本ブログエントリーはPernixData社のテクノロジーエバンジェリストであるFrank Denneman氏のブログの翻訳版です。
本記事の原文はMulti-FVP cluster design – using RAM and FLASH in the same vSphere clusterで閲覧可能です。
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同じFVPクラスタ内でRAMとフラッシュのリソースを混ぜて使えるのか?という質問をよく聞かれます。FVP 2.0ではホストがRAMとフラッシュの両方を利用することができるようになっています。FVPクラスタの設計にについての考察お届けする時間を設けましょう。
クラスタ毎にホストリソースは1つだけ
1つのFVPクラスタは1つのホストからは1種類の高速化リソースのみを利用することが可能です。もしホストにRAMとフラッシュがある場合、特定のクラスタにどっちのリソースを割り当てるか決めなくてはいけません。いずれか一方のリソースを選択すると、FVPは自動的にそのホストの他のリソースを選択するオプションを見えなくしてしまいます。
RAMとフラッシュを1つのFVPクラスタに
1つのFVPクラスタに対して異なる高速化リソースを構成することは可能です。あるホストはRAMを高速化リソースとして提供し、別のホストはフラッシュを高速化リソースとしてFVPクラスタへ提供するというようなFVPクラスタの構成です。
均一性は予測可能性と同じ
リソースの設計についてのアーキテクチャ面での一般論は均一であることです。偏ったのホスト、コンポーネント、ソフトウェア構成は管理運用性、シンプルなトラブル対応を欠き、何よりも一貫した予測可能なパフォーマンスが得られなくなってしまいます。FVPクラスタに物理メモリ(RAM)とフラッシュのリソースを複数のホストから参加させることは可能ですが、混在構成はFVPクラスタの標準の高速化リソースを新しい高速化リソースへ変更する(フラッシュからRAMへ、もしくはその反対)場合以外では推奨しません。
1つのvSphereクラスタ内で複数のFVPクラスタを利用
複数の高速化リソースを活用するため、FVPでは同一のvSphereクラスタ内に複数のFVPクラスタを作成できるようにしてあります。これによって複数の高速化層を作成できます。メモリリソースを別のFVPクラスタ、例えば「FVP Memory Cluster」に割り当て、フラッシュリソースは「FVP Flash Cluster」に割り当てます。高速化の最小単位は仮想マシン単位ですので、仮想マシンは1つのFVPクラスタにしか参加ができません。
仮想マシン単位の状態
FVPの優れている点は仮想マシンの状態を記憶していることです。FVPはどのFVPクラスタに所属しているかにかかわらず、仮想マシン単位で状態を収集しています。これはつまり、複数のFVPクラスタの設計を行った場合、簡単にそのパフォーマンスの違いを見ることができるということです。FVPの最終目標は非破壊的なサービスです。仮想マシンは異なるFVPクラスタ間を再起動なく移動することができます。すべてはありのままに、サービスの停止を伴わずに行うことができるのです。
高速化リソースを1つも持たない監視用のFVPクラスタを作成し、FVPが特定のアプリケーションのI/O操作を監視できるようにするといういいユースケースが有ります。
どちらの高速化リソースがより高いパフォーマンスを提供できるかを決めた後、仮想マシンを簡単に適切なFVPクラスタへ移動させることができます。監視モードについて、詳しくはこちらの記事を参照してください : 「FVPのモニター機能を使って、アプリケーションのパフォーマンスを調べる」
記事担当者: マーケティング本部 三好哲生 (@pernixdata_netw)