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PernixData FVP海外導入事例: 南カリフォルニア工科大学大学がグラフィックスアプリケーションのVDIにPernixDataを活用

USC Viterbi School of Engineering(南カリフォルニア工科大学ビタビ校)は実社会のニーズにしっかりと根ざした新しい教育のモデル、研究、実用化において、世界的に革新的で、リード的な立場にあると評価されています。学校のもっともプライオリティのある分野は優れた学生に対する教育と、新しい研究結果を発表することを後押しすることです。

ビタビ校は現在学士課程と研究課程合わせて8000名の生徒を抱え、そしてそれを300名の教育サポートメンバーが支えています。生徒と教育サポートメンバーは30ほどのコンピュータークラスルームの900のデスクトップもしくはノートPCを利用し、その上では200を超えるアプリケーションが利用されています。

「メンバーや学生の刻々と変わり続けるニーズに常に追従していくことはとてもチャレンジングなことです」とIT部門のExecutive DirectorのMichael Goay氏は述べます。「クラスルームのスペースは限られていますし、それぞれの場所でのハードウェアも限られます。新しいラボを建設するのは非常に高く付きますし、すでに研究施設内にある各々のコンピューターを管理するだけでも、アプリケーションのニーズが多岐にわたっているため、相当にコストがかかっているのです。」

ビタビ校はこの課題を解決するためにVMware Horizon Viewを利用した包括的な仮想デスクトップインフラストラクチャ(VDI)を導入していました。VDIによって全ての生徒がエンジニアリングアプリケーションにどこからでも、いつでもアクセスが出来るようにという狙いが有りました。更に設備にアプリケーションをインストールしたり、それを管理したりするITスタッフの時間とコストを削減するという狙いも有りました。

この戦略的なVDIの展開にはDell PowerEdge R720サーバのローカルディスクとしてSSDを配置し、ノンパーシステント(非永続)のリンククローンとしてVDIが構成されていました。このSSDは生徒のデータを保存している既存のDell EqualLogicのハイブリッドストレージから負荷をオフロードするためのもので、ビタビ校のVDIのキーを担っています。

「ローカルのSSDを配置したことで、優れたVDIのパフォーマンスを得ることができました、しかし、そのソリューションの問題は環境の拡張の際のコスト効率が良くないことです。」とGoay氏は語ります。「VDIのイメージをストレージのパフォーマンスが確保され、管理された状態であることを心配せずに追加していきたいのです。さらに、それぞれのホストを個別に管理しなくても良くしたいと考えていました。すべてのアプリケーション、デバイス、クラスルームで同じように動作する、包括的なソリューションを探していたのです。」

ハイブリッドストレージをオールフラッシュストレージ(AFA)で置き換えることも検討しましたが、それによって得られるパフォーマンスは新しいストレージ装置のその法外なコストに比例したものではありませんでした。

代わりに、PernixData FVP(R) ソフトウェアソリューションに行き当たったのです。

FVPはハイパーバイザーの内部にインストールされ、既存のサーバ、ストレージ、そして仮想化デスクトップに対しては一切変更は不要でした。FVPによってRAMを利用し、サーバをまたがった低遅延の耐障害性のあるI/O高速化層を作成したのです。 ーインフラストラクチャレベルインメモリコンピューティングとして知られる概念ですー これによってストレージへのRead/Writeはホスト内で処理され、VDIのレイテンシを最小化し、同時にシームレスなスケールアウト成長も保証されます。

「FVPはブートストームなどの大容量データを取り扱うタスクをサーバのRAMにオフロードすることで、高いVDIのパフォーマンスを約束してくれました。」 Goay氏は続けます。「非常に簡単に拡張ができるようになっただけでなく、高価なAFAへリプレースするコストも削減することができました。更に、VMware HorizonのCertificationをとっているため、一括した展開や運用が行えます。」

現在600を超えるデスクトップがFVPによって高速化されています。生徒が見てわかる程のデスクトップの応答性能の改善が実現しています。ー特に、ブートアップ時や操作中に至るまでー

「生徒やサポートメンバーからの不満も削減されることが期待できます。」とGoay氏。「さらに、生徒が多くのサービスに快適にアクセスできるようになることからクラスルームの登録数の増加にも期待をしています。」

今後、ビタビ校はFVPソフトウェアをもっと一般的なアプリケーション、例えば、データベース、E-Mail,ファイルサーバ、デスクトップ配信サーバ、等へも展開したいと考えています。

「私のゴールは管理している全てのサーバにFVPを入れることさ。」 Goay氏はそう締めくくりました。

記事担当者: マーケティング本部 三好哲生 (@pernixdata_netw)