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アメコミファン必見! ストレージの世界で戦うスーパーヒーロー PDキッド まずは登場人物紹介!

皆さんこんにちわ。PernixData社が面白いコミックを作成していることをご存じですか? せっかくなのでこれを翻訳していこうと思います。

まずは登場人物について、さすがアメコミ!名前がとーってもアレですが、できるだけ忠実に訳したつもりです。なお、あくまで極度にデフォルメされたあくまでコミックなので気軽な気分でお読みください。原文はこちら

来週以降は実際のコミックを掲載していきます!

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PDキッド

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PDキッドの表の顔は、大学に通う普通の若者です。ですが、それは世を忍ぶ仮の姿。実際に彼女は若い女の子ですが、彼女の家族はストレージ戦争で荒廃した彼女の生まれた星、惑星サーヴァラニアから逃げだし、安全だと考える地球へと訪れたのでした。PDキッドは地球ですくすくと成長し、そのうちにどのようにストレージを設計するのが良いのかという議論が発生しだすのです。恐ろしいことに、彼女の生まれた星を荒廃させたストレージ戦争が、新しい彼女の星でもまた、起ころうとしているのです。PDキッドは正しい理の代弁者となり、彼女の新しい星に平和で、論理的なストレージの設計と展開をもたらすために立ち上がります。

PDキッドは空いた時間を見つけてはストレージを学びました、そして時がたち、彼女は地元の大学でその研究を続けました。まもなく彼女は大学においてトップのストレージエンジニアとなり、彼女が率いる大学の生徒のチームは大学ストレージ設計チャンピオンシップで勝利をおさめることになります。大学新入生時代が終わり、彼女は自身の知識を理論から実践へと拡大するためにPDキッドは地元の会社でストレージ管理者として夏季インターンを行うことにします。

ある日、その会社でストレージ管理者では解決のできない、パフォーマンスの問題が発生します。PDキッドは自分自身はその問題を解決できる方法を知っていると思いましたが、ソリューションを提案できるという確信はありませんでした。ストレージ管理者は頭を抱え、自身の不幸を憂いました。問題を解決するために、ヴァートマンが部屋に飛び込んできたのです。ヴァートマンがソリューションをシステム管理者に説明している時、PDキッドは高ぶる気持ちを抑えられず、自分のアイディアをヴァートマンのソリューションに付け加えました。ヴァートマンは感心し、彼女にこの会社はとても幸福だ、いつの日か彼女は素晴らしい管理者になるだろうと告げました。

ストレージ管理者の感謝の雨の中、ヴァートマンが立ち去った時、PDキッドは問題解決を手助けすることの素晴らしさを感じます。そして、彼女はもはや単なるインターンとして以上の活動をすべき時で、ただの1社だけを助けるだけでは新たなるストレージ戦争の亡霊を撃退できないとも実感します。彼女はヴァートマンの後を追い、すぐに素晴らしいチームを組むことが出来ると納得させます。彼女が知識を蓄えるにつれ、PDキッドはヴァートマン以上にストレージについてよく理解するようになり、ヴァートマンがいない時でもシステム管理者の問題を解決できるようになってきました。ストレージやデータベース管理者が助けを必要としている時、疾風のようにPDキッドが現れるのです。

PDキッドは物理的なスーパーパワーは持ちあわせていません。彼女の知恵、素早さ、そしてPernixDataとその製品そして、ストレージについての深い知識が彼女の武器です。PDキッドは彼女の生まれた星から運んできた技術的なアドバンテージを持っています。それは彼女のコスチュームの中の特殊なガントレットからサーバや他のシステムに瞬時にソフトウェアをブラストとして放出出来るのです。

ヴァートマン

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ヴァートマンも以前は普通の名前の普通の男でした。彼は長年大きな企業の管理者として勤務していました。彼は仕事に打ち込みながら、ストレージのパフォーマンスの低下が起きる度にそれをどのように対処すればいいのか考えていましたが、誰かに答えを聞く度に異なった回答が返ってくるのです。ベンダーと話をしようとしましたが、それぞれのベンダーは自分自身の話しかしてくれません。そんな話の果てに、パフォーマンスの本質を理解し始めますが、一方でベンダーに対して、他のベンダーとも会話をしているという話をするまでのことでした。そうなると、もうてんやわんやです。というのも、それぞれのベンダーがいうことは、他のベンダーについて彼が考えていたこととほとんど同じでした。すべてのベンダーは他のすべてのベンダーのいうことは矛盾しているということだけでした。自明なことですが、それぞれのベンダーは自社の製品を買うようにしかアドバイスをしてくれません。誰も彼の問題を解決してくれようとか、興味を満たそうという部分を気にしてはくれないのです。

ヴァートマンは幻滅し、あらゆるベンダーが彼の心に植えつけた恐怖、確実性のなさ、そして嘘でおかしな物を見始めます。金縛りにあっている山積みの情報がそれぞれ競合しあってその山の先には進めないのです。誰かと話をする度にひっくり返ってしまうほどでした。失意のもとに彼は職を去り、山小屋に一人こもってストレージシステムの真実を探しだすことを決意します。どう設計するか、どうやって最適化するか、どのようにしてパフォーマンスを最大限に発揮させるか。1日のうち2時間だけは運動をし、残りはすべてコンピューターの前で検索、思索、評価を行いました。

ある日、彼はPernixDataに出会います。そして、彼が探していた明確な答えをそこで見出すのです。ストレージは仮想化環境に対して最適化され、彼は仮想化の男、すなわちヴァートマンへ変身します。知識によって武装され、ついに彼は孤独に別れを告げたのです。今後、データセンタのストレージ管理者に彼がこれまで苦しめられてきたような困難をさせないことを誓ったのです。彼はストレージ管理者たちを仮想の救い上げる道へと誘導します。しかし、彼は青いシャツとスラックスのおじさんの言うことをそうそう聞いてはくれないということを思い知ります。あらたなる知識と確信を持って孤独なおじさんからヴァートマンへと返信したのです。仮想化の守護者、そしてストレージと仮想化の管理者のチャンピオンで、どこにでも駆けつけるのです。

ヴァートマンは物理的なスーパーパワーは持ちあわせていませんが、彼は山小屋に一人こもった時に鍛え上げた肉体を持ち、以前のようにポテトチップスの袋から袋へと食べまくったりするようなことはしなくなりました。長年の管理者としての苦難は彼に超能力を与え、ストレージや仮想化管理者が悪者による疑念に付きまとわれているようなときに発揮されます。ヴァートマンの最大の弱点はスーパーヒーローになってやや、はしゃぎ過ぎているというところです。

ザ・ハイパーコンフューザー

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ハイヤム・ミッシュマッシュはストレージの荒野で生まれました。広大な砂漠と低木だけの荒野で、蜃気楼の立ち上る中にストレージサイロが立ち並びます。彼の父親はそこでシステムとネットワークの運用を行っていました。彼はデータの補完に遠隔地のサイロを利用し、リモートからそれを利用している涼しい都市から遠く離れていることに苛立ち、なぜすべてのものが一箇所に集まっていないのか不思議に思うようになりました。

「SANが別になっているのにはいろいろな素晴らしい理由があるんだよ」と彼の父親は説明しました。

「そんなの気にしないさ!」 若いハイヤム・ミッシュマッシュは譲りません。「すべてのものを一緒にしたいんだ! SANなんて嫌いだ! SANなんか要るもんか!」彼は叫びました。

ついに、彼の家族は大都市へと引っ越すための資金をためることが出来ました。ハイヤム・ミッシュマッシュはこれでようやく幸せになれると考えましたが、もはや大都市においてもストレージの荒野がそうであったようにあらゆるものが一緒という状態ではありませんでした。友達が特別なコントローラーとPS3を持っている時に、彼はゲームボーイしか欲しがりませんでした。「ゲームができる、それで十分さ!」と両親に言いました。「コントローラーが分かれていたら無くすかもしれないし、全てが一つの箱に入っている方がいいんだよ。」

彼の友達が色鉛筆、ブラシ、絵の具、キャンバス、そしてイーゼルの図工セットを買った時に、彼はクレヨンを一箱欲しがるだけでした。「これで描けるよ。」と両親に言います。「これで充分、しかも全部一つの箱に入っている! クレヨンを研ぐ道具もね!」 彼は一つの箱に入っていないものは全て信用しなくなりました。それが別々のコンポーネントであったとしてもです。

学校の給食の時間、かれは全てをトレイの上に一塊のハイパーコンバージドフードとして一緒くたに盛り合わせます。 肉、野菜、パン、そして、デザートまでもが一緒に混ぜ合わさります。彼は食べ物がトレイ上の別々の場所に分けておかれることに耐えられないのです。全てが一つでなくてはなりません。「ほんとうに美味しく食べようと思ったら、別々に食べたほうがイイよ。」という友人の助言も 「そんなの、いらないよ」という返事です。「簡単だし、これで充分なんだ。」

彼は全てが一つの箱に入っているのが大好きです。効率やコストやパフォーマンスには関心はありません。最高の状態である必要はなく、充分なレベルで、一つの箱に入ってさえいればいいのです。彼は近年の分散ネットワークが専用コンポーネントと一緒につながっているのを見て、ネットワーク設計などが不要だった時代を懐かしく思います、別の箱を単に繋げばよかったのです。そしてその次にも別の箱をつなぐ。何が必要かは関係ありません。別の箱をつなぐことが全てです。というのも、必要な物は全てその箱の中に入っているのです。必要でないものが入っているということも気にする必要はありません。動きさえすれば、それで充分なのです。

成長した彼が自身の子供に語ったことは、誰も金メダルなんて保つ必要はないということです。もっと手を抜いて銅メダルをもらう、それで充分なのです。メダルはメダル、ストレージはストレージ、意味をなしさえすれば、それで充分なのです。

大学を卒業後、ハイヤム・ミッシュマッシュはシステム管理者のキャリアを選択します。そこでは皆が彼と同じ考えを持つと考えたからでしたが、実際の人々はパフォーマンスやコスト、効率性に興味を持っていました。彼は彼の主張に合意できない人々にますます苛立ちを高めます。最高であることを諦め、それで充分な程度を受け入れさえすれば物事がどんなに簡単になるか、わからないのか?ある日、PernixData社のソリューションに出会い、ついに耐え切れなくなってしまいました。ハイヤム・ミッシュマッシュは逃げ出しました。彼は何週間もの間、地下室に身を隠し、誰も自分の発言に耳を傾けてくれないことに苛立ち、みるみるうちに更にマニアックになっていきました。そして、ハイヤム・ミッシュマッシュのいうことは誰も聞いてくれない、ですが、聞かなければならない状況に陥れば聞いてくれるだろう、よし、自分でその状況を作り出そうと考えるようになります。ハイヤム・ミッシュマッシュは地下室を飛び出し、別の人間に生まれ変わります。SANの宿敵、ハイパーコンバージドのチャンピオン。そう、彼はハイパーコンフューザーになったのです。

スピンドラー

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ハイパーコンフューザーと同様、スピンドラーもストレージの荒野で育ちました。ハイパーコンフューザーと違うのは、スピンドラーは裕福な、何世代も前から続く、古き良き時代の家族のもとで育ったということです。彼の家族は古い風習や従来通りのやり方を貫き通すことを大きな誇りとしていました。家族で車を購入しましたが、ほとんど場合、馬が引く馬車を利用していました。家には電灯が有りますが、大抵は以前通りロウソクを使っています。デジタルミュージックも有りますが、殆どはビニールのレコードを使います。スピンドラーは古いレコードを聞き、そのレコードがターンテーブルの上で、何度も何度も回転するのを眺めるのが大好きです。

スピンドラーは学校へいくようになると、スピンドルベースのストレージに夢中になりました。スピンドル上のディスクは彼の愛するターンテーブルスピンドルを思い起こさせてくれます。彼の音楽のコレクションをMP3ファイルで聞く時もあります。ですから、喜んで近年のフラッシュのテクノロジーをストレージの設計喜んで取り入れましたが、ほんとうに必要な以上には利用しません。どうして誰も彼の美しいスピンドルと、美しいディスクのエレガントさを理解してくれないのか、わからないのです。

年をとるにつれ、スピンドラーはどんどんつまらなくなったと感じます。ですが、パフォーマンスやレイテンシについて文句をいう、若い管理者に対しては古き好き価値が理解できないと頭ごなしです。しかし、彼の言うことに耳を貸す者もどんどん減っていきます。ですから、彼は誰もが無視できなくなるように自分自身をコスプレで打ち出すことを決意したのです。彼は・・・スピンドラーとなったのです。

ザ・デュープスター

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デュープスターは心が広く、どこまでも正直な若者でした。彼は人が言うことは全て信じます。嘘や誇張があるかもしれないということなど考えもしません。同僚の学生や教授に不愉快な思いをさせられつつも、世界はほとんど完璧であるという博愛の信念のもと大学を卒業します。彼は性善説主義者なのです。

卒業後、地元の会社で職につき、ストレージ管理を学びます。そして、その後会社のストレージ装置の設計についての責任を与えられるようになります。最初はとても面白い業務でした。ベンダーが製品を説明しにやってきて、どうして彼がそのストレージを買わなければいけないのかをとうとうと話します。製品も良さそうに聞こえ、全部を試してみたいと思うようになります。製品を評価する際に、今度は営業マンがしゃべるほどまでには製品が良くないと感じるようになります。実際、ある部分はとてもできが悪く、予期せぬストレージのパフォーマンス問題が発生します。

「設定が間違っている」としか言わない営業マンのところへ行き、セールスエンジニアが時にはなんとか問題を修正しますが、その度にデュープスターは装置に何かを追加したり、設定を変えたりするので、更に問題が誘発されます。営業マンが約束した素晴らしいパフォーマンスはその角のちょっと先、もうちょっとしたら手に入る、、、ですが結局どうしても手にはいりませんでした。営業マンは嘘をついていたんでしょうか? なぜそんな不誠実なことをするのでしょうか? 彼は言葉巧みに騙され、役に立たないものをかわされた、イカサマだ、と考えるようになります。インチキだと。

ある日、ある営業マンがデュープスターが抱えるパフォーマンスの問題を彼のストレージが全て解決すると約束しました。「今まで散々馬鹿されてきたしな・・・」と営業マンに告げます。営業マンは発言は全て事実で、絶対にこのストレージを気に入ると保証すると言いました。一ヶ月後、仮想マシンが落ち、ユーザーがパフォーマンスが酷いと叫び、愛を注いだストレージは完璧に用なしになりました。マネージャーたちは彼を取り囲み早口でダウンタイムや遅延について罵ります。彼は両手を耳にあてて「もう沢山だ! 期待通りに動いているように見えないのか?」と叫びます。

笑いが巻き起こりました。笑い、笑い、笑い・・・。「期待通りに動いているじゃないか!」もう一度彼は叫び、そしてデータセンターから逃げ出しました。誰も彼を騙してはいないのです。いや、いや、いや、その逆、インチキをかわされたのではなく、彼自身がインチキなのです。他人を悲劇に巻き込み、他人を困惑させる、他人のお金を使い、後始末を他人にさせる。誰も彼を騙す(Dupe/デュープ)することはありません。それは、他の誰もデュープスターではないからです。彼自身がデュープスターなのです!

いかがでしょうか? いよいよ来週から本編を掲載していきます。そうとうヒドイ話になりそうな登場人物たちですね(笑) みなさんの周りにもこんな人いませんか? 来週をお楽しみに!

記事担当者: マーケティング本部 三好哲生 (@pernixdata_netw)