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NutanixがエンタープライズクラウドOSでIntel Skylakeプロセッサのサポートを発表

本記事はNutanix社のオフィシャルブログの翻訳版です。原文を参照したい方はNutanix announces support for Intel Skylake processors with Enterprise Cloud OSをご確認ください。情報は原文の投稿時のままの情報ですので、現時点では投稿時の情報と製品とで差異が出ている場合があります。

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NutanixエンタープライズクラウドOSソフトウェアがIntelのSkylake-SPマイクロアーキテクチャプロセッサをサポートするということを発表でき、大変うれしく思っています。

NutanixエンタープライズクラウドOSは業界で最も幅広いターンキーアプライアンスと互換性のある、検証済みのプラットフォームで、これにはNutanix NX、Dell EMC XC、Lenovo HX、HPE Proliant、Cisco UCS、こうしたベンダーのその他のプラットフォームや今後も追加が予定されているプラットフォームが含まれます。

2016年の初頭、Intelはデュアルソケットサーバプラットフォーム向けにBroadwellレンジのXeon E5 v4プロセッサをリリースしました。BroadwellのTickリリースは新しい製造工程とともにリリースされHaswellの22nmマイクロアーキテクチャから14nmへと削減を実現しています。そこから18ヶ月をへて、新しいレンジのXeonプロセッサが出荷されることになります。新たなTockリリースではBroadwell同様の14nmの製造工程を利用していますが、新たなSkylake-SPと呼ばれるマイクロアーキテクチャを採用しています。

Skylake-SPプラットフォームはE3、E5、そしてE7シリーズと名付けられたシリーズに分類することができ、新たなXeon Bronze、Silver、Gold、そしてPlatinumという体系が導入されています。それだけではありません。Intelはこれまでの2ステップのTock-Tickモデルから3ステップのprocess-architecture-optimization(訳注 : 行程-アーキテクチャ-最適化)というステップへと変更を行っています。

これがみなさまにとって何を意味するのか?

次世代のIntel Skylake-SPプラットフォームは以下によってこれまでにはない能力を皆様にお約束します:

  • コア数の増加(27%増、22から28へ)によって、より低いプロセッサレイテンシを実現
  • 第3世代DIMMチャネルを利用することによって発生していたパフォーマンスの劣化なく利用できる完全サポートのDDR4によって、持続的に提供可能なメモリ帯域幅
  • より低い電源消費

更に詳しくはIntel Xeon プロセッサテクニカル概要で参照できます

Nutanixプラットフォームでのパフォーマンス検証においては仮想マシンの統合におけるシナリオ、例えば仮想化デスクトップインフラストラクチャや幾つかのサーバ仮想化、またはプライベートクラウドユースケースにおいて14%もの改善を示しています。

いつから利用可能になるのか?

Nutanix エンタープライズクラウドOSは既にAcropolis Operating System(AOS) 5.1.3リリースでSkylake-SPをサポートしており、このリリースは2017年10月にこの新しいIntelのマイクロアーキテクチャに対応するためだけにリリースされています。

お客様はIntel Skylakeベースのプラットフォームのターンキーアプライアンスの展開をNutanixまたはDell EMCLenovoなどの我々のOEMパートナーからすぐに選べるようになります。それ以外にもNutanixソフトウェアをSkylakeで検証済みのプラットフォーム、例えばCiscoHPEのプラットフォーム上にダウンロードして導入することもできます。

NutanixのNXアプライアンスは今年度中に第6世代へと切り替わります。Xeon SilverとGoldのプロセサを搭載する幅広い一般用途やVDIのユースケースに対応した2U4ノードのNX-3060-G6プラットフォームを皮切りに行われることになります。

NX-3060-G5プラットフォームと比べると、第3世代のDIMMスロットを利用せず、パフォーマンスの劣化を受けないことから、パフォーマンスは効率的に向上し、2つのプロセッサコア数の増加も加えて、VDIのシナリオでは14%も多くのVDI仮想マシンが動作しています。

ビジネスにおいてこうしたプラットフォーム改善をどのように考慮すればよいか、不安に思っているかもしれません。全く恐れる必要はありません。というのも、こうしたSkylake-SPがもたらしたプラットフォームの改善については既にNutanix Sizerに組み込まれています。これによって、ビジネス部門は動作させたいワークロードのタイプとサイズ、ホット/コールドのデータセットに応じて正確にインフラストラクチャをサイジングすることができます。Sizerはお望みのターゲットプラットフォームのベンダーでサイジングを数千回も繰り返しており、さらに数百のベストプラクティスも含まれています。

Citrix XenDesktopでナレッジユーザーを5000ユーザー動かすという以下のNutanix Sizerのシナリオを例に取ると、NX-3060-G5ノードでは27台が必要でした。それぞれのノードには28のプロセッサコアが搭載されており、12Uのラックスペースが必要で、仮想マシンとそれぞれのユーザーのホームディレクトリ用のストレージがすべて含まれています。(各々のVDIのスペックは 2vCPU、2GiBのメモリ、10GiBのユーザーデータ、そして20GiBのゴールドイメージ容量) :

Fig266

同数のNX-3060-G6プラットフォームでは700の追加ユーザーをホストすることが可能になるか、もしくはより少ないホスト数で同じユーザー数をホストできるため、インフラストラクチャのコストを削減するということもできます。

どのように新しいプラットフォームを受け入れていくのか?

シンプルです。

NutanixエンタープライズクラウドOSアーキテクチャはプロセッサファミリーに限定されたものではありません。ですから、皆様のNutanix ITインフラストラクチャを更新されたアーキテクチャで置き換えることは非常に簡単です。Nutanix分散ストレージファブリック(DSF)が新たに既存のクラスタに追加された全てのノードに対してデータがレプリケーションされて利用可能であるということを保証します。

Nutanixソフトウェアのお客様は単に我々のHCL上の検証済みのプラットフォームの中からご自身が利用されるサーバを選択することができます。HCLの詳細はNutanixソフトウェアを利用するために検証済みの必要なコンポーネントファームウェアです。Foundation Managerを利用してNutanixソフトウェアを展開することができます。こうしたお客様においてはNutanixのソフトウェア・ライセンスを新しいインフラと古いインフラの間で柔軟に動かすということもできます。

オールフラッシュとハイブリッドのプラットフォームを同一クラスタ内に共存させられるということも気に留めておいて下さい。次のプラットフォームの更新時期にはオールフラッシュノードへとジャンプすることでメリットを得られるかもしれません。

NutanixエンタープライズクラウドOSは皆様のビジネスとそれぞれの新しい世代のプラットフォームとともに進化します。詳しくはこちら

Forward-Looking Statements Disclaimer

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© 2017 Nutanix, Inc. All rights reserved. Nutanix, AHV, Acropolis Compute Cloud, and the Nutanix logo are registered trademarks or trademarks of Nutanix, Inc. in the United States and other countries. All other brand names mentioned herein are for identification purposes only and may be the trademarks of their respective holder(s).

記事担当者: マーケティング本部 三好哲生 (@Networld_NTNX

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今回はIntelのプロセッサの新しいマイクロアーキテクチャ対応への対応の記事です。原文の日付を見てわかるかもしれませんが、先日のニースでの発表となっています。ニースの記事は速報をお届けしておりますが、今後続々とその発表についての記事を上げていく予定です。

また、以下のセミナーでもカバーしていきますので、是非ご参加下さい。

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