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【Dell Blog】クラウドを活用できる今話題のEMC CloudArrayとは!? ②

前回に引き続き、CloudArray第二回です!

 ※ CloudArray Ver6.0.3~6.0.4での検証結果を基にしています。

EMC担当SEの片山です。今回はCloudArrayのよく使いそうな機能に絞って解説していきたいと思います。

Read/Writeの動作フローや、インクラウドスナップショット、自動バックアップ、帯域制御、クラウドマイグレーション機能などについて順を追って説明していきます。

まずはCloudArrayの基本的Read/Write処理についてです。
 

 ◆  Write処理フロー

ホストからのWrite処理はCache領域に書込まれ、ACK応答がホストに返されたタイミングでホストへの書込み動作が完了します。1

Cache領域へのWriteが完了するとCloudプロバイダへのデータ送信のために準備が自動的に開始されて圧縮と暗号化(オプション設定)に応じて、CloudArray側の任意のタイミングでCloudプロバイダにデータがReplicationされます。CloudへのReplicationのデータ処理アルゴリズムとしては圧縮と暗号化が完了次第に順次転送するというFIFO(先読み先出)方になります。

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※ Dirty Page=CacheからCloudへReplicationが完了していないデータの事

また、検証時の動作確認ではCloudへのReplicationが終了していないデータ(Dirty Page)がCache容量の90%に達すると、Dirty Page値が70%程度になるまでCloudArrayへの書込みが一時的に停止することが確認できました。

また、CloudArray自体のCache制御アルゴリズムですが、LRU(Least Recently Used)方式を採用しているとの事です。LRUとは「最も参照頻度が低いものを削除」する方式です。

 

◆  Cacheヒット時のRead処理フロー

 Read要求がホストから送られてきた時、CloudArrayはCache領域からホストに対して、Read対象のデータを送信して処理が完了します。

※ CacheヒットとはCache上にデータが存在した場合

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◆  Cacheミス時のRead処理フロー

 Read要求がホストから送られてきた時、データがCache領域になかった場合はCloudプロバイダへデータを要求します。CloudプロバイダからCloudArrayにデータが受信され、CloudArrayで復号化して処理が完了します。Cloudより受信したデータはCache領域に配置されて、次回のRead要求の際に利用されます。

※ CacheミスとはCache上にデータが存在しなかった場合

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 そのため、Read要求があったデータがCache領域にない場合、Cloudプロバイダからデータ送信が必要となる為にRead要求の待ち時間のためのアクセスがCloud経由で遅延する可能性があります。

 

インクラウドスナップショット

スケジュールもしくは手動にてVolume毎にスナップショットを作成できる機能で、スナップショットの実データはCloudArrayのCacheとCloudプロバイダ上に存在します。

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インクラウドスナップショットはEXPOSEボタンを押すだけでアクセス可能になり、またWritable(書き込み可能)スナップショットなので、スナップショットに書込まれたユーザデータの差分はメインVolumeと同一のCacheを共有して保持され、そのままCloudプロバイダ上にもReplicationされる動作を行います。


◆  Replicationの帯域制御機能

Bandwidth設定はCloudArrayからCloudプロバイダへのReplication通信の帯域制御設定ができます。GUI操作で非常に簡単に曜日、時間でReplication帯域幅設定が可能です。

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◆  CloudArray構成情報の自動バックアップ

前回の記事でも少し触れました。CloudArrayには自動バックアップ機能があります。CloudArrayの設定情報をCloudArrayポータルサイトに定期的に自動バックアップが行われています。

リストアする場合、災対側にOVFを展開した新たなCloudArrayをデプロイして、CloudArrayポータルサイトからダウンロードしたバックアップファイルを適用することで設定情報がリストアされます。CIFS共有設定はもちろんCloud上に保存された最新のデータも参照することができます。但し、複数箇所にリストアされてしまった場合は最新でリストアしたCloudArrayがCloudプロバイダに対して1対1でアクティブになるようです。

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上の画像、CloudArrayポータルサイトから最新版のCloudArrayバックアップデータがダウンロード可能です。

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もちろん、CloudArrayのGUIから直接、設定情報のバックアップを取得することもできます。

 

◆ クラウドマイグレーション機能

 こちらは名前の通りでCloudプロバイダを別に切り替えるときに利用する機能です。イメージとしてはCloudプロバイダAよりCloudプロバイダBに変更したい場合に利用します。

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 今回、検証した例は以下の図の手順で行いました。S3のあるアカウントのバケットから、別のS3のアカウントのバケットにCloud上のデータを移行してみました。現バージョンでちょっと気になる点が、サービス提供しているCIFSボリュームが「10GB」であれば、Cacheも10GB必要になります。(Volume=Cache)また、移行対象の旧Cloudプロバイダからの全コピーが実行され、新Cloudプロバイダに対して、フルレプリケーションが動く仕組みになります。

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 他にもまだ機能はありますが、次回よりセットアップを始めていきたいと思います。

まずは触ってみるのが一番です!それではまた第三回でお会いしましょう~。

 

記事:片山

 

今回の記事一覧はこちら

クラウドを活用できる今話題のEMC CloudArrayとは!?①

クラウドを活用できる今話題のEMC CloudArrayとは!?②

クラウドを活用できる今話題のEMC CloudArrayとは!?③

クラウドを活用できる今話題のEMC CloudArrayとは!?④