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みなさんEMCて知ってますか?

皆さま初めまして、EMC担当の石塚です。
かれこれ10年ぐらいEMC担当やっています。IT業界デビューからずっとストレージ担当者なので、ストレージにまつわる酸いも甘いもそれなりに経験しているつもりです。 皆さんの参考になるような情報を提供(&リーク)していきたいと思います。

さて、皆さんはEMC社のことはどれぐらいご存知でしょうか?
「シンメトリクスと言う凄いストレージのメーカー」「ハイエンド向けのお堅いメーカー」「凄い製品だからお高いんでしょう?」こんな感じでしょうか。そもそも「詳しく知らない」「EMCてどう読むの?」と言う方もいらっしゃるかも知れません。 そこで、私の最初のテーマは「EMCとはどんな会社なのか?」を簡単にご紹介したいと思います。

まず「EMC」と言う会社名ですが、「いーえむしー」と読みます。 この名前は何を意味してるか? アインシュタイン特殊相対性理論の関係式「E=mc^2(2乗)」をモジッた、と言う話を聞いた方もいらっしゃるかも知れませんが、実際には創設者の名前のイニシャルをつなぎ合わせて成り立っています。

・Ricard Egan
・Roger Marino
Coneley
Curly

これは2012年に開催れたEMCWorldでCEOのJoe Tucci(ジョー トゥッチ)氏が発言していたので間違いないと思います。

さて、そんなEMCの設立は1979年です。 まだ汎用機やミニコン/オフコンが全盛の時代に生まれています。 設立当初はミニコン(科学技術計算のコンピュータ)の低価格メモリボードを製造・販売していました。 その後もコンピュータの進化やトレンドに合わせて各社(Prim,HPなど)の汎用機用の低価格メモリボードをリリースして大ヒットさせていました。 コンピュータが進化すればデータ量が増えてくるのは必然だったので、1990年に最初の「Symmetrix(シンメトリクス)」をリリースしました。 まだこのころは24ドライブぐらいしか搭載できなかったのですが、既に無停止アップグレードなどが実装されていました。 まさに現在にまで連綿と続くEMCストレージシリーズの始祖的な存在です。 その後、1996年にはNAS市場に参入エンタープライズ向けNASをもいち早くリリースしています。

このころには汎用機とオフコンの時代からパソコンの時代になり、EMCもエンタープライズだけでは無く、ミッドレンジ向け製品にも着手します。 1999年にData General社を買収して、現在リリースしているVNXシリーズの原型である「CLARiiON」(日本名ではCLARiX)を獲得しました。 そして現在ではエンタープライズ/ミッドレンジだった製品ラインナップの「すその」を広げ、簡単・シンプル・効率的なエントリークラスの製品もリリースしています。

Emc_corporation

と、EMCとはこんな感じのメーカーです。 日本上陸当初、EMCを有名にするきっかけを作ったSymmetrixの印象があまりにも強いために「エンタープライズ」「高い」と言う印象が残ってしまっているようですが、実は違います。 現在リリースされている製品ラインナップのほとんどはグラフィカルなインターフェースを実装していて、日本語化されているものも多く、ユーザ自身で操作することが容易になっています。また、設立当初のメモリボードと同様にメーカー純正品を置き換えるための「機能的」で「投資効果の高い」製品をリリースしています。

もしまだ「エンタープライズ」「高い」印象のままの方がいらっしゃったら、是非弊社の問い合わせ窓口にご相談下さい。必ずその印象が変わると思います。


では、また次の投稿で。