■NetApp INSIGHT DIGITAL EVENT Day2 終了いたしました!
皆さん、こんにちは。株式会社ネットワールドのマーケティング本部でNetApp製品営業&コンサルタントを担当しています、ますお。と申します。
NetApp INSIGHT DIGITAL EVENT Day2が終了し、Keynoteセッションやオンデマンドで配信されているセッションでは様々な発表がございました。
今回の投稿ではDay2のKeynoteセッションと目玉であるMega Sessionから内容を抜粋してご紹介させていただきたいとおもいます!
■Day2 Keynoteセッション
Day2のKeynoteセッション「Lets talk transformation: How do you drive your digital transformation?」では、ゲストスピーカーを招いての対談で、NetApp CEOのGeorge Kurian氏と、Google Cloud CEOでGeorge氏の双子の兄弟であるThomas Kurian氏が登壇し、GCPとNetAppのパートナーシップについて語った。
NetApp CEOのGeorge Kurian氏(左)とGCP CEOのThomas Kurian氏(右)
対談冒頭では両氏の母親もビデオ出演し、「ピンクのシャツをきてるほうがGeorgeよ!!」と視聴者に教えてくれる場面も(笑)
Thomas Kurian氏はGoogleにおけるNetAppテクノロジーの重要性を、大手ゲーム開発会社Activesion Blizzard社が採用したGoogleとNetAppの共同プロジェクトで新しいゲームプラットフォームの事例をもって強調した。同氏はGoogleCloud上で提供されるNetAppの低遅延ストレージ技術が、ゲーム配信の基盤での高いユーザーエクスペリエンスを実現するのに貢献したと話す。
Thomas Kurian氏の登壇によりDay1とあわせてAmazon・Microsoft・Google Cloudといったハイパースケールクラウドベンダー3社とNetAppとのパートナーシップが強調された内容というのが、本年のCEOのGeorge Kurian氏が登壇するKeynote Sessionの印象であった。
また、2日間のKeynoteを通じてNetAppは、ストレージベンダーのNetAppは、これまで培っていたストレージ技術や同社の「DataFabric」でのデータ管理ノウハウを活かして、マルチクラウド時代にメガクラウドベンダーとのコラボレーション、そしてクラウドの中に入り込んでその存在感・技術的に重要な役割を果ているという点が強調されていたと感じた。
■ONTAP関連のアップデート
Day2のKeynoteの中では下記のONTAP関連のアップデートについての言及もあった。
・ONTAP 9.8でのGUI刷新、ファイル分析機能対応
・S3プロトコルへの正式対応リリース
・新しいオールフラッシュ製品A250とFAS500fの発表
・FabricPoolのHDD to HDD Tiering対応
これらは新機能・新製品について解説しているBreakoutセッションについての記事もアップロード予定です。
■Mega Session内容ご紹介
Day1・2のKeynoteセッションの放映の後に、NetAppの最新ソリューションにフォーカスしたMega Session(写真は昨年Las VegasイベントでのMega Sessionの様子)が開催されたので、その内容についてもご紹介いたします。
*セッションへのアクセスはNetApp INSIGHTへの参加登録が別途必要です。
[MEGA-1676-2] More cloud. Less cost.
Cloud Insightsでは、NetApp製品だけではなく、サードパーティーストレージ製品、VMware環境、パブリッククラウド環境の統合管理が可能となります、Cloud Insightsを利用することでマルチクラウド・ハイブリッドクラウド環境でのリソースの効率化・コスト最適化にが可能となります。また、新しくCloud InsightsはKubernetesクラスタの監視機能を実装することで、クラウド上のコンテナワークロードの利用率を可視化しコスト最適化に役立てることが可能となりました。セキュリティ管理機能も強化され、機械学習を利用したユーザーの行動分析によるランサムウェア・ユーザーの異常行動を検知できるようになりました。
次に、NetAppが買収したSpot社はリアルタイムでのクラウド上のコンピュートリソース利用状況・可用性を分析し、そのコストを最小限化する製品を開発・販売している企業です。
同社のCloud Analyzer製品はクラウド上のコストをダッシュボード上で確認、アカウント・サービス・タイプ別の細かいレポートを作成できます。そして、マルチクラウド環境で最適化されていないリソースの検知・通知・修復といった一連のオペレーションを単一のダッシュボードで提供できる機能となります。
Cloud Analyzerのダッシュボード上で、最適化されていないアプリケーションを検知し、ワンクリックでリソースの最適化を実行することが可能です。
そして、Cloud AnalyzerはCloud Managerに統合化されることにより、クラウド環境の管理と監視がNetAppの同一のプラットフォームで実現可能となりました。
[MEGA-1679-2] Contain your cabin fever with Kubernetes.
NetAppが今年新しく始動させたコンテナアプリケーションのライフサイクル管理ツールProject Astraが、ユーザーの既存のKubernatesクラスタを検知・登録することにより、Persistent Volumeを含めたコンテナアプリケーションのデータ移行・バックアップ・リストアのオペレーションを行るサービスとして紹介された。(2020年10月27日時点ではGoogle Kubernetes Engineのみ対応)
さらに、Spot社が提供するOceanにより、クラウド・オンプレに存在するKubernetes環境のリソース利用状況を分析し、アプリケーションごとに利用するべき最適なリソースを選択可能となる。
Oceanはスケジュールや利用状況に合わせてアプリケーションが必要とするリソースを満たせるようにノードのインスタンスタイプを調整したり、スケールアップ・スケールダウンすることでコスト最適化を図ることが可能だ。
Kubernetes環境においてCloud Insightsのパフォーマンス監視とトラブルシューティングの役割を提供できる。特にSteatfulなアプリケーション環境ではストレージのモニタリング・リソースの最適化・セキュリティ管理などが求められインフラ管理の複雑さが増すが、Cloud Insightsを利用することでKubernates専門家ではないユーザーも複雑化した環境でのインフラ監視を容易とし、Cloud Insightsを通じたリソースに対するトラブルシューティングが可能になる。
Project Astra、Ocean、Cloud Insightsによってユーザーは自身のマルチクラウド環境下のコンテナアプリケーションのデータマネージメント、コスト最適化、監視、トラブルシューティングを一貫して行えるようにする、という点が今後のNetAppのコンテナ・Kurbanetesにおける注力分野であることが感じられたセッションであった。
[MEGA-1680-2] Unmute your VDI: how to let everyone work everywhere
新しいNetApp Virtual Desktop Serviceで複数のクラウド環境に対して迅速なVDI環境のデプロイが可能となる。完全SaaS型のVDIデプロイサービスでユーザーはブラウザを通して、デプロイ先環境・利用するVDIテンプレート仮想マシンタイプ・ディスクタイプを利用するクラウドサービスにかかわらず単一のWebGUI上で簡単にVDI環境のデプロイが可能となる。
NetApp Virtual Desktop ServiceによってユーザーはVDI環境のオーケストレーションと管理を行えるようなり、動作環境はAzure、GCP、AWS、NetApp HCI、FlexPodとパブリッククラウド、プライベートクラウド問わずユーザーは一貫した管理ツールによってVDI環境のデプロイが可能となる。VDI環境で必要となるデータストアも利用するクラウドサービスに上で動作するNetAppストレージ(ANF、Cloud Volumes Service、Cloud Volumes ONTAP)やオンプレのAFFなど高速、低遅延なストレージサービスを利用・管理することが可能だ。
さらにバックアップやデータ保護などの機能についてもNetAppから提供されるクラウドサービスとのコラボレーションが可能であり、リソースの最適化にはCloud Insightや新たにNetApp製品として加わったSpot社のラインナップが利用できるとのことであった。
■以上がDay2のKeynote内容&目玉のMega Sessionの抜粋ご紹介となります。次回はより詳細な発表が目白押しのBreakoutセッション内容についての記事をアップ予定ですのでご期待ください!
----------------------------------------------------------------------------------------------
マーケティング本部セールスコンサルティング部
NetApp製品担当:ますお。
----------------------------------------------------------------------------------------------