皆様、こんにちは!
ネットワールド ストレージ担当の三嶽です。
6/18~6/21までの4日間、PureStorageの年次イベントである「Pure// Accelerate 2024」がラスベガスの「Resorts World Las Vegas」にて開催されました。ネットワールドも現地を訪れ最新情報を入手してきましたので皆様にご紹介したいと思います!
目次
1.KeyNoteレポート
2.イベントの様子
3.まとめ
1.KeyNoteレポート
今年も2日間に渡ってKeyNoteセッションが開催されました。その内容を簡単にまとめてご紹介します。
・NVIDIAとの協業
本イベントではAIに関連する発表が多く、Pure StorageとしてもAIワークロードを見据えた製品開発や機能提供を進めていることを強く感じました。
NVIDIAとの協業もそのひとつであり、Pure Storageが2024年内に「NVIDIA GDX Superpod」という大規模AI用途向け統合システムに組み込み可能なストレージとしての認可を取得することを発表しました。
Pure StorageとNVIDIAの対談においてもAI開発においてはデータが鍵となり、顧客が求める高いパフォーマンスと柔軟で効率的かつ持続可能なデータの利用をPure Storageが満たすことができると強調されていました。
・Pure Fusion
本イベントでは「Pure Fusion」の大々的な機能拡張も発表されました。
「Pure Fusion」は自動化を用いてストレージの管理・運用を簡素化することを目的としたツールとなっています。
機能拡張では既存のストレージ装置を単一のストレージプールとして統合することで、ポリシーの標準化や強制を可能とし、特にAI基盤におけるストレージ管理を自動化できると言及されていました。
そして「Pure fusion」は今後、Purityをアップデートすると既存ユーザーにも追加ライセンスなしで提供され、Purityに組み込まれていくそうです。
複数のPurityを統合してストレージ仮想化と同じような役割を果たしてくれるようになるイメージでしょうか。
「Pure Fusion」に関してはこれから段階を経て進化していくことも発表されました。今後のアップデートにも注目ですね!
・Evergreen//One
Evergreen//OneはPureStorageが提供するSTaaS(Storage as a Service)ですがこちらにも言及がありました。
まずは他社製品との比較として主にシンプルさ、拡張性、柔軟性の点で優位性があると強調されました。
そして新たにEvergreen//Oneに今後「Cyber Recovery SLA」「Resilience SLA」「AI-Powered Security Assesment」「AI-Powered Anomaly Detection」の機能が追加されることが発表されました。
そしてさらに初めてAI基盤向けに特化し、GPUパフォーマンスのSLAを保証するSTaaSとして「Evergreen//One for AI」が発表されました!これによってコストが一番高くなるGPUの使用率を最大化することが可能になると説明されました。
・AI Co-Pilot
運用管理を支援するツールとして「AI Co-Pilot for Storage」も発表されました。
こちらは管理コンソール上で自然言語を使用し、大規模ストレージ環境の管理を支援することができる全く新しい方法と説明されました。
更にPureStorageとして今後もAIと自動化技術を活用してデータ管理をよりシンプルなものにしていく考えであると強調されていました。
・DFM
昨年の同イベントでは75TBのDFM(Direct Flash Module)と300TBのDMF開発のロードマップが発表されました。これはFlashArray//Eの発表と合わせてNL-SAS HDDと同GB単価を実現し「HDD vs All Flash」という構図において大きな衝撃を与えるものだったかと思います。
そして今年は150TBのDMFが実物を用いて発表されるとともに、来年には300TBモデルを発表するとの予告もあり、計画が順調に進んでいることが伺えますね!
2.イベントの様子
おまけとして現地の様子についてもお届けします。
開催期間中はホテル壁面のスクリーンや空港にも広告が掲載されており、イベントの盛り上がりを感じました!
ホテル内にはセッション会場だけではなく、EXPO会場やランチ会場、商談ルームなども用意されており規模の大きさに圧倒されてしまいます。
会場ロビーには受付カウンターや息抜きに遊べるジェンガやパターゴルフなどの遊具がおかれていました。そしてロビー内を撮影ロボットが巡回しており、自由に写真を撮ってその場で登録したメールアドレスにデータが送られてくるというサービスも展開されており、ホスピタリティの高さを感じました!
また、EXPO会場の前には今年からの試みとして「Ask the Experts」と題し、Pure社員が常駐して気軽に質問ができるコーナーが設置されており盛況でした!
セッションでは時間制限もあり質問が難しい状況もあるかと思いますが、こちらで満足するまで質問することができますね。
3.まとめ
今回の「Pure Accelerate 2024」では全体を通してPureStorageとしてのAI活用やAIワークロードを見据えた新機能・サービス展開に関する発表が中心となっている印象でした。
「HDD is Dead」というメッセージとともに75TBのDFMやFlashArrayシリーズの革新的な新モデルの発表があった昨年からするとかなりギャップのある内容ではありましたが、本年は、PureStorageの強みであるPurityやDFM(DirectFlashModule)といった独自の技術を基にした製品力をどう活かして、昨今の市場の要求に応えていくのか、その方針となるサービス・ポートフォリオであったと感じています。
そんなPureStorageの最新の動向を感じることができる本イベントですが、ここまで私が書かせていただいたものは発表されたものの一部にすぎません。
もっと詳しく知りたいという方は「Pure//Accelerate 2024 Roadshow」として10月18日(金)に東京でもローカル版の「Pure//Accelerate」が実施されますので足を運んでみてはいかがでしょうか。