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ウィーンから速報 : Nutanix .NEXT EUROPE 2016 前半

みなさん、こんにちは。

今週はウィーンにお邪魔してNutanix社の.NOW/.NEXT EUROPEイベントに参加させていただいております。.NOWイベントについてはパートナー様Onlyの情報を多分に含むため、レポートが出来ませんでしたが、本日は.NEXTイベントについて速報(時差ボケのせいですっかり速報感がない時間帯になってしまいましたが・・・)をお届け致します。

きれいなスライドを使ってのご紹介ではなく、現地からのライブ感を重視して私の目線で撮影した写真を使ってご紹介致します。都合よく前から2番め、ど真ん中の椅子に座れましたのでかなりいいアングルでの写真になっています!

詳細については彼の記事が既に更新されていますので、こちらは帰国後早々にでも・・・。彼の記事もPart 1とあるとおり、分割でないと出せない規模になってきています。

.NOWの内容を含め、もっと詳しく知りたいという方は以下のセミナーへ是非お申し込みください。

Nutanix/VMware 2大メーカー ヨーロッパイベントからの最前線

ウィーンで開催された「Nutanix .NEXT Conference EUROPE」とバルセロナで開催された「VMworld EMEA」からの情報 2本立て

VMwareAWSの戦略的なパートナーシップ発表直後の10月17~20日で開催された「VMworld 2016 EMEA」参加メンバーによる VMware の最前線情報 と、Cisco UCS や Citrix XenDesktop ファイルサービスへの対応など矢継ぎ早に進化を続ける Nutanix 社の最新の「.NEXT」イベント「Nutanix .NEXT Conference EUROPE」参加メンバーによる、Nutanix 社の最新情報が2つまとめて聞ける日本で唯一のセミナーです。

「.Next on Tour Tokyo/Osaka」や「vForum Tokyo/Osaka」では語られなかったレアな情報や、より新しい情報が目白押し!両社の販売代理店必見の内容をお届け致します。

ウィーンって?

オーストリアの首都で日本からは直通便がありませんので、どこかで乗り換えていく必要があります。ちなみに我々はヘルシンキで乗り換えてウィーンの空港へ入りましたが、飛行時間だけで合計14時間、家を出てからホテルにチェックインするまでで20時間を超える強行軍でした。

ハプスブルク家の優雅な生活や財宝の話もあるのですが、ここでは割愛、街の雰囲気がわかる写真を一枚だけ。

Fig059

どうですか?こんな素晴らしい教会がある横で、いよいよNutanixの最新情報がリリースされるのです。

Nutanix .NEXT Day 1 Keynote

まずはChairman & CEOのDheeraj氏。IPOのご報告と御礼ですね。

Fig060

Nutanixは3h(humble,honest,hungry=謙虚、誠実、果敢)の会社だったということですが、上場を果たしたことも有り、社会的な責任を果たすため、この3つのhに加え、heartを加えたそうです。(実際に会場でもボランティアを募集して学生さんへのプレゼントのためにバックパックにいろいろな道具を詰める作業などが行われていました。)

そして、話はNutanixはどこへ向かうのか?と言う話になっていきます。

Fig061

HCI(ハイパーコンバージドインフラストラクチャ)はとうに卒業して、HCI++(HCIを超えるもの?)、そして今後はエンタープライズクラウドへと歩みを進めていきます。ここでバトンはCPDOのSunil氏へと渡ります。さて、エンタープライズクラウドとは?

Fig062

これです、企業のためのAWS。さて、ここから新しい発表が数珠つなぎに出てきます。

一つ目CiscoブレードサーバとStorage Heavyノードのサポートについて。

Fig063

これまではVDI用、サーバ仮想化用、ハイパフォーマンス用の3構成のみだったCisco UCSに高密度実装(ブレードを利用するため、All Flash Only?)とストレージ重視用の構成が加わり、幅広い選択肢が生まれることになります。

続いてちょっとおもしろネタだったので以下の画像もご紹介します。

Fig064

AmazonAmazon.com(販売)とAWSですというスライドで、NutanixはAmazon.comのワンクリックの手軽さもEnterpriseにもたらしますということでした。なるほど。

Fig065

このあたりは現在定期連載(?)中のPrismの記事もご参考ください。

Fig066

新しいアプリケーションのCertifyについては、SAPのNetweaverの対応に続いてCitrix社のCTO Christian氏が登壇します。まずは当社でもキャンペーンを行っているInstantON VDIについてのご紹介。

Fig067


これはキャンペーンページをぜひご覧ください。まさに夢のような価格のキャンペーンですし、いよいよVDIもここまで来たか!という気がします。

Fig068

続いてのアナウンスはCitrixの全てのEMMまたはEUC製品とNutanix(必要部分)をコントロールできるWorkspace Cloudが今後予定されているとのこと。NutanixはVDIのみならず、EUC全体のプラットフォームになりつつ有ります。続いてPuppet社がゲストで登壇。

Fig069

Puppetの技術を使えば、いろいろなことが、ワンクリックどころか、ゼロタッチに! 先日PernixDataとともに買収したCalm.io社との連携も今後は気になりますね。

続いてはじまったのがデモコーナー。Prism Proのサーチ機能や健全性の機能が紹介されます。こちらについては字幕入りたての以下のビデオもご参考ください。

Prism Pro from miyo4i on Vimeo.

検索しながら必要な情報にアクセスして、処理をしていく、こんな運用もあるんですね!まさにコンシューマー。欲しい情報を探して必要なら購入したりしていく、まさにそんな感じです。

Fig070

こっちは検索で各々のVMを分類したもの。ハイパーバイザーとvCPU数で色分けしています。こうしたレポートを簡単に作れるとインフラの整理や最適化が行いやすくなりますね。

Fig071

また、Prismはマルチハイパーバイザー対応を更に進めており、Prism UIのみですべての操作を完結できるように、つまりvCenterを管理者が利用しなくても良くなっています。

Fig072

やり過ぎ感ありすぎのデモでしたが、同じPrismのUI経由でESXiでのVMのクローンとAHVでのVMのクローンをやって、操作感は全く同じ、と言うデモもやっていました。しかもAHVのほうが圧倒的にクローンが早いというオマケ付き(笑) vCenter経由でコントロールしているESXiと直接コントロールしているAHVの違いもあるかもしれませんが、この話が次につながります。

Fig073

ハードウェアが進化してめちゃくちゃ速いSSD(3DXpointは現行SSDの1000倍と言われています)が登場してきて、そのSSDの速さをダイレクトに使えるような技術を創っているとのこと!

Fig074

みなさん!名前は出ていませんが、おそらくアレのテクノロジーじゃないでしょうか!? AHVに移植が進んでいるのでしょうか?楽しみです。

Fig075

こうした技術を使うとパフォーマンスは更に2倍になるそうです。

Fig076

そして、話はCertifyに戻りますが、Oracleがサポートされました!そして、そのOracleに十分なパフォーマンスが提供できる、つまりどんなアプリケーションもNutanix上でOKになる準備が着々と整っているのです!

Fig077

あらゆる企業のワークロード(仮想、物理、コンテナ、ファイルサービス)が動作し、更に様々なオプション(ハードウェア、ハイパーバイザー)が選べる。それがNutanixのエンタープライズクラウドなのです。

Fig078

後半に続きます。

記事担当者: マーケティング本部 三好哲生 (@Networld_NTNX)