフラインでファームウェアを更新するためのブータブルメディア(ISO、USBメモリー、PXEイメージ)を作成するツールで、作成ツールはWindows/Linuxに対応しており、作成した起動メディアはOSに依存しません。ThinkSystemに加えて既存のSystem xもサポートします。

 

3.XClarity Essentials UpdateXpress

 XClarity Essentials UpdateXpressはOS上からファームウェアやドライバーをアップデートするためのポータブルなGUIツールです。(Windows/Linux対応)
 リモートからのアウトバンドでファームウェアを更新可能になっています。(Windows/Linux/VMware)

 ThinkSystemのすべてのファームウェアをリモートから更新可能です。(ドライバーはローカルのみ)

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XClarity Essentialsについてですが、先ほどThinkSystemのみならず既存のSystem xにも対応していることを記載させて頂きました。それぞれの機能に対応したツールについてはイメージを参照して頂ければと思います。

  1. XClarity Administratorについて

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XClarity Administratorは複雑さを軽減し、レスポンスを迅速化して、LenovoのThinkSystemインフラストラクチャーとThinkAgileソリューションの可用性を向上させるために設計されたエージェント不要の集中管理ソリューションです。ネットワーク上の管理対象システムを自動検出して、リアルタイムにシステムを監視してアラートを送信します。ポリシーに基づいたファームウェア管理やサーバー構成パターンの配布に加えて、OSやハイパーバイザーのデプロイをサポートします。操作性も非常によく優れたUIを持っています。

以下のXClarity Administratorの主な機能と提供する価値について記載致します。

 

XClarity Administrator: 主な機能と価値5_26_2

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直感的なグラフィカル・ユーザー・インターフェイスでダッシュボード型のインターフェイスにより、管理者は迅速に情報を見つけタスクを遂行できます。自動検出とインベントリでLenovoインフラストラクチャーを自動的に検出し、ハードウェアのインベントリ・ステータスを分かりやすく表示します。

ファームウェアの更新とコンプライアンスについて、ポリシーベースのファームウェアアップデートを使用して、ユーザー指定のファームウェアレベルの適合性を調査し、コンプライアンスに基づきファームウェアを迅速に導入することができます。構成パターンに基づいて複数システムのプロビジョニングを迅速に行います。構成パターンは一連の定義済み構成設定も含まれます。事前定義されたUEFI設定は特定のワークロード環境に対して最適なサーバー構成パターンをすぐに使用できます。

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ベアメタル・サーバーの導入をサポートします。システムをより簡単かつ迅速に提供するために、XClarity Administratorは仮想アプライアンス形式で提供されています。ベアメタル・サーバーにオペレーティング・システムまたはハイパーバイザーに簡単に導入できます。初期設定ウィザードで簡単にセットアップ可能です。管理対象もLenovo機器であればエージェントは不要で自動検出可能です。

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XClarity Administratorはハードウェアより詳細情報をXCC(XClarity Controller)・IMM2・CMM2経由で取得します。ラックビュー、シャーシマップなど、カスタマイズした内容でデータセンター内のリソースを表示することができ、CPUやメモリーなどの消費電力値から消費リソースをグラフ化して管理者が状況を把握しやすいように表示します。また、お客様のポリシーベースで情報を表示することも可能です。

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XClarity Administratorはハードウェアの障害をシステム管理者に通知をするだけでなく、ネットワークが接続されていればLenovoのサポートセンターに通知(Call Home機能)することが可能です。ThinkAgileシリーズなどのソリューション製品はリリース当初は未対応でしたが、最新バージョンからはThinkAgileシリーズもCall Home機能は対応していますので、是非設定してご利用下さい。SNMP(Simple Network Management Protocol)、Syslog、およびEメール転送などの機能も外部イベント統合ソフトウェア・ツールなどを利用してインベントリを転送することで、ハードウェア・イベントやランタイムの障害内容の集約・関連付けおよび監視を行うことができます。

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ローカルコンソールにいるかのようにエンドポイントを管理するためのリモートコントロールセッションの集中起動が可能です。これを利用することで、アプリケーションのインストールや障害対応でデータセンター行かずしてオペレーションが可能です。

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XClarity Administratorはセキュリティ管理を提供します。ユーザーにロールベースのアクセス権を付与し、ユーザーの資格情報を認証します。NIST SP 800-131A および FIPS 140-2 暗号化標準を使用して、監視対象エンドポイントとの間で高度にセキュリティ保護された通信を確立します。

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XClarity Administratorはクラウド管理との連携が可能です。REST API を活用して、Windows PowerShell スクリプトや、上位レベルのクラウド・オーケストレーションおよび IT サービス管理ソフトウェア・ツールから、思いどおりにシステムを管理できます。今度IoTなどのインフラもXClarityなどを利用して管理するようなことになるかもしれないですね。

3.XClarity Administratorのエディションについて

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最後にXClarity Administratorのエディションについて記載しておきます。無償・有償で大きな違いはサービス・サポート部分(Call Home機能)です。是非ThinkSystemを購入の際はXClarity Proで購入頂けると幸いです。

 

次回のブログはXClarity Integratorをご紹介します。

 

今後ともよろしくお願い致します。 


Lenovo 社の XClarity Essentialsおよび XClarity Administrator についてご紹介いただきました。小宮様には引き続き XClarity 関連の記事を寄稿いただく予定ですので、残り2回もどうぞご期待ください!

2019/04/04

Lenovo ハードウェア管理ソフトウェアXClarityについて (その1)

この記事は、レノボ・エンタープライズ・ソリューションズの小宮様に寄稿いただきました。

Lenovo 社が提供する XClarity と呼ばれるサーバー管理ソフトウェアに関するご紹介となります。

今後、XClarity 関連について、全4回にわけて寄稿いただく予定ですが、今回は記念すべき第1回となります。


レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ小宮です。

本日はLenovoのThinkSystemサーバーを管理するソフトウェアXClarityについてお話したいと思います。サーバー管理はどこでも同じではないかと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、サーバー・ベンダーによってそれぞれ特色があります。特に外資系のハードウェアベンダーについてはハードウェア管理だけでなく、OSインストールの簡素化リモート拠点からの画面コンソールの制御トラブルシューティングに役立つ機能などサポートされています。また、LenovoのXClarityについてはサーバーだけにとどまらず、Lenovo製のストレージ製品やネットワーク機器も同様のソフトウェアが管理することができ、インフラストラクチャのプロセスの標準化や自動化を行うことができます。1

本日は第一弾としてXClarityの概要の説明とXClarity Controller (LXCC)およびXClarity Provisioning Managerをご紹介したいと思います。

 

  1. XClarityとは?

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XClarityは冒頭でもコメントしましたが、LenovoのハードウェアファミリーであるThinkSystem シリーズ(SR/ST/DE/DM/NE)のハードウェア情報を管理できるツールです。ハードウェア管理というと一般的に監視ソフトウェアでMIB情報やBMCなどで情報を取得して管理すれば同様の内容が実現可能かと思いますが、例えば、ハードウェアメーカーで持っている固有の情報(マシン固有のシリアルナンバーなど)をREST APIを利用して取得することができたりします。シリアルナンバーを取得することにより、サーバー製品の資産管理で利用することもできます。また、サーバー・ベンダーで開発している管理ソフトウェアだからこその効果については、ハードウェアの作業の簡素化について作業時間に直すと、(マニュアル作業に比べて)約95%の時間短縮が見込まれます。作業ステップに関して、(マニュアル作業に比べて)約75%のステップ削減を実現します。ハードウェアの状況を正確に把握するために、XClarityは管理コンソール(XClarity Administratorおよび XClarity Essentials)サーバー内部のハードウェア管理を行うXClarity Controllerこれらをすべて統合したXClarity Integratorの4つの製品群で構成されます。

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XClarityの製品群についてはさらに細かく分類するとこちらのイメージになります。XClarity Mobile AppなどはスマートフォンでUSBポートを利用してサーバーの情報を確認することができるようになっています。また、消費電力を管理するXClarity Energy Managerはラックに収容されているThinkSystemの機器全体の消費電力を管理することが可能です。この機能を利用することによりデーターセンター全体の消費電力をコントロールすることが可能になります。

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こちらの表はXClarityのソフトウェアファミリーの機能比較になります。それぞれの製品が機能競合しあうものではありませんが、無償・有償などの違いもあるので参考までに見て頂ければと思います。ハードウェア管理の機能であれば無償で利用可能ですが、Call Homeなどのハードウェア故障でそのままサポート可能なサービスが付加されているようなものについては有償になります。NutanixやVMware vSANなどのハイパーコンバージド環境でミッションクリティカルに近いワークロードを動作させているようなケースでは、有償ソフトウェアのXClarity Proを選択して導入することをお薦め致します。

 

  1. XClarity Controllerについて

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XClarity ControllerはすべてのThinkSystem サーバーに共通で組み込まれている管理エンジンで、そのインタフェースは以前のバージョンに比べて刷新されています。Redfish準拠のREST APIで業界標準化されたインタフェースでサーバー内部の情報を取得できます。さらにOS画面の起動およびファームウェアアップデートの高速化も図られ、ユーザーエクスペンスが向上している管理ソフトウェアです。

 

主なユーザーエクスペリエンス

  • 直感的なダッシュボード
  • 一目でわかるステータスの視覚化
  • 一般的なシステムアクションに簡単にアクセス
  • HTML5ベースのグラフィカルユーザインタフェースとリモートコントロール

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先の章でもご紹介しましたが、今回のXClarityはスマートフォンからインタフェースを閲覧することが可能になっています。モバイルアプリのような機能で操作パネルをサポートします。

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ファームウェアの更新も簡単にできます。現状のファームウェアのバージョンからアップデート可能なバージョンがあれば一覧に表示され、アップデートしたい場合に対象のモジュールをクリックするだけでバージョンアップ可能です。(Nutanixなどのハイパーコンバージド環境のローリングアップデートを行い場合は、管理コンソールから実施してください)

こちらはサーバーのファームウェアだけでなく、NICなどのアダプタのファームウェアもアップデート可能になっています。

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サーバーのRAIDセットアップを行うことができます。複数のアダプタ用に最適化されたアレイ構成の視覚化、ウィザードによる新しい仮想ディスクの作成を行うことができます。

ThinkSystem以前のXClarityではこのようなGUIはなかったこともあり、非常に使いやすくなっております。

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リモートコントロール操作についてですが、データーセンターに設置しているサーバーにオフィスからアクセスしたいけど、(上図のESXiの管理画面など)コンソール画面を利用したい場合などがあると思います。XClarityはHTML5ベースのリモートコントロールを提供してリモートオフィスからの画面操作が可能になっています。また、HTML5のためJavaおよびActiveXなどのプラグインなどを排除されています。

また、リモートコンソールだけでなく、ローカルPCからISOイメージを入れて、仮想メディとしての利用やCIFSおよびNFSファイルサーバーからのISOイメージのリモートマウントの機能も提供されています。

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画面キャプチャなどもGUIのメニューからできるようになっているため、トラブルシューティングにも非常に役立ちます。

こちらの機能はAdvancedのライセンスが必要になりますのでご注意下さい。

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XClarityは最新のブート・ビデオを過去3回分録画されており、再生してみることができます。起動画面をキャプチャし忘れてしまった時などに利用するときに非常に便利な機能です。こちらは最新版で新機能としてサポートしており、ライセンスもEnterpriseライセンスが必要となりますのでご注意下さい。

 

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リソースの使用率の表示している画面になります。表示項目は以下の内容です。

  • ソケットクラスタ別にCPUとメモリの温度を表示
  • ヒストリカルな消費電力表示
  • ヒストリカルなシステムリソースの使用率
  • ファンの回転数

表示したデータについては、エクスポートすることも可能になっており運用者のレポート作成にも役立つ機能になっております。

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電源ポリシーについてですが、サーバーに搭載されている電源ユニットから情報収集することで、冗長化ポリシーや電力容量のキャッピング(上限設定)を行うことでサーバーおよびデーターセンターの電力の節約に効果をもたらします。こちらは新機能と利用できますが、キャッピング機能についてはEnterpriseライセンスが必要になりますのでご注意下さい。

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XClarity Controllerのエディションを紹介いたします。データーセンターとの連携が必要な機能についてはAdvancedやEnterpriseの機能が必須になりますが、通常のマシンルームでサーバーを管理するだけであれば、Standardの機能で十分です。ただし、障害対応を迅速対応を行うことのできるブートキャプチャ機能は利用してみると良いと思います。

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ここまでXClarity Controllerの機能を紹介してきましたが、もう一つのメリットがあります。それはオープンスタンダードであるということです。今までのサーバー・ベンダー固有の機能を独自で開発が進められてきましたが、最近は様々な機能との連携が必須になってきており、業界標準技術を利用することが求められてきています。

その業界標準の技術がREST APIの対応となります。17

REST APIに関しては業界標準のRedfishを採用しています。Lenovoはシステムの相互運用に特化した標準化団体であるDMTFの理事会のメンバーでもあるため、ThinkSystemはまさに業界標準化された規格を取り込んだサーバーです。

  1. XClarity Provisioning Managerについて

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XClarity Provisioning Managerは全く新しいプロビジョニングツールです。すべてのThinkSystemサーバー製品ラインナップに共通で、新しいユーザーインタフェースを搭載しています。UEFI 2.5オープンスタンダードでかつ、直感的なワークフローになっておりBIOSとRAID設定が可能でありファームウェアアップデート、組み込みドライバーを利用したハイパーバイザーおよびオペレーティングシステムのインストールと診断機能も付いています。最新バージョンからは日本語もサポートされており、非常に使いやすくなっています。

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初期画面から「F1」キーを押下するとXClarity Provisioning Managerが起動します。その後、システムのサマリが表示されサーバー上のファームウェアのバージョンやデバイスの情報を確認することができます。

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プラットフォームの更新についてはXCC(XClarity Controller)やWindowsやLinuxのDriverなどをアップデートすることができます。

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RAIDのセットアップもXCC同様に行うことができます。細かいところですが、ホットスペアなどの指定も可能になっています。

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OSのインストールの画面になりますが、ここでは自動インストール選択さればインストールが始まります。もちろんUSBメモリなどでOSのイメージを選択してインストールメディアを選択することも可能です。

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こちらでOSをインストールするドライブを選択します。最近ではThinkSystemにもM.2のデバイスにOSをインストールできるようになっているため、こちらのデバイスをRAID設定で保護しておけばドライブそのものはデータ容量として利用することができます。

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次にOSの選択画面になりますが、Windows/Linux/VMwareなどが選択可能です。もちろんXClarity Provisioning Managerが対応したOSでなければバージョンは表示されません。またOSのイメージはローカルだけでなくネットワーク共有も指定可能になっています。

 

次回のブログはXClarity Administratorをご紹介します。

 

今後ともよろしくお願い致します。


Lenovo 社の ThinkSystem サーバーを管理するソフトウェア XClarity の概要と XClarity Controller および XClarity Provisioning Manager についてご紹介いただきました。冒頭でもお伝えしたように、小宮様には、引き続き XClarity 関連の記事を寄稿いただく予定ですので、みなさまどうぞご期待ください!

2019/02/15

Lenovoのx86サーバー ThinkSystemを選択する メリットについて学んでみよう!

この記事はレノボ・エンタープライズ・ソリューションズの小宮様に寄稿いただきました。

Lenovo 社が提供する x86サーバーである、ThinkSystemの価値、選択するメリットについてのご紹介となります。


レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ小宮です。本日はLenovoのx86サーバ―であるThinkSystemをサーバープラットフォームとして選択する理由とそのメリットについてお話したいと思います。最近LenovoではNutanixおよびVMware/Microsoftなどのソリューションに対応した認定ハードウェアをリリースしています。そのため、コモディティ化されているハードウェアの中で、ThinkSystemがいかに価値があるものなのかを理解し、お客様に選定して頂くことための内容をご説明したいと思います。

 

  1. Lenovoのサーバーとは?

LenovoというとPCのメーカーというイメージがありますが、実は2014年10月にIBM社からx86サーバー事業をLenovoに売却されて、そのDNAを引き継いで事業を続けています。そのため、LenovoがIBMから事業譲渡する前にThinkServerというブランドを持っていましたが、IBMから事業譲渡された旧System xが統合されて、現在はThinkSystemという統一ブランドに一つにラインナップ化されています。

IBM社からの事業譲渡前は、IBM社のホストコンピュータで培った技術をいかにして、x86サーバーに取り込むことにより稼働率・品質向上につなげることをイノベーションとして取り込んできました。その内容について触れていきたいと思います。(ThinkSystemはLenovoの技術というより、旧IBM社の技術が詰まっているサーバーです)

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構成製品のメインであるThinkSystemのサーバー、SR, ST, SD, SNシリーズのメリットについてご説明します

ThinkSystemは、タワー型、ラック型、高密度型、ブレード型からハイエンドサーバーといわれるミッションクリティカルな用途に対応できる幅広い製品を、ラインナップしています。

ThinkSystemサーバーのメリットは大きくわけて3点あります

1.管理負担の軽減

  長年の設計ノウハウによる高い信頼性と、管理プロセッサー(XCC XClarity Controller)により管理負担を軽減します

2.投資対効果の追及

  ラックの1U,2Uサーバーのポートフォリオを3倍に拡大、合わせて保守アップグレードサービスの選択肢を増やすことで必要なだけ投資することができ、投資対効果の向上を訴求することができます

3.俊敏性と時間短縮

  Light PathやPPA(Proactive Platform Alert)により、不具合による計画外停止などを少なくし、部品の共通化により保守時間短縮や保守容易性を実現します

  1. ThinkSystemの信頼性について

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信頼性についてもう少し深く掘り下げてご説明したいと思います。

こちらの資料はITICにて発表されている2017年から2018年の一年間に世界中の企業の750名を超えるCIOおよびIT管理者の信頼性における調査をお客様にした結果になっています。この調査において計画外ダウンタイム(IT管理者が想定していない停止時間)が4時間以上経験しているかどうかの調査結果で、LenovoのSystem x(ThinkSystemも含む)で約1%の数値をたたき出しています。これはほぼメイン・フレームに近い稼働率の数値になっており、コモディティ化されているサーバーおいて、なぜこれだけの差がついてしまうのか?

それは、旧IBMからのテクノロジーがこの数値を支えており、これらが実現しているからこそ、ファイブナイン(99.999%)の稼働率を実現しています。同じようなスペックで他社製品と比べた時に、製品として信頼性あるものを選ぶことも重要なファクターであると思います。

  1. ThinkSystemのパフォーマンスについて

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こちらは世界記録叩き出しているベンチマークの数になります。コモディティ化されているサーバーならば本来どのメーカーを選んでもパフォーマンスは変わらないはずですが、サーバーの開発段階からIntel社などの主要メーカーと緊密な協力体制のもとで製品化に取り組んでいることから、主要サーバー・ベンダーに中でもパフォーマンスが良いものを提供しています。この中には仮想化のベンチマーク、SAPなどのSAP値などの主要なアプリケーション環境でも最適パフォーマンスが出せるものになっています。現在は30もの世界記録のベンチマークがあります。

信頼性の時と同様に、パフォーマンスが良いものを購入時に選択することも一つの差別化につながります。

  1. ThinkSystemの高信頼性をもたらしているもの

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高信頼性をもたらしているもの、それはこの2つのテクノロジーです。

・プロアクティブ・プラットフォーム・アラート

  • CPU・HDD・SSD・ファン・メモリー・電源ユニットなどの障害を可能な範囲で事前に検出し、通知する機能がプロアクティブ・プラットフォーム・アラートです。
    この障害検知の仕組みについてはメイン・フレームの運用から培った技術の結晶であり、稼働率向上に向けた仕組みとなっています。
  • XClarity Integratorと連携することでシステムの停止なく、仮想OSを安全に退避することができます。

・Light Path診断テクノロジー

  • サーバーの停止時間を最小化するために、ThinkSystemではLight path診断テクノロジーを使用しています。
  • LEDが点灯することでメモリーやファンなどの障害部位を容易に特定できます。障害発生時の保守作業の時間を大幅に削減することができます。

 

例えばデーターセンターでメモリ不良でサーバーが立ち上がらなくなった際に、(他のベンダーのサーバーでは)メモリモジュールが多く故障モジュールが判断つかないケースがあります。不良のメモリーモジュールを探し当てる際にメモリの差し替えを行うなどして、故障モジュールを特定するのに数時間要することがあります。

その時に、Light Path診断テクノロジーがあれば、瞬時に故障モジュールの特定も可能でサポート対応も迅速に行うことができ、顧客満足度向上につながります。

  1. 強固なセキュリティを実現するThinkSystem

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2014年にIBM社からLenovoにサーバー事業の譲渡を行う際に、IBM社からLenovoに対して引き継がれた内容として、事業譲渡後も同様のセキュリティ体制(およびセキュリティレベル)を維持することになっています。そのため、製品化する際に最高のセキュリティ基準を意識して開発を行っています。

ThinkSystem サーバーのセキュリティ対応は、①ハードウェアとしての対応と、②ファームウェア開発プロセスの2つの面で対応しています

①ハードウェアとしての対応

ThinkSystemサーバーは全モデルにおいてセキュリティ対応としてTPMチップを搭載しています。

このTPMチップを使うことで、署名付きファームウェアの適用しかしないとか、ブート対象のファームウェアに改ざんがあったかを判断することができ、万一改ざんが発見された場合は、別に保存してある正しいファームウェア―で上書き(ロールバック)して、ブートすることができます。

②ファームウェア開発プロセス

また、サーバーのファームウェアの開発、リリース、適用の全体に渡り、セキュリティ管理プロセスを導入しています。

ファームウェアのリリース前のコードの厳格なテストや、デジタル署名付きでファームウェアをリリースし、ThinkSystemに搭載されたセキュリティチップにより、信頼されるファームウェアのみしかサーバーに適用できない仕組みを構築しています。

また、開発に関連する社員のセキュリティ教育にも力を入れています。

  1. 顧客満足度向上させるサポート(コールホーム機能)

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サーバーのハードウェアに障害が発生した際に、IT管理者が障害に気が付いてからサポートセンター連絡するようなケースでは、障害対応を遅れてしまいます。

万が一、障害が起きた場合にユーザー様のご負担を減らすことができるのが、障害自動通報(コールホーム機能)です。

コールホームを使わないケースでは、不具合が起きたことをエンドのユーザー様が検知した後、Lenovoのサポートセンターにご連絡いただいてから修理作業に入ります。

コールホームを利用いただいている場合は、障害起きた時点で、Lenovoのサポートセンターに自動的に通報され、Lenovoサポートセンターよりよりお客様にご連絡をいたします。

さらに、自動通報時に障害が起きたサーバーのログ(構成情報、障害ログ)も自動で送付されますので、お客様側でログ取得等の手間を省くこともできます。

こちらのサポート内容はすでに一部のサーバー・ベンダーでは同様レベルの内容を提供できておりますが、コールホーム機能については旧IBM社からの機能をそのままLenovoに事業譲渡した後も引き続きご利用可能になっております。

  1. XClarityによるシステム導入後のファームウェア管理と統合管理

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XClarityはレノボエンタープライズ製品を管理するための統合管理ソフトウェアです。ライフサイクルをカバーする先進機能を搭載しながら、業界標準のRedfishの採用により上位管理層との連携とオープンな管理性を提供します。

XClarityにはライフマネージメント機能の他、統合管理ツールとしての多くのメリットがあります。

画面左側は一般的に「システム管理体系」で要求される内容、画面右側はそれに対応したレノボのシステム管理製品XClarityの機能名です。

特に赤字の部分は、今回新しく名称変更、機能アップされた名称です。

例えば、従来のUEFIはXClarity Provisioning Mangaer、IMMはXClarity Controller、ToolsCenterはXClarity Essentialとなっています。

 

XClarityについては、今後のブログにて詳細のご説明致します。

 

今後ともよろしくお願い致します。

 


今回は小宮様に Lenovo ThinkSystemを採用する理由、メリットについて、ご紹介いただきました。

当社ネットワールドでも Lenovo ThinkSystem を取り扱っておりますので、ご興味のある方はぜひお問い合わせいただければと思います。

今後も、小宮様の Blog にどうぞご期待ください!

2018/11/06

Lenovo ThinkAgile HX for SAP HANAについて学んでみよう!

この記事はレノボ・エンタープライズ・ソリューションズの小宮様に寄稿いただきました。

第3回目となります今回は、Lenovo社が提供する ThinkAgile HXのSAP HANA対応についてご紹介になります。

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レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ小宮です。本日はNutanix上でミッションクリティカルなワークロード環境を実現するThinkAgile HX for SAP HANAのソリューションについて取り上げてみたいと思います。

まずは、SAP HANAのNutanix対応をお話する前に、必要となるソリューションをお話したいと思います。

1. SAP HANAをNutanix環境で実現するにあたり必要なものとは?

SAP HANAはインメモリデータベースであり、その特徴はメモリ上にデータを保有しているためハードディスク上で動作するRDBMS製品と比較して、10~100,000倍の速度でデータを処理できます。そのデータベースが遅延なく動かすために、AHVのI/O高速化アーキテクチャであるAHV Turbo、25Gb以上の高速なネットワークかつRDMA(Remote Direct Memory Access)対応のNIC、高速なI/Oスループットを実現するNVMe/3D Xpointなどのデバイスが必要となります。

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それに加えて、Nutanixプラットフォームを利用することにより従来型(3Tier)の構成に比べて最大31%のTCO削減が見込まれます。そのため、今後SAP HANAのインフラはNutanixで提案しましょうというお話になります。詳細の内容はこの後お話致します。

2. AHV Turboについて

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AHV Turboをお話する前にNutanixのデータローカリティについて覚えておく必要があります。仮想マシンから書き込みがあったデータを別ノードの冗長性を保つためにデータをレプリケーションします。この一連の動作を高速化することがSAP HANAをNutanixで実現するために必要な要素になります。 

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AHV Turboについてご説明致します。AHV TurboとはAHV環境におけるI/Oを高速化する技術になります。主な用途としてはアプリケーションの高速化に効果として望まれます。従来のNutanixのCVMは仮想マシンからのI/Oを一つのコアで処理をしていましたため、たくさん仮想マシンが動作している環境ではCVMがボトルネックになってパフォーマンスが出ないケースがありました。 

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それをAOS5.5からCVMのCPUコアを分割してI/O処理できるようにすることで、並列処理が可能になりパフォーマンスを上げることができるようになりました。(上図でわかりやすく紹介)

しかしながら、本当にAHV Turboを導入したからと言ってI/Oが高速するのでしょうか?実はストレージデバイス側も並列処理に対応している必要があります。 

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ストレージデバイスについてご説明致します。現状のハードディスクやSSDについてはSATAデバイス、SASデバイスで接続されています。こちらのデバイスの場合1つのコマンドキューしか対応していないため、いくらAHV Turboに対応してもデバイス側その効果を発揮できるものではありませんでした。そこで必要になるのはNVMeなどの高速ストレージデバイスになります。こちらのNVMeは64Kのコマンドキューをサポートしており、AHV Turboのような並列のI/O処理にも対応できるため、高IOPSを実現できる環境が整います。実際にNutanixでリリースされているNVMeモデルでは1仮想マシンあたり120万IOPSを実現しているものもあります。

そのため、AHV Turbo + NVMeは高スループット実現する環境になります。 

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AHV Turbo環境で高スループット実現するにはNVMeなどのストレージデバイスだけで足らず、データローカリティ部分の高速化をするためにはネットワーク部分についても高速化が必要となります。実際にHCI環境のネットワークは10GbEで十分だという認識でいると思われます。それは従来型の利用方法では十分でしたが、今回のような64Kの並列処理を行うようなI/O環境ではネットワークの負荷も膨大なものになってきます。そのため、10Gbでは足らないケースも起こりますし、逆にデータ転送における遅延にもつながります。そのため、AHV Turbo + NVMeの環境では25GbEが必須になってきます。データローカリティでホスト内の処理を高速に処理できたとしても、データローカリティのシーケンスはデータの冗長化ができて初めてシーケンスが終了します。この理由から25GbE以上のネットワークが必要となります。 

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実際にSAP HANAのようなインメモリデータベースの場合、ストレージ部分だけの高速化だけでは処理としてはまだ不十分です。ホスト間のデータ通信を早くするだけでなく、いち早くアプリケーションレイヤまでデータ通信させる必要があります。そこで必要な技術としてRDMA(Remote Direct Memory Access)になります。RDMAについてはHPC(High Performance Computing)などのスーパーコンピュータ関連で使われている技術でアプリケーションにデータ転送するためにCPUをオフロードして高速化を実現します。 

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こちらのRDMAについては、最新のAOS 5.9から対応しています。(対応NICはMellanox社)

3. ThinkAgile HX Solution for SAP HANAについて

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SAP HANAがなぜいきなりNutanix対応になった経緯についてご説明致します。

SAP社から2015年に「2025年からは次世代ERPはSAP HANAを前提としたプラットフォームにします」という発表がありました。そのため、ERPを導入している各社は現状の環境からSAP HANAの環境への移行を行う必要があります。

また、SAPなどのミッションクリティカルな環境は基本3Tier構成で組むことを前提としているため、ハードウェアのリプレース時のデータ移行やリソース不足による増設などでシステム停止などの運用で大きな負荷がかかっています。そのため、HCIなどの運用および拡張性に柔軟性のありプラットフォームやクラウド対応などもSAPのERP環境にも求められていることから、数年前からSAPおよびNutanixの両社でNutanixのS/4 HANA対応を行ってきました。 

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SAP HANA対応について現状のハイパーコンバージドでの構成ではどうなるのか?ということについてご説明します。

SAPのERPなどはHANAのデータベースとそれ以外のアプリケーションで構成されます。HANA以外のアプリケーションについては今までの仮想化環境で十分対応できていました。しかしながら、SAP HANAに関してはSAPの認定するパフォーマンスについてNutanixのプラットフォームとして十分ではなかったからです。そのため、インメモリデータベースで動作するための環境作りがNutanix側で必要になってきており、今までは実現できていませんでした。それが、2018年8月末になり、NutanixのAHV環境(Enterprise Cloud OS)においてようやくHANAの認定が取ることができました。 

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ThinkAgile HXのSAP HANA対応についてご説明します。

こちらはThinkAgile HX7820(アプライアンス)/HX7821(認定ノード)のラインナップでSAP HANA対応のスペックになっています。詳細は上図をご参照下さい。

実際に赤字になっているところがポイントです。

CPUについては、メモリ構成上で3CPU以上が必須な構成のため、今回のSAP HANAモデルはLenovo ThinkSystemの4CPUモデルで採用しています。(3TB構成は実際に利用可能なメモリ容量としては2.3TBになります)

次にNVMeと25GbE NICについては、先にご説明したAHV Turboの必要要件になっています。10GbEでの構成もサポートしていますが、10GbEのネットワーク構成としては最低でも4本以上が必要なります。

RDMAについては、ROC Capable NICsがそれに相当します。これが、AOS5.9の環境で動作することになります。

また、SAPでLenovoを選択するメリットもあります。

LenovoはグローバルでSAPのマーケットで(アプライアンスで)リーダーの地位にいます。また、パフォーマンスのベンチマークとしても世界記録を持っています。最後にAHVについては、LenovoはハードウェアベンダーでAHV対応が一番進んでいる(ネットワークの自動化、XClarity Integrator)ことから、このソリューションにおいては他のベンダーに比べて優位性があります。 

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また、こちらのSAP HANA対応機種について、実はNutanixのNXシリーズではラインナップがございません。SAP HANAのNutanix対応については、是非Lenovoのプラットフォームをご選択頂けると幸いです。

今後ともよろしくお願い致します。

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今回は小宮様に Lenovo 社の ThinkAgile HXのSAP HANA対応についてご紹介いただきました。Nutanix 上で、SAP HANA を動かすために必要なコンポーネントから、SAP HANA の Nutanix 対応に至る背景、SAP HANA 対応の Lenovo ThinkAgile HX のモデルについて解説いただいてきました。
小宮様には今後も定期的に寄稿いただく予定ですので、みなさまどうぞご期待ください!

2018/09/26

Lenovo のネットワーク製品とネットワーク自動化ソリューション(ThinkAgile Network Orchestrator)を覚えてみよう!

この記事はレノボ・エンタープライズ・ソリューションズの小宮様に寄稿いただきました。
今回は、Lenovo社が提供するネットワーク製品とネットワーク自動化ソリューションについてご紹介致します。

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レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ小宮です。本日はNutanixのソリューションでも重要な要素になるネットワークに関する話題を取り上げてみたいと思います。

まずは、レノボのネットワーク製品に関する話題とNutanix環境におけるネットワークの自動化ソリューションについてお話します。

 

  1. レノボのネットワーク製品について

まず、レノボがなぜネットワーク製品を出しているのか?と思う方もいらっしゃるかと思います。レノボは2014年10月にIBMからx86サーバの事業を移管されてきたときに、IBMが買収していた旧Blade Network Technology社の製品がそのままレノボに移ってきたことになり、データセンター系製品のラインナップが現在もあります。

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 また、レノボのネットワーク製品ですが、業界のアナリストからも高い評価を得ています。

  • パフォーマンスと互換性に優れている
  • SDNやNFV向けの新たなテクノジーを持っている
  • データセンター事業者にとって最も低いTCOを提供可能
  • については、競合他社に比べ、パフォーマンス面で優れていることと相互接続性も問題ない調査が記載されています。
  • については、SDNおよびクラウド向けのネットワーク対応があるだけでなく、世界の通信事業者向けのNFV(Network Functions Virtualization)におけるPoC環境を提供しています。

⓷については、競合他社に比べ、TCOの観点で優れていることが記載されています。

 

あまり知られていない内容ではありますが、これを機に覚えて頂ければと思います。

 

  1. Lenovoのネットワーク製品のポートフォリオ

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こちらがLenovoのネットワーク製品のポートフォリオになります。ソフトウェア(Cloud Network Operating System[CNOS])に関しては、ネットワーク機器を管理するXClarityの対応をはじめとして、Telemetryなどのネットワークの予兆検知・将来予測などのSDN機能などもございます。今回はこの中でもNutanixのPrismと連携可能なThinkAgile Network Orchestrator(CNOS対応必須)を最後に紹介したいと思います。

ハードウェアに関しては、通常の1Gスイッチに加えて、ハイパーコンバージドやiSCSIストレージ環境で利用される10G/25Gトップオブラックのスイッチラインナップ、データセンター向けのコアスイッチに相当する40G/100Gのスイッチがございます。このうち

このうち、CNOSに対応しているのはThinkSystem NEシリーズのスイッチになります。

 

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ここで、ThinkSystem NEシリーズの説明をします。今回すべてのスイッチでCNOSが対応することが可能になっているわけですが、こちらはVLAG環境で利用することが前提となっており、仮想マシンの状態と連動してネットワークの設定が可能になっています。また、XClarityによるスイッチ管理やVMware Log InsightやOpenStackなどの連携により、オープンな環境で利用できます。また、これらはAnsibleやREST APIなどにも対応しており、今回はNutanix PrismとREST APIの連携により仮想マシン作成時・変更時・削除時のVLAN設定変更の自動化を行います。

 

  1. Lenovoのスイッチがもたらすメリットとは?

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従来のネットワークは3層のアーキテクチャになっていて、Access系からCore系にアクセスするというNorth / South型のネットワーク構成になっていました。このネットワークはどちらかというとクライアントーサーバ系の通信でよく使われており、大規模で高額なコアスイッチが必要となります。こちらの構成は拡張を前提していないため、トラフィックが混雑してしまった場合に対処が難しくなります。

特に昨今は仮想化環境によりクライアントーサーバ通信よりもむしろサーバ間通信のほうが多くなってきており、East-West型のネットワークが主流になってきています。このようなネットワークを構成するときに利用するのが、LEAF/SPINEと呼ばれるデータセンタースイッチングの技術になります。この構成の特徴はネットワークをスケールアウトに拡張できること、高額なスイッチを用意せず比較的安価なスイッチをフラットに配置して構成します。このような構成するスイッチにレノボのThinkSystem NEシリーズがまさに適していると言っても過言ではありません。また、従来型な構成で必要な高額なスイッチのラインナップはレノボにはありません。トップベンダーに比べても比較的安価に購入できるレノボのスイッチをデータセンター近代で利用するのも良いと思います。

 

  1. データセンターのネットワーク管理における悩み事

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データセンター内のネットワーク運用で管理者を悩ませることが数多くあります。例えばネットワーク機器についてはお客様を多く収容しすぎてVLANの制限(4096)やセキュリティに引っかかってしまうこともあります。仮想マシンの設定変更によって、ネットワークの切断やメンテナンス作業が発生してしまうこともあります。また、手動でのネットワーク設定を行うことにより、夜間作業や休日作業を余儀なくされヒューマンエラーにつながりダウンタイムが発生することが考えられます。このようなことを避けるためにもネットワークの設定の自動化が必要になります。

 

  1. Lenovo ThinkAgile Network Orchestratorの登場

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先にも述べたようにThinkAgile Network OrchestratorはNutanix PrismとThinkSystem NEシリーズとAPI連携することによりネットワークの設定変更を自動化します。Prism上でトポロジーを検出して、仮想マシン作成・変更に合わせてスイッチにネットワーク情報を送信します。仮想マシン作成時に行うことで、事前にネットワークスイッチへのコンフィグ追加の作業が不要になります。これによりメンテナンスウインドウも不要でTCO削減につながります。また、稼働したままでの設定変更であることから稼働時間の向上にもつながり生産性の向上にもつながります。

 

  1. ThinkAgile Network Orchestratorが解決する問題

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ThinkAgile Network Orchestratorが解決する問題は主に4つの内容になります。

  • ヒューマンエラー
  • ネットワークの停止
  • ネットワーク管理者の依存
  • 効率性

完全自動化によりヒューマンエラーはなくなり、ネットワークの停止もなくなります。また、VLAN設定を事前に行う必要がないことから、管理者による作業はなくなります。VLAN管理を行う必要がなくなることから管理によるオーバーヘッドが削減されます。

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自動化した場合と自動化しなかった場合での内容の違いを記載してみました。

ThinkAgile HXにはNetwork Orchestratorは標準では利用できるわけではなく、別途作業が必要になりますが、スイッチ上にコンフィグを10行程度追加して、Prismからスイッチの管理ポートと通信できるようにすれば設定は終了です。

Lenovo ThinkAgile HXとThinkSystem NEシリーズの組み合わせで一括サポート可能なハイパーコンバージド環境が提供可能になります。

 

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参考までにThinkAgile Network Orchestratorのコールフローを記載しておきます。スイッチに事前作業およびPrismでスイッチを認識させる作業が終了すれば、機能が利用可能になります。管理者が仮想マシンを作成時にVLANを指定すると、スイッチ側に設定が反映されてネットワークが利用できるようになります。

もちろん作成時だけでなく、変更時や仮想マシン削除・シャットダウン時にも連動してVLANの利用状況をスイッチと連携することにより、必要のないネットワークは設定しないようにしています。

 

小規模でシステム管理者が少ない企業で、仮想化環境でサーバ直下のスイッチの管理をサーバ管理者が行う場合に非常に適しています。

現状はESXiにも対応しておりますので、Nutanix環境で積極的にご提案して頂ければと思っております。

 

よろしくお願い致します。

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今回は小宮様に Lenovo 社の ネットワーク製品とネットワーク自動化ソリューションについてご紹介いただきました。
小宮様には今後も定期的に寄稿いただく予定ですので、みなさまどうぞご期待ください!

 

2018/09/10

Lenovo ThinkAgile HXのラインナップおよび 各種サービスも含めて覚えてみよう!

この記事はレノボ・エンタープライズ・ソリューションズの小宮様に寄稿いただきました。
当社ではNutanix製品を取り扱っておりますが、Nutanix社によるNXシリーズ以外の選択肢として、
Lenovo社によるThnkAgile HXシリーズについてご紹介致します。


レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ小宮です。


本日はLenovoのNutanix製品であるThinkAgile HXシリーズの
ラインナップおよび各種サービスについてお話したいと思います。
最初にLenovoのNutanix製品について、ラインナップをご紹介したいと思います。

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アプライアンスモデルと認定ノードの違いについてもう少しお話したいと思います。

  • ハードウェア・ソフトウェアの関係について
    アプライアンスモデルも認定ノードも基本同じものを利用しています。
    認定ノードアプライアンスモデルについてはアプライアンスの構成で(ファームウェアも含めて)検証済みの構成で出荷されます。
    もちろん、認定ノードでもメモリの追加やNICの追加も対応可能ですが、
    あくまでアプライアンスのハードウェア構成として認定されているものをサポートするため、
    お客様側で非サポートの構成にしていれば、Lenovoのサポートを受けることはできません。
    認定ノードの場合にも、アプライアンスと同様の構成であることを確認してご提案することをおススメ致します。
    また、アプライアンスモデルと認定ノードの混在構成はサポートしておりません。
    アプライアンスモデル・認定ノードの提案は一番初めの段階で見極めるようにしましょう! 
  • Nutanixのソフトウェアライセンスについて
    さらに異なる点として挙げられるのはライセンスです。
    ライセンスについて、アプライアンスは購入型になっており、CPU・メモリ・SSD・HDD・NICの各種パーツにライセンスの金額が設定されています。
    認定ノードについては期間ベースのライセンスになっています。
    つまり、構成に関係なくノード数に比例してライセンスが課金されます。
    ここで気づくかと思いますが、構成に関係ないということは、1台のサーバの高スペックにしてもライセンスが変動しないため、認定ノードに関しては高スペックにしたほうがお得になりますが、実はライセンス金額によっては低スペックのサーバで構成した場合はアプライアンスの構成が安価になることがあります。
    また、小規模の場合は認定ノードで構成すると逆に高価になることもあり、構成のバランスを考えて提案する必要があります。
    エディションについても、アプライアンスモデルはStarterからUltimateまで低スペックから高スペックから選択可能なものに対して、認定モデルはPro以降のライセンスの選択が必須になります。そのため、以下のようなケースが一つの指標だと考えます。

アプライアンスモデル:小規模構成、1台のサーバが低スペック
認定モデル:大規模構成、1台のサーバが高スペック

  • 導入作業について
    アプライアンスモデルについては、Lenovoのプロフェッショナルサービスでの導入作業(Base作業)を必須とします。
    理由としてはLenovoが責任もってお客様のシステムをするためです。
    導入の際にお客様がNutanixを利用する際に必要なパラメータを設定するだけでなく、Lenovoの工場(国内)でNutanixのソフトウェア設定のチェック、テストを行っているたけでなく、ハードウェアの初期不良チェックも行っております
    そのため、国内での導入作業後、お客様サイトでの初期不良は現在のところ(2018年8月末現在)報告されておりません
    外資系メーカーだと国外生産で品質面を問われることがよくありますが、LenovoのNutanix製品は国内での検査で品質を上げておりますので、他社に比べて差別化になる要素の一つになります。

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認定ノードについては、Lenovoのプロフェッショナルサービスを必須としておりません
先ほども述べたように認定ノードはお客様にて導入可能な場合にその自由度を上げるために、Lenovoでの導入作業をオプションとしております。(もちろん導入作業を含めることは可能です)
BP様において、工場出荷後のハードウェアに自社で導入したパラメータを元にお客様のサポートを行うケースにおいては、認定ノードを選択するケースもあります。
詳細は以下のイメージをご参照ください。

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  • 保守サポートについて
    アプライアンスモデルと認定ノードの保守について、アプライアンスモデルの場合、保守をすべてLenovoで行うということは皆さん認識できると思いますが、ソフトウェア別売の認定ノードはソフトウェアのみのため、サポートが別という考えになると思われます。
    もちろん、お客様にて障害時にハードウェア・ソフトウェアの障害を切り分けて障害対応することも可能ですが、アプライアンスで培った知識もありますので、認定ノードだからと言ってソフトウェアの部分だけサポートできないことはありません。
    今回LenovoはThinkAgile HX認定ノードとして購入したNutanix製品については、通常のアプライアンス同様の保守サポートを提供いたします
    そのため、認定ノードの保守サポートは他社に比べて差別化になる要素の一つになります。

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また、VMware導入される場合で一括サポートを希望される場合は、OEMのライセンスを含めることで、一括窓口の保守が提供可能になります。
導入するハイパーバイザーや一括保守を求めるレベルによる、選択するThinkAgile HXのラインナップの選択およびハイパーバイザーのライセンスの選択をご検討ください。

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お役に立てたら幸いです。よろしくお願い致します。


今回は小宮様に Lenovo ThinkAgile HX シリーズのラインナップおよび各種サービスについてご紹介いただきました。
ネットワールドが提供する Lenovo ThinkAgile HX を強力な選択肢のひとつとしてご検討いただければ幸いです。
小宮様には定期的に寄稿いただきますので、みなさまどうぞご期待ください!